2024/7/15(月)第16週「女やもめに花が咲く?」
あらすじ
昭和27年(1952年)春。寅子は、桂場や多岐川たちに送り出され、新潟地家裁三条支部に赴任。三条支部に初登庁した寅子は、支部の職員たちや地元の弁護士・杉田太郎などの大歓迎を受けました。
予想もしていなかった歓迎ぶりに困惑しつつも、寅子は新しい職場や同僚たちに1日も早くなじもうと決意を新たにしました。一方で寅子は、初めて二人きりで暮らすことになった優未との間にできた心の溝を埋めることに必死でした。
判事となった寅子は、昼夜を問わず緊急の事態に対応することが求められました。また前任判事がやり残した仕事への対応も求めれました。さらに、判事としてすべての裁判にも関わり寅子の日常は多忙を極めるものとなりました。
そんなある日、思いがけない人物が新潟地家裁三条支部に姿をあらわしました。新潟本庁刑事部に配属されていた星航一がやってきたのです。寅子は航一との再会を喜ぶものの、相変わらず何を考えているのか読めない航一に対して戸惑いを隠せませんでした。
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感想
多岐川さん、桂場さん、そしてライアンさん。
東京の三人の裁判官たちに見送られたトラちゃんの新潟での新生活が始まりました。
三人の裁判官たちは新たな赴任先での「洗礼」を警告するものの、トラちゃんを待っていたのは旅館の来客をもてなすような大歓迎でした。
杉田弁護士
朝ドラヒロインの父親を演じた実績がある男優さん、四人目の登場です。
杉田弁護士を演じる高橋克実さんです。
これまで、朝ドラヒロインの父親を演じた他の三名の男優さんは、いずれもトラちゃんにとって極めて重要な存在でした。
『カーネーション』でヒロインの父親だった小林薫さん演じる穂高教授は、トラちゃんを法律の世界に導いた人。
『ひよっこ』でヒロインの父親だった沢村一樹さん演じるライアンさんは、トラちゃんが法務省で働く道をつけてくれた人。
『半分、青い。』でヒロインの父親だった滝藤賢一さん演じる多岐川さんは、トラちゃんを心から信頼している上司。
上記、三人のキャラクターのうち一人でも欠けていれば、今のトラちゃんはない。
そう言い切っても差し支えないほど、重要なキャラクターばかりです。
なので『梅ちゃん先生』でヒロインの父親だった高橋克実さん演じる杉田弁護士も、新潟編の中で極めて重要なキャラクターになることが予想されます。
実際、今回だけでも三条支部の職員たちの誰よりも、弁護士の立場でありながらトラちゃんを歓迎。
夕食の支度などトラちゃんの私生活まで気を遣ってくれたのも杉田弁護士だけです。
繰り返された法廷の場面などにより、新潟編の中で最も出番の多かったのも杉田弁護士だったような気がします。
杉田弁護士がトラちゃんにとってどのような存在になるのかはまだ不明です。
しかし、面白そうなキャラが新たに登場し楽しみがまた一つ増えました。
優未ちゃん
物語後半の展開の一部が公開されたとき、ブログ主は心配でした。
トラちゃんと優未ちゃんが関係をこじらせてしまうのかと。
実際はこじらせるほどではありませんでした。
しかし優未ちゃんは新潟に来ても「すんっ」の仮面をかぶったまま。
お母さんと初めて二人きりになっても相変わらず「すんっ」。
しかし思い出してみると優未ちゃんは東京にいるときも、お母さんがいるときといないときとで表情が明らかに違いました。
花江ちゃんの子供たちといるときはよく笑う普通の女の子。
花江ちゃんの前でもそう。
しかしトラちゃんが帰ってくると一瞬にしてお利口さん=「すんっ」に。
お母さんの前では「すんっ」でいることが身についてしまっているのでしょう。
だから、トラちゃんと優未ちゃんの初めての二人きりの食卓の場面も、まるで親子には見えない。
このギクシャクした関係はトラちゃんと優未ちゃんが二人だけで解決することになるのか。
第三者の力によって解決されるのか。
新潟編に入って、新しい母娘のストーリーが始まったかのようです。
航一さん
今週に入って、航一さんが再び登場することはわかっていましたが、こんなに早いタイミングで再登場することになるとは。
さて、一時はわかりにくさが緩和されたかに見えた航一さん。
再びわかりにくい人になってしまいました。
おそらくトラちゃんと航一さんは恋バナ期を経て再婚するものと思われますが、そんな空気すら感じさせない再会。
しかし気になるフラグが一つだけ立ちました。
再婚のフラグではないですが。
トラちゃんが航一さんに言いました。
休みの日に新潟に観光に行こうと思っている。
休みの日には何をしているのかと。
トラちゃんの質問にして、航一さんは休みの日には休んでいるとこれ以上望めないほどの直球の答えで返しました。
以下、ブログ主の推測です。
そしてネタバレも含まれます。
航一さんは休みの日には家ではなくある場所で休んでいるような気がします。
これは推測。
そしてトラちゃんが観光か何かで新潟に行ったとき、航一さんはそのある場所へトラちゃんを案内します。
これは事実。
このある場所でトラちゃんは魔女ファイブの一人、涼子さんと再会します。
涼子さんの再登場は来週の月曜日です。
通常、一週間前の同じ曜日にフラグが立つので、今回のトラちゃんと航一さんとの会話の中で出てきた二つのキーワード「新潟」「休む」。
これらは涼子さん再登場のフラグではないかとブログ主は考えています。
今週の主なトピック
今週、第16週で描かれるエピソードは主に2つ。
1つ目。
トラちゃんが家庭裁判所から地方裁判所に異動となります。
ここで、裁判所の組織について簡単にまとめておきます。
裁判所は大きく分けて2種類あります。
最高裁判所と下級裁判所です。
下級裁判所はさらに以下の4種類があります。
高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所の4種類です。
2つ目。
トラちゃんの異動先の地方裁判所は新潟県三条市にあります。
つまりトラちゃんは新潟県に転勤することになります。
物語の舞台は東京から新潟へ。
物語の舞台が変わるのを機に、新キャラが続々と登場します。
3つ目。
第16週の時代背景が昭和何年になるのかは今のところ不明です。
しかし、何年かスキップすることが考えられます。
なぜなら、トラちゃんと、思春期を迎えたと思われる優未ちゃんの母娘の関係がギクシャクし始めるらしいから。
トラちゃんが仕事が忙しすぎるあまり、優未ちゃんを花江ちゃんに任せっきりだったので、優未ちゃんとの関係に何らかのひずみが生じるようです。
しかも、新潟県に転勤することで、トラちゃんは優未ちゃんと向き合わざるを得ない。
仕事が順調であるその一方で、プライベートでは苦悩を抱えるトラちゃん。
公私のギャップが今週からしばらくの間のテーマの一つになるかと思います。
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クセの強い新潟の人達、歓待振りがかえって不気味、兄弟で原告と被告の弁護士。ほとんどコント。待っていた激務。危うし親子関係。航一さんと再会。