2025/6/3(火))第10週「生きろ」
あらすじ
昭和16年(1941年)12月8日、日本が米英との開戦しました。
そのころより小麦粉は配給になり、朝田パンは休業せざるを得ない状況になりました。
一方の嵩は、東京の製薬会社に就職し、まもなく一年ほどが経過していました。
そんなある日、健太郎に赤紙が届きました。
明くる日、入隊のために東京を去り福岡に向かう健太郎を、嵩は生きてまた会おうと言って見送りました。
一方、のぶのもとには、航海が取りやめとなり予定より早く次郎が帰って来ました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ヤムおじさんの過去
今週、隠され続けてきたヤムおじさんの過去がついに明らかになります。
前週、ヤムおじさんが朝田家を去りました。
ヤムおじさんが朝田家を去った日の前の晩、ヤムおじさんはカマジイに自分の過去を語っていました。
ヤムおじさんが過去を語った唯一の相手が、最も仲の悪かったカマジイでした。
カマジイが聞いたヤムおじさんの過去。
それをカマジイがのぶちゃんに語ります。
ヤムおじさんは、話題が戦争の話になるといつも強い反応を示していました。
ヤムおじさん、第一次世界大戦に参戦していたようです。
ドラマの中では欧州大戦と呼ばれます。
第一次大戦と聞いて???と思う方もいるかと。
ドラマの中でもカマジイが欧州まで行った日本兵は聞いたことないと驚くみたいです。
それにはワケがあります。
若き日のヤムおじさんは銀座のパン屋で働いていてもっと美味いパンを焼きたくなり密航船に乗ってカナダへ。
ところが、日本人義勇兵として英国軍に入隊することになり参戦。
そのため第一大戦に参戦することになりました。
ヤムおじさんはその戦場でで地獄を体験しました。
塹壕の中で何日も泥まみれになり、その時の一番つらいのは空腹だったと語るヤムおじさん。
自分の隣で戦死した兵隊のコートから乾パンを取り出し飢えをしのいだこともあったのだとか。
これがヤムおじさんの戦争の記憶。
そして、乾パンを焼くことを強く拒んだ理由です。
また、ヤムおじさんは銀座の美村屋をやめてしまったことを後悔もしているようです。
ヤムおじさんにとって美村屋での日々は美しい思い出なのでしょう。
それ故に思い出したくないのかもしれません。
ヤムおじさんが御免与に住むことにした理由
ヤムおじさんは御免与に住むことにした理由もカマジイに打ち明けていました。
それまで各地を転々としていたヤムおじさんがどうして御免与に腰を据えたのか。
御免与を立ち去ろうとした際に、のぶちゃんが駅まで追いかけてきた場面がありました。
そして、のぶちゃんが「おさらばらあて、いやや」と叫ぶと、一度は改札を通ったヤムおじさんが駅に戻ってきました。
ヤムおじさん、各地を渡り歩いたものの、そんなことを言われたのは初めてのことだったそうです。
それが嬉しかったヤムおじさん、御免与に住むと決めたそうです。
その話を聞いたカマジイは御免与に残るようすすめます。
ずっとここにいろと。
しかしヤムおじさんは去ってしまいます。
乾パンの作り方のメモを朝田家に残して。
ヤムおじさんの過去を知ったのぶちゃん
カマジイからヤムおじさんの過去を聞かされたのぶちゃんは深く後悔します。
乾パンづくりの注文を受けてきたのは自分。
乾パンづくりを強要したのも自分。
ヤムおじさんにとっても最も思い出しなくない思い出を思い出させてしまった、取り返しのつかないことをしてしまった。
ヤムおじさんが御免与に住むきっかけを作ったのはのぶちゃんでした。
そののぶちゃんが、ヤムおじさんが御免与を去るきっかけも作ってしまうという皮肉な結末を迎えてしまいます。
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