2024/7/29(月)第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」
あらすじ
ある日の夜、三条市内で大規模な火災が発生しました。その火災は放火が疑われました。ほどなくして逮捕されたのは、火災によって全焼したスマートボール場を経営していた朝鮮人の金顕洙でした。
そして始まった金顕洙の裁判。裁判は寅子、航一、そして判事補の入倉の合議で行われることになりました。その際、傍聴席に三条支部の事務員・小野が座っていることに寅子は気付きました。
被告人の金顕洙は弟の広洙とともにスマートボール場の経営をしていました。しかし、経営難から借金100万円を抱えることになりました。火災の直前、金顕洙は火災保険に入っていました。そのため保険金の詐取が疑われたのです。
金顕洙は容疑を否認していました。弟の広洙もまた兄の無実を訴えていました。一方で判事補の入倉は被告人が朝鮮人であることを理由に金顕洙を疑っていました。入倉の疑いは差別だと寅子が指摘しても、入倉は寅子の指摘を受け入れようとはしませんでした。
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感想
今週のお題
アバンタイトルは前週の航一さんの「ごめんなさい」。
そして始まった今週の本編はいきなり大規模な火災からスタート。
しかし、今週のお題は火災そのものではなく「差別」になるのかな?
「差別」に対する意識が現在よりも希薄だったことが考えられる昭和27年。
警察官の男性も判事補の入倉くんも、トラちゃんから「差別」と指摘されても、トラちゃんの言葉を受け入れられない。
特に警察官の男性は「差別」と言われたことがまったく理解できていない様子。
今週の金曜日の回あたりにも「差別」について語られるようですが、考え方が時代の先を行っているトラちゃんに、周囲の人たちはついて行くことができるのでしょうか。
2つのモヤモヤ
今回のメインのお題は放火事件でしたが、トラちゃんが2つのモヤモヤを抱えていることにもちょっとだけ触れられました。
二つのモヤモヤのうちの一つは、航一さんの「ごめんなさい」の謎です。
アバンタイトルで前週の最後に描かれた「ごめんなさい」の場面がもう一度登場。
今回の最後にナレーションによってトラちゃんの中にある「ごめんなさい」へのモヤモヤが語られました。
このモヤモヤは今週の金曜日の回には回収されるはずです。
もう一つのモヤモヤは美佐江ちゃんへの恐怖心。
美佐江ちゃんが初めて登場したとき、彼女の利発さとお行儀の良さが実に心地よかった。
しかし、今ではその利発さとお行儀の良さに恐怖しか感じない。
美佐江ちゃんに対するトラちゃんの中のモヤモヤは回収されるまでかなりの時間がかかるようです。
来月中にも回収されず9月の放送になるかも知れません。
しかも、回収までにモヤモヤはさらに大きくなることも予想されます。
美佐江ちゃん、これから一ヶ月以上要注目のキャラクターです。
2024年度後期朝ドラ『おむすび』新キャスト
本年の後期朝ドラ『おむすび』のキャスティングが新たに発表されたことで、本作の最初の数週間の展開が見えてきました。
平成ギャルである本作の主人公は平成元年1月8日生まれ。
平成の初日に福岡県糸島で生まれました。
そして、新たに発表されたキャラが登場するのは「神戸編」。
そして神戸編の時代背景は阪神・淡路大震災が発生した平成7年1月17日前後です。
神戸編に登場するキャラたちのほとんどが、震災後の避難所の運営に携わっています。
また本震災の年は、主人公は小学一年生。
主人公が通っている小学校は震災後は避難所に。
また、震災の日はその後、ボランティアによって被災者におむすびが届けられたことから、人と人との心を結ぶ「おむすびの日」と制定。
本作のタイトル『おむすび』も震災と関わっているようです。
以上の情報や、これまで発表された情報からの推測ですが、ストーリーの前半は次のような展開になるのではないでしょうか。
『おむすび』前半の展開予想
主人公は福岡県糸島で生まれる。
しかし、主人公の父と祖父は関係がギクシャクしているため、主人公の父は家業である農業を継ぐことを拒否して神戸で理髪店を開業。
主人公が小学一年のときに被災。
このときの避難所での「食べ物が人々を勇気づける経験」が主人公のライフワークの原点に。
その後、一家で福岡県糸島へ移住。
主人公はライフワークの原点となった体験を忘れて「平成ギャル」に。
何かのきっかけで主人公はライフワークの原点を思い出す。
そんな展開が見えてきました。
・2024年度後期朝ドラ『おむすび』
今週の主なトピック
今週、第18週で描かれるエピソードは主に3つ。
1つ目。
杉田弁護士の悲しい過去が明らかになります。
杉田弁護士には最愛のお嬢さんと孫がいました。
その二人を杉田弁護士は亡くしています。
長岡空襲で。
杉田弁護士の過去が明らかになるのは、杉田弁護士がトラちゃんと優未ちゃんの親子水入らずの姿を見たとき。
どうやら娘と孫の姿を思い出すようです。
兄弟揃って腹黒さを全開にしていた杉田弁護士ですが、過去の悲しい記憶が明らかになる中で、腹黒さとは別の一面が描かれることになるのでしょうか。
2つ目。
放火事件。
放火事件そのものはリーガルドラマのネタとして描かれるようです。
放火事件で最も気になるポイント。
それは、三条支部の事務所でいつも表情をあまり変えずに黙々と仕事をしている女性事務員・小野さんが関わっているらしい点です。
放火事件の容疑者が裁判にかけられる中、傍聴席に小野さんの姿があるそうです。
さらに容疑者は朝鮮人で、小野さんはかつて朝鮮人の恋人がいたという過去もあるのだとか。
暗い目をした小野さんの過去も明かされるのでしょうか。
3つ目。
航一さんが自らの過去を語り始めるのだそうです。
航一さんが語る過去がどのようなものなのか、そもそもどうして自分のことを語らないタイプの航一さんが、自分の過去を語り始めるのか。
詳細は今のところ不明です。
なお、航一さんが自分の過去を語り始めるきっかけは、杉田弁護士のある一言にあるそうなのですが、杉田弁護士の言葉も不明。
今週、杉田弁護士の過去が明らかになりますが、杉田弁護士の過去と航一さんの過去が何らかの形でつながってくるのでしょうか。
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小野さん。
以前から何かいわくありげでしたが、いよいよ何か抱えている様子が見えてきました。
トラちゃんの差別はいけないという言葉に、反応していましたね。
本人のいないところでいろいろ言うのはよくない、という言葉も、廊下で聞こえていた様子。
この件でトラちゃんに心を開いてくれるといいですね。
航一さんの「ごめんなさい」
最初は優未ちゃんを連れてきたことで辛いことを思い出させてごめんなさい、かと思っていましたが、どうやらもっと根は深そう。
航一さんが敢えて溝を作りに行く理由と、繋がっているのでしょうか。
そして「あの」美佐江ちゃんの再登場。
いろいろ動き出した月曜日です。
「少し。」優未さんの方が大人。放火?なんか厄介な案件。小野さんの噂話しっかり本人に聞かれて。久々の杉田娘。疑惑はそのまま。初公判。傍聴に小野さん?紛糾する初公判。持参した麻雀牌で航一さんと憩いのひと時。