2024/4/9(火)第2週「女三人寄ればかしましい?」
あらすじ
寅子が女子部に入学して一週間。寅子は華族の令嬢の涼子、最年長の梅子、留学生の香淑らといつも一緒に昼食をとる仲になっていました。寅子たち4人は、クラスの中で扱いにくい者たちの集まりでした。
そんな中、女性が弁護士資格を取得できるようになる法改正が延期になりました。その知らせを聞き、落胆する一期生の久保田と中山を、寅子は励まそうとしました。しかし、寅子がどれほど励まそうと中山は泣き止みませんでした。
そんな寅子たちに対して、よねは冷たい言葉を浴びせかけるとその場を立ち去ってしまいました。学校を立ち去ったよねのことが寅子は気になりました。そして、よねを尾行した寅子がたどり着いたのは裁判所でした。
裁判所で戸惑っていると寅子に声をかけてきた男がいました。裁判所の近くで寿司屋を営んでいるというその男は、裁判の傍聴の申し込み方を寅子に教えました。そして寅子は、始めて法廷を目にする機会を得ました。
第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週
第12週 | 第13週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
感想
主人公の仲良し4人組
本作は朝ドラとしては新しい点がいろいろとありますが、今回描かれた主人公の仲良し4人組もまた新しい点の一つかと。
朝ドラの主人公が何らかの集団か組織に入った場合。
よくあるパターンの一つは、後になって味方になる天敵との出会い。
このパターンはもしかするとクラスの中でいつも孤立している男装のよねちゃんの役割なのかもしれません。
よくあるパターン、さらに一つはずっと支え合う友人ができるパターン。
この場合、最初から仲良くなるか、あるいは最初は仲が悪かったのが時間が経つにつれて理解し合うパターン。
最初は仲が悪かったが次第に理解し合うパターンは前作『ブギウギ』で描かれました。
本作はこの点で新しい。
主人公の仲良し四人組、最初は仲が悪いというわけではない。
かと言って、最初から仲良くなり理解し合っているかというと決してそうではない。
ナレーションによればクラスの中の扱いにくい四人が、結果として集まってしまったらしい。
だから仲が良さそうに見えて微妙な距離感がある。
これからずっと支え合う仲になるのかどうかも定かではない。
実際、四人にはお互いに共感し合える共通点がない。
華族、留学生、既婚者、そして結婚から逃れたい一心の者。
共通点がないので学問以外に共通の話題もなさそうです。
少なくとも物語前半では、ずっと支え合う仲になるということはないらしい。
そんな新機軸を打ち出した主人公まわりの人間関係。
これまでにないパターンだからこそ、これからどうなるのかが見ものです。
男装のよねちゃん
扱いにくいことが理由で寄せ集め的に集まってしまってしまった主人公の仲良し4人組でさえ、持て余すほど扱いにくいキャラ・男装のよねちゃん。
現状、トラちゃんも今のところ「こじらせキャラ」にカテゴライズできますが、それ以上にこじらせているらしいよねちゃんが痛々しい。
トラちゃんに尻もちをつかせても、勝手に倒れたのだと開き直る。
居眠りする生徒に出て行けと一喝する。
女性が弁護士資格を得るための法改正が延期になったことに嘆く先輩に対して、声をあらげる。
群れるのが嫌いな性格なら、そんな人たちは無視するところかと。
しかしよねちゃんはいちいち周囲に突っかかる。
群れるのが嫌い、というより「こじらせ」が原因でコミュニケーションに支障をきたしているのかも。
しばらくするとよねちゃんのバックグラウンドが描かれるので、ここまで面倒な性格になった理由もわかるはずです。
そして物語前半の終わり頃まで、よねちゃんは面倒な性格を持ち続けながらの登場場面が用意されています。
ちなみに物語前半の終わり頃には、トラちゃんとよねちゃんの関係は今よりも微妙な状態になっていたりもします。
しかし逆に言えば、そこまで引っ張る描写があるということは、物語後半になって主人公にとって極めて重要なキャラになることが考えられます。
なので今のうちから注意深くよねちゃんの観察を続ければ、物語後半のよねちゃんの変化への感動もより大きくなるかもです。
寿司屋の大将
裁判所の近くで寿司屋を営んでいるというおじさんキャラが新登場。
事前のアナウンスによれば、傍聴マニアで、トラちゃんと一緒に裁判を傍聴することになるのだとか。
今回はトラちゃんに傍聴の申し込み方だけを教えると自分はさっさと帰ってしまいました。
どうやら家族間のもめごとの裁判は、大将は退屈らしい。
大将の名前は笹山。
これから先、傍聴マニアとして積み重ねてきた知見(笑)によってトラちゃんに何らかの影響を与えるのでしょうか。
大将を演じる田中要次さん、大好きな役者さんなので、これからドラマの中でどのようなポジションを取るのかが楽しみです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
明律大学女子部の同級生たちの実在モデルは?
今週、寅子が明律大学女子部に入学。
同級生の三人の仲良しと一人の天敵という新キャラが登場します。
ところで史実ではリアルトラちゃんは「女性初の高等試験合格者3人のうちの1人」です。
ということは「女性初の高等試験合格者」がリアルトラちゃんの他に2人いることになります。
この他の2人、ドラマの中のトラちゃんの同級生の4人のうちの2人であって欲しいところ。
しかし残念ながら同級生の4人の中に「3人の女性初の高等試験合格者」がモデルのキャラクターは含まれてはいないようです。
同級生の4人のキャラクターの人生が、この先どのように変化するのかをざっくりとまとめると・・・
桜川涼子(仲良し)・・・・桜井ユキ
華族のご令嬢で成績も優秀。
結婚を機に法律の道に進ことを断念。
大庭梅子(仲良し)・・・・平岩紙
既婚で夫は弁護士、3人の息子もいる。
その後、夫の遺産相続をめぐって、夫の妾と3人の息子たちの間で争いが発生。
崔香淑(仲良し)・・・・・ハ・ヨンス
朝鮮半島からの留学生。
法律の道を諦め朝鮮半島に戻るものの、失意の中で名前を日本人名に変えて日本に戻る。
山田よね(天敵)・・・・土居志央梨
同級生の誰とも群れたがらない男装の女性。
戦前から戦後にかけて高等試験に何度も挑戦し続ける。
仲良しの3人はいずれも法律の道を断念。
天敵の1人は法律の道を断念しないものの、高等試験になかなか合格することができません。
では「3人の女性初の高等試験合格者」のうち、トラちゃん以外の2人は誰なのか?
その2人はどうやら明律大学女子部の先輩・中山千春と久保田聡子のようです。
次回以降の本欄で、2人の明律大学女子部の先輩とその実在モデルについて解説します。
第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週
第12週 | 第13週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
よねちゃん、尖がってますね。
一体何があって、あんなに尖がっているのかな?
ずっと男装なのは、どんな気持ちからなんでしょう。
まさか、男になりたかった=女は嫌い、なんじゃないですよね。
自身の女性性を否定しているのかな、とか思ってしまいましたが…。
そこからの、裁判傍聴。
はて?
寿司屋のボバさん、これからも出てこられるのかな?
「もって三日」失礼な、案の定。昼食を共にする曲者4人、さらに扱い難い山田よねさん。老齢の教授の講義、眠気が起きる、寝たら,よねさん激怒。悪意な記事、あの記者やっぱり鮫島タイプ。法改正延期。一同ショック。ただ反応は様々。山田さんを尾行してたら裁判所へ。廷吏に怒られたが、傍聴マニアの田中要次さんに助けてもらい、初傍聴。はて?