虎に翼

多岐川が病気で入院する / 虎に翼 第116回

2024/9/9(月)第23週「女三人あれば身代が潰れる?」

あらすじ

昭和38年(1963年)秋。8年間にも及んだ「原爆裁判」は国側の勝訴で終わりました。「原爆裁判」を終えたよねと轟が、岩居とともに着手したのは原爆の被害者を救済するための弁護団の結成でした。

昭和43年(1968年)。ガンを患い手術した多岐川は、自宅で療養に専念していました。寅子が多岐川を見舞うと、香淑と汐見が娘の薫と対立していました。香淑が出自を隠していたことを薫は怒っていたのです。

昭和44年(1969年)正月。猪爪家の家族たちが星家に集まるのが正月の習慣になっていました。猪爪家にも子供たちが増える一方で朋一も結婚し子供が生まれたことで、寅子にも孫が出来ていました。

そして迎えた仕事始めの日。寅子は家裁の部長に。久藤は家裁の所長になっていました。家裁設立から20年、世の中が豊かになる一方で少年の凶悪犯罪が増え、学生運動も激化していました。そんな中、桂場が最高裁長官に就任しました。

<<前回115回 | 次回117回>>

第24週 | 第25週 | 最終週/第26週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

前週から5年以上スキップ。

猪爪家の人々も星家の人々も環境が激変。

激変ぶりが足早に語られ追いつけないほどだったので整理してみました。

猪爪家の人々の変化

まずは猪爪家の人々の変化から。

直人くんは横浜家裁の判事補に。

そして直人くんは結婚し、5年前に結婚。

直人くんの奥様・瑞穂さんは弁護士です。

直人くんと瑞穂さんの息子は4歳。

名前は直虎、猪爪家の男子が受け継ぐ「直」とトラちゃんの「虎」の組み合わせ。

直治くんはついにサックス奏者として独り立ちできるほどに。

法律とは異なる道に進みましたが、一つの道を極める姿勢はやっぱり猪爪家の一員です。

直明くんと玲美ちゃんは、今も二人揃って学校の先生。

そして二人の息子・直正くんは11歳。

直言さんとはるさんが存命なら初のひ孫です。

星家の人々の変化

続いて星家の人々の変化。

認知症が日に日に進行していた百合さんは、数年前に亡くなりました。

百合さんの最後の登場場面は、散歩に誘われて嬉しそうな様子を浮かべる場面。

この場面が百合さんの最晩年が幸福だったことを表現していました。

朋一くんは、直人くんと同い年ですが直人くんよりも早く判事補になり、今は最高裁の事務総局に勤務。

朋一くん、初代最高裁長官の孫だけにエリート街道まっしぐらです。

その朋一くんの奥様の名は真紀さん。

二人の息子は朋成くん4歳。

ついにトラちゃんに孫が出来ました。

のどかちゃんは引き続き銀行勤務。

結婚せず、独身生活を満喫しているらしい。

そして、優未ちゃんはすでに大学院生。

寄生虫の研究をしているのだとか。

優未ちゃんが寄生虫を専門にするようなフラグ、どこかで立っていたかな?

