虎に翼

寅子と音羽の考えの相違 / 虎に翼 第127回

2024/9/24(火)最終週/第26週「虎に翼」

あらすじ

寅子はそれまで自分が審判を担当した少年たちが暮らしている施設に差し入れを届け続けていました。

一方、少年法の改正ありきの議論に疑問を感じる寅子に、調査官の音羽は家裁にも反省すべき点はあると厳しく指摘。

寅子の世代にその責任があるとまで言われ、寅子は返す言葉を失いました。

そんな考え方の違いを抱えながらも、寅子と音羽はお互いの考え方を包み隠さず話し合える関係になっていました。

参考:Yahoo!テレビ

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビューと史実のリアルエピソード

最終週、トラちゃんの最後の場面は女性初の裁判所長として横浜家裁所長に就任する日。

就任した日の朝の出勤前の場面と、その日の夜の就任祝いの場面です。

昭和49年春、トラちゃん60歳のときのことでした。

一方、リアルトラちゃんの実際のあゆみは次のとおりでした。

リアルトラちゃん:女性初の裁判所長就任から退官まで

リアルトラちゃんが女性初の裁判所長になったのは、ドラマよりも二年早い昭和47年。

リアルトラちゃん57歳のときでした。

ちなみにリアルトラちゃんが裁判所長に就任したのは新潟家庭裁判所。

ドラマの中では新潟はトラちゃんの初の地方勤務地でしたが、リアルトラちゃんの初の地方勤務地は名古屋でした。

新潟家庭裁判所長に就任したリアルトラちゃんは、翌年には浦和家庭裁判所に異動。

それから四年半が経過した昭和53年に横浜家庭裁判所に移動。

昭和53年、リアルトラちゃん63歳のときに横浜家庭裁判所長に就任しています。

そして、その翌年の昭和54年に定年退官しています。

まとめると、ドラマの中のトラちゃんは

・昭和49年:横浜家庭裁判所長(女性初の裁判所長)
・その後の描写はなし

一方、リアルトラちゃんは

・昭和47年:新潟家庭裁判所長(女性初の裁判所長)
・昭和48年:浦和家庭裁判所長
・昭和53年:横浜家庭裁判所長
・昭和54年:定年退官

退官までのリアルトラちゃん

ドラマの中では描かれなかった、女性初の裁判所長就任の日以降から定年退官まで。

その期間にどのようなことがあったのかを以下に簡潔にまとめます。

昭和47年6月、リアルトラちゃんは新潟家庭裁判所長に就任。

女性初の裁判長ということで注目が集まり、就任の会見の日には地元報道機関の記者たちが大勢集まりました。

ところでそれまでの裁判所長の着任会見はいつもお決まりの形式がありました。

新所長が抱負を述べ、報道機関からの質問には「具体的な内容は差し控える」の一言で回答をかわす。

そんな会見が半ば慣例のように行われ続ける中、リアルトラちゃんの就任会見は異例づくめだったと記録に残されています。

報道機関からの質問には逐一答えるばかりか、家庭環境のことまで回答したのだとか。

また、名古屋に異動になったときと同様に新潟でもリアルトラちゃんは注目の人物となり、講演の依頼が殺到。

リアルトラちゃんはほぼすべての講演依頼を引き受けたということです。

公務中のリアルトラちゃん

リアルトラちゃんの前任の所長が、所長室にこもり切りで仕事をしていたのに対して、リアルトラちゃんは所長室を開放。

特に女性職員たちが所長室に集まりお菓子を食べながら会話を楽しむ、そんな場面も少なくなかったと言います。

なお、公務中のリアルトラちゃんの様子については、当時若手調査官だった女性が数々の言葉を残しています。

調査官の仕事に対する助言を所長の立場でしてくれたこと。

所長になっても少年事件を取り扱っていたこと、などなど。

おそらく、これら証言を残した若手調査官をモチーフにして、ドラマの中の女性若手調査官の音羽さんのキャラクターが造形されたものと思われます。

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