2024/9/25(水)最終週/第26週「虎に翼」
あらすじ
最高裁の大法廷では、美位子の事件をめぐって尊属殺の重罰規定が違憲か否かの判決が下されようとしていました。
一方、法制審議会少年法部会による少年法改正の議論はその後も続いていました。
法務省と家裁の対立は平行線をたどったまま結論が見出せずにいました。
そんな中で寅子は久藤とともに家裁が目指す「愛」について語り合いました。
参考:Yahoo!テレビ
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ドラマの中では、トラちゃんの法律家人生が描かれるのは女性初の裁判所長として横浜家裁所長に就任するまでです。
裁判官の定年退官の年齢は65歳。
トラちゃんは横浜家裁所長就任の5年後には定年退官を迎えているはずです。
ドラマの中では描かれない、リアルトラちゃんが裁所長に就任してから定年退官までの様子は前回の本欄でまとめてみました。
では定年退官後、リアルトラちゃんはどのような日々を過ごしていたのでしょうか。
一足先に定年退官したリアル航一さん
リアルトラちゃんとリアル航一さんの現役時代はすれ違いの生活が続いていました。
リアルトラちゃんが東京家裁で働いていたころ、リアル航一さんは浦和や甲府に異動。
リアル航一さんが東京に戻ると、今度はリアルトラちゃんが新潟へ異動。
そんな中で、リアル航一さんが一足早く定年退官。
リアル航一さんの定年退官後、リアルトラちゃんとリアル航一さんは毎週日曜日のお寺参りを共通の趣味としていました。
定年退官後のリアルトラちゃんのプライベート
リアルトラちゃんが定年退官したのは昭和54年。
リアルトラちゃん65歳のときでした。
そのときリアル航一さんも定年退官していました。
それまで、地方への異動などで別居することが多かった二人は、それまでの時間を取り戻すかのように、国内外を旅してまわ離ました。
日本国内では、北から順に新潟、金沢、甲府、福山、萩、高松。
これら訪問地の中で新潟と甲府は、リアルトラちゃんとリアル航一さんのお二人が、裁判所長として勤務したことがある思い出の地でした。
一方、国外は中国、フランス、デンマーク。
そして、リアルトラちゃんの出生地であるシンガポールも旅をしました。
しかし、その一方でリアルトラちゃんが定年退官したころは、リアル航一さんが体調を崩した時期でもありました。
定年退官後の法律家としてのリアルトラちゃんの活動
定年退官した翌年の昭和55年、リアルトラちゃんは弁護士登録をしました。
しかし弁護士登録をしながらも弁護士として活動はほとんどしなかったと言われています。
何故なら、要職の就任依頼が相次ぎ、多忙を極めていたからです。
定年退官後にリアルトラちゃんが引き受けた要職は次のとおりです。
・昭和54年:労働省、男女平等問題専門家会議座長
・昭和55年:東京家庭裁判所調停委員兼参与員
・昭和55年:東京少年友の会常任理事
・昭和56年:農山漁家生活改善研究会理事
・昭和57年:東京都人事委員会委員
・昭和58年:労働省婦人少年問題審議会委員
不本意な結果に終わった最後の大仕事
昭和54年に引き受けることになった労働省の男女平等問題専門家会議座長として、リアルトラちゃんは男女雇用機会均等法案を審議。
会議では女性を平等に扱うか、保護する対象として扱うかが議論されました。
リアルトラちゃんが目指したのは「平等」でした。
女性を弱い者として保護するのではなく、男性と同じように働ける環境を整えることをリアルトラちゃんは目指しました。
数々の反対に遭いながらもリアルトラちゃんは報告書を作成。
しかし、その後財界からの強い反発を受け、企業の女性の人事についてはそれぞれの企業努力の範囲内で行うことに。
リアルトラちゃんの願いが実現することはありませんでした。
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