NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』
2024年7月29日 〜 8月2日放送
あらすじ
放火事件の裁判
放火事件の裁判が行われることになりました。被告人は三条市内でスマートボール場を経営する金顕洙という名の朝鮮人。
金顕洙は経営不振による多額の負債を抱えていたため、保険金目当ての放火を疑われていたのです。しかし弟の金広洙は兄の無実を訴えていました。
検察は金顕洙が弟に宛てた手紙を証拠として提出。しかし、朝鮮語で書かれた手紙を日本語に翻訳した内容に寅子は違和感を感じていました。
金顕洙の無罪が確定
ある日、汐見と香子が寅子のもとを訪ねて来ました。寅子は香子に、金顕洙が朝鮮語で書いた手紙の翻訳を頼みました。
寅子の違和感は当たり、証拠として提出された手紙の日本語訳は誤訳でした。杉田は改めて専門家に手紙の翻訳を依頼。ほどなくして金顕洙の無罪が確定しました。
金顕洙が無罪になったことを聞かされた香子は、人助けをしたくて法律の道に進んだことを思い出し、涙ながらに喜びました。
航一の過去
裁判が終わり、寅子はライトハウスを訪問。寅子が裁判に関わった面々や航一たちと会話を楽しむ中、話題は戦争のことになりました。
すると航一が自分の過去を語り始めました。戦前、ある機関で働く中、米英との戦争の机上演習を行い敗戦の結論を出したものの上層部に無視された。
それ以来、戦争を止められたなかったことに責任を感じていたと航一は打ち明けました。そんな航一に寅子は寄り添うのでした。
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今週の展開
86: 7/29(月) 杉田の悲劇/放火の裁判
87: 7/30(火) 小野が結婚断念した恋人
88: 7/31(水) 嫌がらせ受ける涼子の店
89: 8/1(月) 小野が苦悩を打ち明ける
90: 8/2(金) 航一が秘密の過去を語る
予習レビュー
今週はオリジナルのエピソードが中心に語られる週です。
放火事件などは実際に存在した判例などに取材しているのかもしれませんが、今週は史実をなぞるストーリーではなく、中心になるのはオリジナルストーリーです。
杉田弁護士の過去
腹黒さ前回の杉田弁護士の過去が語られます。
杉田弁護士にはお嬢さんと孫がいたそうです。
その二人を長岡空襲で失ったのだとか。
お嬢さんがいて孫もいたということは義理の息子もいたのでしょう。
そして年齢から言って、義理の息子は戦死したことが考えられます。
なので、娘と孫は自分が守らねばという気持ちが強かったはず。
それだけに娘と孫を亡くしたことはショックだったのでしょう。
また、娘と孫が存在したという事実によって、ブログ主は一つだけ杉田弁護士に対する見方を改めました。
トラちゃんが三条支部に着任して早々、杉田弁護士はトラちゃんの夕食の世話など便宜を図りました。
娘と向き合ってやれ、みたいなことを言いながらトラちゃんに気をつかっていました。
これら気づかいは、判事を味方につけることで自ら手がける裁判を有利に進めるための算段であろうとブログ主は考えていました。
そういった側面もあるのでしょう。
しかし、それ以上に杉田弁護士はトラちゃんに亡き娘の姿を重ね合わせていたのかもしれません。
でなければ、トラちゃんと優未ちゃんの姿を見て号泣などしないでしょうから。
そんな家族思いの一面が杉田さんはその一方で実に腹黒い。
このギャップがドラマの中でどのような形で回収されるのか。
杉田弁護士の新しい一面が見えてきたことで、ドラマを楽しむポイントがまた一つ増えました。
航一くん
今週も航一くんが登場します。
そして杉田弁護士のある言葉がきっかけとなって、航一くんが自らの過去を語り出す。
杉田弁護士が何を語るのか。
航一くんはどんな過去を語るのか。
杉田弁護士の言葉と航一くんの過去にはどんな関連があるのか。
今のところ詳細は不明です。
しかし、あの航一くんが過去を語るほどトラちゃんに心を開き始めるということは、間もなく恋バナがスタートするのかもしれません。
サブタイトル「七人の子は生すとも女に心許すな?」
今週のサブタイトル「七人の子は生すとも女に心許すな」という言葉の意味は次のとおりです。
七人の子を生ませたほどの長年連れ添った妻であっても、気を許して大事な秘密を打ち明けてはならない。
女には気を許すなという意味。
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