あんぱん

幹部候補生試験に挑む嵩 / あんぱん 第52回

2025/6/10(火)第11週「軍隊は大きらい、だけど」

あらすじ

一人で靴磨きをしている嵩の前に健太郎が姿をあらわしました。健太郎は一年前に嵩と同じ部隊に配属されていたのです。思いがけない健太郎との再会で、軍隊生活に不安しかなかった嵩は救われる思いをしました。

そんなある日、嵩は島中隊長の前で『軍人勅諭』を暗唱する機会を得ました。八木に命じられて『軍人勅諭』を暗記していた嵩はスラスラと暗唱することができ、それがきっかけとなって島の推薦で陸軍幹部候補生試験を受けることになりました。

試験を受けることが決まった嵩は、当番と使役が免除されました。そして、勉強する場所も与えられ、試験勉強に集中する日々が始まりました。そんな嵩に対して八木は、試験に受かるしか道はないと発破をかけました。

そして迎えた試験の前日の夜。嵩は徹夜で勉強するために厩舎での不寝番を申し出て徹夜で勉強するこにしました。しかし嵩は居眠りする現場を見つかり、その日の試験は受けることが出来ないと告げられるのでした。

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感想

健ちゃん

前回の最後がすっかり変わり果ててしまった健ちゃん。

でも実は・・・

健ちゃん、ぜんぜん変わってませんでした。

明るい健ちゃんが大好きなので涙が出るほど嬉しい。

嵩くんは健ちゃんと一緒で救われた気持ちになりましたが、ブログ主も健ちゃんが変わっていなくて救われた気持ちでした。

そして変わっていないことが分かった健ちゃんが、今回の本編の中で二度も登場。

嵩くんにつきまとう甘えん坊なところも入隊前のままです。

今週の軍隊生活では、健ちゃんの出番が癒やしのひと時となりそうです。

八木さん

班長殿の洗濯物をキレイにたためないポンコツの嵩くん。

ここまで不器用だったとは・・・

そんなポンコツを当番に推薦したらしい八木さん。

周囲の人にとっても理解に苦しむところでしょう。

嵩くんの処遇を健ちゃんは「いびり」だと断言してましたが、そう思われても無理はない。

ところが、その直後に「いびり」ではないらしいことが分かってきました。

島中隊長が来臨。

いつもは威勢がいい馬場さん、残念ながらオツムはちょっとばかり弱いらしい。

『軍人勅諭』の暗唱を出だしからつまづく。

ところが、他の場面ではポンコツでしかない嵩くんが完璧な暗唱。

島中隊長が、自分より上手いと言うほどに。

さて、嵩くんが『軍人勅諭』の暗唱を上手に出来たのは八木さんのおかげです。

ドラマの中だけでも八木さんは『軍人勅諭』の暗記を二度までも嵩くんに命じたので。

八木さん、嵩くんの才能を見抜いたのかも。

小倉にやってきたばかりの嵩くんが持っていた詩集を馬場さんが踏みつけた瞬間に。

詩集を持っているぐらいなら頭もそこそこいいはず。

そして詩集を読む趣味があるぐらいなら言葉を覚えるのも得意なはず。

だから『軍人勅諭』の暗唱を上手にできるだろう。

では、八木さんは何故そこまで嵩くんの肩を持つのか。

その理由が語られる場面が今から楽しみです。

そして、戦後も八木さんは嵩くんを支える存在になるとアナウンスされています。

その日が来るのも待ち遠しくてなりません。

一方でその日が来るころは本作の放送は半分以上が終わっています。

ロスが心配になってくるタイミングでもあり、複雑な気持ちのブログ主です。

再びポンコツ

『軍人勅諭』の暗唱の成功。

幹部候補生試験を受けるチャンス。

ポンコツが一転してエリートコースに進めるチャンス。

ところが、再びポンコツぶりを発揮してしまいました。

徹夜で勉強するために不寝番を申し出たはずがまさかの居眠り。

健ちゃんの言うとおり馬があたたかくて、それが眠りを誘ってしまったのか。

しかも、蹴っ飛ばされて目が覚めた嵩くん。

自分を蹴っ飛ばしたのは馬だと思っていたらしい。

目が覚めてもしばらく状況がのめない嵩くん。

