2024/8/13(火)第20週「稼ぎ男に操り女?」
あらすじ
東京に戻った寅子は、よねが司法試験に合格し弁護士になったことを花江に聞かされました。寅子は早速、よねと轟の事務所を訪問。よねを祝福しました。その足で寅子は東京地方裁判所に初出勤をしました。
東京地方裁判所で寅子は、桂場、久藤、多岐川たちとの再会を喜び合いました。そして寅子は、東京に異動早々、山積みの仕事に着手。退勤後、寅子は竹もとを訪問し梅子と再会。梅子はそのころ、竹もとを引き継ぐ修行をしていました。
一方で、同時期に東京に異動になった航一との交際も順調でした。そんなある日、寅子は優未を連れて航一の家を訪問。星家で、航一の継母・百合、長男の朋一、長女ののどかと初めて対面しました。
寅子と優未は星家の家族から心からの歓迎を受けました。しかし、食事の席でその場の空気に異変が生じました。寅子が航一と出かけた三条のお祭りがどれほど楽しかったかを話し始めると、星家の家族は揃って複雑な表情を浮かべ始めたのです。
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
感想
東京の法曹界の面々が久しぶりに登場し、東京編が本格的に再開しました。
よねちゃん
よねちゃんが司法試験に合格することは知っていたものの、こんなに早いタイミングでアナウンスされるとは意外でした。
トラちゃんに追っかけられて必死になって逃げるよねちゃんが可愛い。
照れ隠しかな?
トラちゃんが帰ったあと、轟くんがよねちゃんに一言。
「よかったな」
轟くん、本当に優しい。
よねちゃんが本当は言いたいのに口に出せない気持ちを轟くんが代弁してくれました。
また轟くんが代弁してくれたおかげで、視聴者もよねちゃんの気持ちがよくわかりました。
トラちゃんとよねちゃんのギクシャクしていた関係、もう大丈夫かもしれません。
そして、その直後に挿入された回想場面。
よねちゃんが弁護士になり、事務所の名称をジャンケンで決める回想場面のことです。
いつもはクールに決めて斜に構えていることが多いよねちゃんはこの時ばかりはど真剣。
ジャンケンするよねちゃんも実にチャーミングでした。
これから、少しだけ丸くなったよねちゃんを見れるのかもしれません。
東京の裁判官たち
場面は東京地方裁判所へ。
焼け跡のボロボロの施設で始まった戦後の司法業務。
それがすっかりキレイなオフィスに。
前回も、復興が進んだ東京の街並みの映像が挿入されていましたが、裁判所も復興が進んでいるようです。
そしてすっかりキレイになったオフィスに集まった三人の裁判官たちは、それぞれ出世したものの、そのお人柄は変わっていませんでした。
ライアンさんは変わらずダンディ。
多岐川さんのトラちゃん愛も相変わらず。
桂場さんの口角が下がった口も懐かしい。
そしてトラちゃんの配属先にはまたしても汐見さんが。
汐見さんも誠実なお人柄は以前のまんまです。
また、東京の裁判官たちによる熱苦しいほどのドラマが見れますように。
梅子さん
梅子さんが竹もとを引き継ぐ話は以前から出ていたはずですが、引き継ぎ作業が本格的に始まったようです。
引き継ぐことは色々とあるでしょうが最重要なのは竹もとの秘伝の味。
そして秘伝の味の継承の試験官はまさかの桂場さん。
桂場さんは口が裂けてもお世辞なんて言わない人なので、桂場さんがOKを出せば間違いなし。
しかし、そこまでの道のりは厳しそう。
今回、梅子さんは桂場さんの前で緊張しまくっていましたが、これまで何度も失格判定されているのでしょうか。
桂場さんがOKを出す瞬間、泣いてしまうかも。
星家
星家の描写が絶妙でした。
本当にすごい脚本です。
星家の家族は揃ってトラちゃんたちを大歓迎。
とりわけ百合さん。
サインをもらうほどのトラちゃんファンだったので喜びもひとしお。
しかし食事の席でトラちゃんが航一さんと過ごした楽しい時間の話をしたら、その場の空気が凍りつきました。