他の変化

汐見家は不穏な空気に包まれていました。

ヒャンちゃんが自分の出自を娘の薫ちゃんに告げたらしい。

しかし、薫ちゃんはそれを「隠し事をされていた」と受け止めてしまった模様。

面倒な確執が汐見家に生じていました。

汐見家の人々が暮らしている家の主は多岐川さん。

多岐川さん、すっかり弱りきっていました。

もともとが熱い男だったので、衰弱ぶりが際立ちました。

そんな多岐川さんに薫ちゃんは懐いているらしい。

多岐川さんと薫ちゃんの関係が良好そうなのが救いでした。

そして・・・

桂場さんがついに「司法のいただき」に。

今回はテレビの画面を通じての登場でしたが、早く生桂場の変化を見てみたい。

以上、登場人物たちの変化でした。

こうやって整理して気がつきました。

トラちゃんと航一さんは「激変」と呼べるレベルの変化はしていませんね。

トラちゃんの変化、強いて言うならトラちゃんが自分のことを「ババア」と言ったことぐらいでしょうか。

Sponsored Link



今週の主なトピック

今週、第24週で描かれるエピソードは主に3つ。

1つ目:多岐川さんの入院

多岐川さんが入院してしまいます。

多岐川さんが入院するエピソードは史実をモチーフにしたものと思われます。

そして、史実に忠実なエピソードとして描かれるのなら、今週はとても悲しい出来事が起こるはずです。

トラちゃんを溺愛していた熱い男。

今週が見納めになるのかもしれません。

なお、多岐川さんの実在モデル・宇田川潤四郎氏が亡くなったのは昭和45年。

今週のドラマは昭和40年代半ばが描かれます。

2つ目:学生運動

昭和40年代半ばといえば学生運動が激しかった時代ですが、ドラマの中でも学生運動にからむエピソードが描かれます。

学生運動そのものがドラマの中で描かれるかどうかは定かではありません。

おそらく当時のニュース映像をドラマの中に挿入するのだろうと思います。

では、ドラマの中で学生運動がどのように扱われるのか。

なんとヒャンちゃんのお嬢さんが学生運動に巻き込まれるか何かして逮捕されてしまうのだそうです。

ヒャンちゃんのお兄さんも戦時中に逮捕されましたが、今度はヒャンちゃんのお嬢さん。

ヒャンちゃんのお兄さんのエピソードがこんなタイミングでこんな形で回収されることになろうとは予想もしていませんでした。

3つ目:尊属殺人の重罰規定

第14週、穂高教授が亡くなる直前のタイミングで描かれた「尊属殺人の規定」のエピソードが再び登場します。

第14週では、「尊属殺人の規定」は合憲であるという判決に対して穂高教授は異を唱えました。

しかし、少数派である穂高教授の主張によって判決に影響を与えることはできませんでした。

その後、穂高教授は失意の中で退任。

退任を祝う集まりで穂高教授が失意の気持ちを語ったところ、トラちゃんが穂高教授に対して無礼な態度をとりました。

あの頃、トラちゃんは公私ともに暴走気味でした。

あの頃のトラちゃんの暴走は、今週のどこかで回収されるのでしょうか。

ブログ主がとても気になっていること

美佐江ちゃん、どうしちゃったんでしょうね?

美佐江ちゃんとは、三条の名士のご令嬢で東京大学に入学したサイコパス少女です。

美佐江ちゃんが東京大学に入学したのは昭和28年春。

今週は昭和44年なので、あれから16年が経過しています。

心の闇が解決されないまま美佐江ちゃんは34歳。

彼女はどこにいて何をしているのか?

ドラマの中では彼女の気配すらないですが、黒い存在感は日に日に増すばかり。

最終回までに回収されますように。

<<前回115回 | 次回117回>>

第24週 | 第25週 | 最終週/第26週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    よねちゃんと轟くんの事務所を訪れ、深々と頭を下げたトラちゃん。
    ただお酒を勧めたよねちゃんの、無言の労いが心を打ちます。
    敗訴はしたものの、よねちゃんが言っていた通り「意義のある裁判」になりました。

    百合さんの老後は、認知症で辛い思いはしたものの穏やかでしたね。
    航一さんの、落ち着いた的確な対応のお蔭でしょう。
    嬉しそうな表情が印象に残ります。

    ヒャンちゃんの娘の薫ちゃんも、大きくなって…。
    でもまだお母さんの辛さや当時の事態の複雑さを理解できるほど、大人になり切ってはいないのですね。
    どうか上手く和解できますように。

    そして、ついに司法の頂点に立った桂場さん。
    どうなっていく?

  2. ツッコミごめん より:

    「直言さんとはるさんが存命なら初孫です」いやいやすでに3人いますが。直人くんの子供は初ひ孫ですね。

  3. あさのあさみ より:

    >朝蔵さん
    直明くんの長男·直正くんは、直言さんとハルさんの4番目の孫です
    そして、直人くんの長男·直寅くんが初ひ孫!
    一気に家族が増えて、頭の整理が追いつきませんね

    竹中記者「これで俺も…」引退と言おうとしたのかな?
    でも、これからもトラちゃんの活躍を見続けたい
    「またどこかでな」
    「佐田判事」
    ついにお嬢ちゃんを卒業
    竹中記者はこれで見納めのような気がします

    のどかさんはもう30代かな?
    昭和時代に三十路独身は相当風当たりが強かったでしょうね
    仕事初めの振袖、バブル前ぐらいまで普通にありましたよね〜

  4. 還暦のたつお より:

    「これで俺も。」老記者最後の仕事。でもやはり原告側弁護士と裁判官が近しい距離にあるのは問題では。百合さんナレ死とはいささか寂しい。今度は多岐川さんが、薫さん。いかにも若者らしい物言いだが理想先走り。思い遣りは後回し。寅子さんまたライアンさんの所。桂場さん司法のトップへと
    何やら軋轢が起きそう。

コメントを残す