やっぱりポンコツでした。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

小倉連帯の人々

昭和17年(1942)、嵩くんは当初入隊した高知連隊から、勇猛果敢で知られる小倉連帯に転属。

それが前週の最後の場面。

今週は小倉連隊での日々が描かれます。

そして、小倉連隊に物語の舞台が移ることで登場する新キャラ、そして思いがけないキャラも再登場します。

最初に登場する新キャラは、正確に言うと新キャラではなく再登場キャラ。

小学校時代に嵩くんの弁当を横取りしていた康太くんです。

続いて嵩くんの天敵のような存在、古兵の馬場さん。

この人は新キャラです。

ただし、朝ドラヒロインの天敵の場合、その後にヒロインの味方になったりもしますが、馬場さんに関してはずっと天敵のままのようです。

また、嵩くんと康太くんと同じ新兵の加畑くんと目黒くんという二人の新キャラも登場。

そして、今週だけでなく今後も重要なキャラとなる八木さん。

前週の最後にもちょっとだけ登場しますが、今週に入って本格的な登場です。

八木さんが本格登場

上官が新兵を殴るのが日常となっている環境の中で、八木さんは新兵を決して殴らないことで知られている存在です。

しかし、優しい人ととして認識されているわけではありません。

新兵を殴りはしないけど何者なのか正体がよくわからず、皆から恐れられている存在。

八木さんよりも上の階級の者ですら八木さんにペコペコする。

そんな複雑なキャラが八木さんです。

複雑でちょっと不気味なキャラは大好きなので、ブログ主の今週の一番の楽しみは八木さんの登場です。

さて、今週の八木さんが初登場するのは、嵩くんが馬場さんに殴られる場面です。

嵩くん、入隊するための荷物の中に井伏鱒二の詩集を入れてきたらしい。

それを知った馬場さんが激怒して嵩くんを殴打。

その時に八木さんが登場します。

そして、馬場さんが破り捨て足で踏みつけまでした詩集を八木さんは拾い上げる。

馬場さんに無言の圧力をかけるようです。

さらに八木さんは、、嵩くんに『軍人勅諭』を明日までに暗証するよう命じてその場を立ち去る。

この『軍人勅諭』を暗唱せよという命令。

実はこれ、嵩くんを救うためです。

なぜそれが嵩くんを救うことになるのか。

その理由については本欄では伏せておきます。

健ちゃんが再登場

今週、なんとあの健ちゃんが再登場します。

健ちゃんは、嵩くんが転属する半年前に小倉連隊に配属されていたらしい。

健ちゃんとの再会に嵩くんが喜んだのも束の間、なんと嵩くんはかつての明るさを失いまるで別人のよう。

嵩くんとの再会の健ちゃんの第一声がこれです。

「こら!そこの新兵!たるんどるぞ!」

しかもこの第一声は冗談ではなく本気の言葉。

健ちゃん、軍隊に入ってすっかり変わってしまったらしい。

それでも親友思いは変わってません。

健ちゃん、嵩くんにこんなアドバイスをします。

軍隊は、頑張らない奴には死ぬほどつらいが、頑張ればそれなりに良いところだと。

そんな健ちゃんとの再会ですが、それでも嵩くんは救われた気持ちになるようです。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    よかった。
    健ちゃんは、健ちゃんだった。
    辛い軍隊生活でも、お互いが支えになれそうですね。
    差し入れのあんぱん。
    あんぱんは嵩くんにとって大切な思い出の食べ物ですが、健ちゃんにとっても平和で楽しかった東京での暮らしの象徴なのでしょう。

    相変わらず嵩くんを推してくれる八木さん。
    いったい、なぜ?
    いつも一人静かに本を読んでいる八木さん。
    井伏鱒二の詩集が、きっかけ?
    井伏鱒二か、詩集か、とにかく何かが八木さんの琴線に触れたのでしょうか。

    そして相変わらずポンコツな嵩くん。
    困った。

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