2024/7/12(金)第15週「女房は山の神百石の位?」
あらすじ
家族が自分に対して抱いている不満を書き溜めた寅子は、そのメモを記者の竹中に渡し、そのメモをもとにして記事を書いてほしいと頼みました。寅子は自分の欠点をさらさなければ家族との関係を修復できないと考えたのです。
そんな中、寅子は香子のもとに足を運びました。寅子の壮行会を多岐川の家で開くことになり、寅子はその礼を述べるために香子を訪れたのです。寅子と向き合った香子は言いました。汐見香子として生きる私は幸せだと。
程なくして多岐川の家で寅子の壮行会が開かれました。その席で多岐川は水行を始めました。そして寅子が旅立って寂しいと涙ながらに訴えました。その後、寅子はよね、轟、梅子のもとを訪れました。
よねと向き合うことができた寅子は言いました。そろそろ自分の道に戻れ、司法試験を受けて見ればどうかと。昭和27年(1952年)春。寅子と優未は新潟県三条市で初めての二人きりの暮らしを始めるのでした。
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感想
今週の振り返り
トラちゃんがアメリカから帰国したところから今週がスタート。
時の人となったトラちゃんは密着取材を受けたりラジオ番組に出演したりと、ちょっとしたスター扱いに。
しかし、それがトラちゃんを狂わせました。
トラちゃんが調子に乗れば乗るほどに、家族との溝が深まってゆく。
しかし、それに気づいていないのはトラちゃんだけ。
ついには家族だけでなく後輩たちからもドン引きされ、梅子さんもトラちゃんの異変に気づく。
それでもなお、トラちゃんは何も気づかない。
そんな展開の中、ブログ主は一つだけ気になっていたことがありました。
裁判所の人々はトラちゃんが前のめり気味であることに誰一人気づかないのかなって。
ラジオ番組内で最高裁長官に対して「はて?」を喰らわせた直後は、さすがに裁判所の職員の一部が陰口をたたいていました。
しかし、同僚たちはいつもどおりでした。
多岐川さんは相変わらずトラちゃん推しだし。
でも、そんな中で桂場さんだけは気がついていました。
トラちゃんをこのままにしておいてはまずいと。
しかも「このままにしておいてはまずい」という理由が素晴らしい。
司法の理想を達成するために欠かせない逸材が正しく成長しないと困るので「このままにしておいてはまずい」と桂場さんは考えたらしい。
こんな周囲の人たちの反応によって、トラちゃんはある程度は軌道修正できることになりました。
しかし、すんっの仮面をかぶった優未ちゃんの問題は残したまま。
この問題は次週以降、顕在化するのでしょうか。
よねちゃん
久しぶりによねちゃんに焦点が当たりました。
よねちゃん、司法試験を受けていなかったとは驚きです。
司法試験に挑むものの、落ち続けているのかな?と考えていました。
よねちゃんが司法試験に挑まずに轟くんの助手のポジションに甘んじていたのは、司法試験に落ちるのが怖かったからなのかな?
あるいは、助手として働いていれば法律の世界にはいられるので、そこに安住してしまったのか?
どうやら轟くんも梅子さんも、よねちゃんが司法試験に挑むことを希望していたらしい。
しかし、雰囲気から推察するに、よねちゃんに対して「司法試験」という言葉を口にするのはタブー。
だから、大人の轟くんも大人の梅子さんも口に出したりはしなかった。
そんな中でトラちゃんが真正面から言いました。
よねちゃんとは微妙な関係のままだったからこそ、真正面から言えました。
そろそろ、自分の道に戻ってはどうかと。
自分の道とは司法試験に挑む道、弁護士への道です。
続けてトラちゃんは言いました。
「弁護士になったよねさんにしか救えない人がたくさんいる」と。
このトラちゃんの言葉で、よねちゃんスイッチが入ったらしい。
次週からは新潟編。
でもいつかトラちゃんは東京に呼び戻されるのでしょう。
そのころには、よねちゃんが弁護士になっていますように。
よねちゃんが弁護士になれたときが、よねちゃんとトラちゃんの関係が修復されるときなのかもしれません。
予習レビューと史実のリアルエピソード
家庭裁判所の父
今週、多岐川さんは「家庭裁判所の父」と呼ばれるようになります。
これは史実をモチーフにしたエピソードで、多岐川さんの実在モデル・宇田川潤四郎氏が実際に「家庭裁判所の父」と呼ばれていました。
ドラマの中ではエキセントリックなキャラ・多岐川さん。
実在モデルはどんな人物だったのか。
調べた範囲内の情報ですが、まとめてみました。
まず、真っ先にお伝えしたいのがドラマの中で多岐川さん初登場した際にやっていた滝行について。
なんと多岐川さんの滝行、リアル多岐川さんも実際にやっていたのだそうです。
重要な決定を下すときなど願掛けのために必ず滝行を実行。
一度、リアル多岐川さんの息子さんが、お父上すなわちリアル多岐川さんの滝行について行ったこともあるとのこと。
その日の思い出をリアル多岐川さんの息子さんは「かなり大変で過酷な経験だった」との言葉を残されています。
さて、リアル多岐川さんは、戦時中に自分よりも若い同僚を大勢亡くしました。
そしてリアル多岐川さんは、亡くなった同僚たちの方が自分よりも優秀だった、だから自分が家庭局長につけるはずがなかったと考え、悩んでいました。
そんな中で目にしたのが終戦直後の上野駅でさまよう無数の戦災孤児たちでした。
このとき、リアル多岐川さんは子供たちを守ることが自分の使命であると考え、それはドラマの中で再現されました。
汐見さんの実在モデル
リアル多岐川さんのことを調べていて、多岐川さんの部下の汐見さんの実在モデルも判明しました。
汐見さんの実在モデルは市川四郎氏という人物です。
市川四郎氏は明治42年(1909年)生まれ。
仕事ができる優秀な裁判官として、破天荒な面のあるリアル多岐川さんを支えていたのだそうでうす。
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土台という言葉、確か二回目。「こっちにお迎えが来る前に。」竹中さんのこの言葉何か意味深。ヒャンちゃんと和解。送別会、多岐川さん何で水ごり?寂しさと決別する為?轟さんの法律事務所。よねさん相変わらず無愛想。寅子さん友情からの余計なお世話。いざ新潟へ。新出発。