虎に翼

虎に翼 第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』
2024年6月17日 〜 6月21日放送

あらすじ

寅子は東京家庭裁判所判事補に

昭和24年(1949年)1月。家庭裁判所開所記念式典が行われ、寅子は東京家庭裁判所判事補に任ぜられ、ついに裁判官になりました。

そんなある日、寅子は上野の路上でスリの少年グループと遭遇。少年を追う寅子がたどり着いたカフェ「燈台」では、轟とよねが轟事務所を開いていました。

轟は寅子との再会を喜ぶ一方、妊娠を機に仕事をやめた寅子を許せないよねは、寅子に対して心を閉ざしたままでした。

道男を猪爪家で引き取る

寅子が轟とよねに再会した数日後、警察による戦災孤児の一斉補導が行われ、大勢の孤児たちが家庭裁判所に送られてきました。

孤児たちを収容する施設が不足し混乱する中、寅子は上野で出くわしたスリの少年・道男の姿を見つけ、道男を猪爪家で預かることにしました。

花江と猪爪家の子供たちは道男を警戒しました。しかしはるは道男を優しく受け入れ、道男もまたはるにだけは懐きました。

はるの死

ある日、道男が花江にとった行動をはるが誤解。その直後、道男は家を飛び出してしまい、そのことをはるは後悔し続けました。

はるが心臓発作で倒れ、その直後に道男が見つかりました。はるは道男に人の優しさを受け入れるように言うと、家族に見守られながら息を引き取りました。

はるの葬儀が終わり素直になった道男は、疎開先から戻り再び寿司屋を開くことに決めた笹山の店で住み込みで働くことが決まりました。

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今週の展開

56: 6/17(月)
57: 6/18(火)
58: 6/19(水)
59: 6/20(木)
60: 6/21(金)

予習レビューと史実のリアルエピソード

トラちゃんが裁判官に

今週、トラちゃんがついに裁判官になります。

昭和24年(1949年)1月。東京家庭裁判所が新たに開設され、開所の式典の日にトラちゃんは判事補に任命されるのです。

一方、史実では判事補に任命されるタイミングが異なります。

昭和24年(1949年)6月4日、石渡満子さんが女性初の判事補として東京地方裁判所に赴任しました。

その24日後の昭和24年(1949年)6月28日、リアルトラちゃんも判事補に任命されました。

その後のリアルトラちゃんが重ねた裁判官としてのキャリアは次の通りです。

昭和27年
(1952年)
名古屋地方裁判所判事初の女性判事
昭和31年
(1956年)
東京地裁判事原爆裁判を担当
昭和38年
(1963年)
東京家庭裁判所判事5000人超の少年少女の審判を担当
昭和47年
(1972年)
新潟家庭裁判所長初の女性裁判所長
昭和48年
(1973年)
浦和地裁所長
昭和53年
(1978年)
横浜地裁所長
昭和54年
(1979年)
退官
昭和55年
(1980年)
再び弁護士になる

初代最高裁判所長官

ドラマの中でトラちゃんに判事補の任命の辞令を直接伝えるのは初代最高裁判所長官・星朋彦という人物です。

星長官はトラちゃんのことを「穂高先生の希望の星」と表現し、トラちゃんの将来の活躍に期待している旨を伝えます。

さて、この星長官という人物の息子さんが物語後半で重要な登場人物として登場するはずです。

星長官の息子さんの名は星航一、岡田将生さんが演じます。

史実どおりにストーリーが展開するならば、星航一はトラちゃんの再婚相手になります。

そして、判事補任命の辞令を直接伝えた星長官はトラちゃんの義理の父になるわけです。

はるさんの死

今週、トラちゃんのお母さん・はるさんが亡くなります。

はるさんが亡くなるのは昭和24年(1949年)。

ちなみに、ご主人の直言さんが亡くなったのが昭和21年(1946年)です。

ドラマの中では直言さんが先に亡くなり、その三年後にはるさんが亡くなりますが、史実では亡くなる順序は逆です。

史実では昭和22年(1947年)1月に、リアルはるさんこと武藤ノブさんが脳溢血で亡くなりました。

その9ヶ月後の昭和22年10月、リアル直言さんが肝硬変で亡くなりました。

史実ではリアルトラちゃんはご両親を相次いで亡くす悲劇に見舞われたわけです。

さらにリアルトラちゃんは、ご両親を亡くす前年にご主人を肋膜炎で亡くしています。

当時、リアルトラちゃんの弟・泰夫さんは岡山で学生をしており、下宿暮らしをしていました。

その下宿先に、立て続けに死亡を知らせる電報が届いたことで、一時は電報恐怖症になったという言葉を残しています。

サブタイトル「家に女房なきは火のない炉のごとし?」

今週のサブタイトル「家に女房なきは火のない炉のごとし?」の「家に女房なきは火のない炉のごとし」という言葉の意味は次のとおりです。

家に主婦がいないのは、炉の中に火がないのと同じで、大事なものが欠けていては寂しい、という意味。

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