航一さん、いつだったか、心の溝を埋めないで放置しているみたいな発言をしましたが、どうやらその発言の回収が今回だった模様。
星家の家族は航一さんから心を開かれた経験がないのでしょう。
ところがトラちゃんと優未ちゃんには心を開いている。
そのギャップの地雷を踏んでしまったトラちゃん。
トラちゃんの星家での受難の日々が始まった瞬間でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
星家
今週、トラちゃんと航一さんの交際がスタート。
そんな今週はまた、トラちゃんが星家を初めて訪問する場面が用意されています。
トラちゃんが星家を訪問するのは航一さんの招待によるもの。
トラちゃんは優未ちゃんを連れて星家を訪問します。
星家の家族構成は次のとおりです。
星百合・・・・・余貴美子
亡くなった初代最高裁長官・星朋彦の奥様です。故・星長官は再婚しているので、百合さんは航一さんの継母にあたります。
星朋一
航一さんの長男。
星のどか
航一さんの長女。
星家を訪問したトラちゃんと優未ちゃん。
星家の人々の歓迎は受けます。
しかし、星家の人々が何を考えているのかはわからない。
そんな訪問になるようです。
初対面のころの航一さんも何を考えているのかまったくわからない人でしたが、航一さんの家族も同様のようです。
亡くなった初代最高裁長官・星朋彦さんは、とてもわかりやすい方だったのに、それ以外の家族は何故か皆さんわかりにくい人のようです。
星家の実在モデル・三淵家
リアルトラちゃんと航一さんの実在モデル・三淵乾太郎氏のお二人が結婚したのは昭和31年8月。
今週のドラマの時代背景が昭和30年なのでその翌年です。
結婚当時、リアルトラちゃんは41歳。
三淵乾太郎氏は49歳。
また、それぞれの子供たちの名前と当時の年齢などは次のとおりです。
リアルトラちゃんの家族
芳武(長男、13歳、麻布中学2年)
三淵乾太郎氏の家族
那珂(長女、お父上の再婚直前に結婚)
奈都(次女、21歳)
麻都(三女、18歳)
力(長男、14歳)
転勤のタイミング
ドラマの中では、トラちゃんは昭和30年の春から東京に異動。
昭和30年11月、トラちゃんと航一さんの結婚式。
そして、昭和31年の春に優未ちゃんが中学に進学するのを機に、トラちゃんと優未ちゃんは星家に。
昭和31年春から結婚生活が始まるものと思われます。
なお、昭和31年春の描写は第22週以降になることが予想されます。
一方、リアルトラちゃんが名古屋から東京に戻ってきたのは昭和31年5月。
東京に戻って3ヶ月後の昭和31年8月、リアルトラちゃんと三淵乾太郎氏は結婚します。
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
星家でトラちゃんと優未ちゃんが楽しそうに航一さんのことを話し始めたら、星家のみなさん、見事なくらいに「スン」としていましたね…
確かに地雷踏んじゃいましたね。航一さんは、前からどこか壊れてるんじゃないかと思っていたけど、それがこんな形で出てくるとは。寅子さんVS星家。これからが地獄。
ちょっと寅ちゃんはお喋りが過ぎましたね。新潟での生活はご家族が知らないことであり,留守の間皆さん寂しい思いをされていたのでしょうから、ここはすこし調子に乗りすぎて失敗しました。せっかく良い雰囲気でしたので,残念です。どうぞこれから,挽回してくださいませね。
久しぶりの、東京の面々。
そして、久しぶりの桂場さんの顔芸。
トラちゃんが綺麗な水源は法ではなく人権なのでは、と言ったあと、トラちゃんが退出してからわずかに顔がほころびましたね。
相変わらず、2人は同じ方向を向いているのだな、と思いました。
星家で歓迎を受けていたはずなのに、雰囲気が一変して…。
どうやら地雷を踏んでしまった様子。
これから、大変そうです。