2025/9/18(木)第25週「怪傑アンパンマン」
あらすじ
のぶがミュージカル上演当日のために、草吉にあんパンを焼いてほしいと頭を下げました。しかし草吉はのぶの頼みを断りました。のぶが言葉を尽くして頼み込んでも、草吉はのぶの頼みを引き受けるつもりはありませんでした。
一方、ミュージカルのチケットは公演初日の前日になっても売れず、蘭子からそのことを聞かされたメイコもチラシ配りを手伝いました。蘭子と羽多子も駅前でチラシ配り。一方でのぶは、子供たちにチラシを配りました。
そして迎えたミュージカルの公演初日。空席が目立つ観客席を眺めながら、のぶは深く落胆していました。しかし嵩は、最後まであきらめるつもりはありませんでした。嵩は出演者たちに全力を尽くそうと励ましました。
そんな中でのぶは、客入りの悪さに落ち込みながら様子を見るために会場の受け付けに足を運び我が目を疑いました。大勢の子供たちが集まってきたのです。和明も息子を連れて来場。満席になる中、ミュージカル『怪傑アンパンマン』の幕が上がりました。
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感想
ヤムおじさんの酷評
ヤムおじさんのアンパンマン酷評の言葉が激烈。
顔を食われて、顔がないまま空を飛ぶなんて生命体なんてそれは怪物。
怪物と妖精の物語、なんだそれ?
これらヤムおじさんの酷評、当時の大人たちのアンパンマンへの率直な感想をそのまま言葉にしたものかと。
アンパンマンのことを知った当時の大人たちはそんな感想を抱いたのでしょう。
そして、これでは大人たちに売れるわけがない。
これまでずっとアンパンマンが売れない日々が描かれてきましたが、何故ここまで売れないのかその理由がヤムおじさんの酷評で分かったような気がします。
振り返ってみると、アンパンマンに対して最も率直な感想を述べたのはヤムおじさんを除くと編集者の詩織さんでした。
二度とこんなものは書かないで欲しいと。
ある意味でヤムおじさん以上にきつい言葉でした。
ただ、詩織さんはアンパンマンのどこに問題があるのかは具体的に語りませんでした。
問題点を語ってしまうと嵩くんを傷つけてしまうと考えたのでしょうか。
二度とこんなものは書かないで欲しいという一言の方がよっぽど傷つくと思いますが・・・
登美子さんも「最悪」だと言い切りました。
しかし登美子さんのこうした反応は想定内でもあり、あのタイミングで登美子さんがベタ褒めしたら気持ち悪かったはず。
他の登場人物たちは、アンパンマンってなんだか微妙みたいな反応を示しても、具体的にどこが微妙なのかは遠慮して言わない。
そんな状態が続いていたので、すでにアンパンマンが人気のヒーローになった以降のことしか知らないブログ主には、アンパンマンが売れないことが今ひとつ腹落ちしませんでした。
でもヤムおじさんの酷評でようやくスッキリしました。
おそらくブログ主もこの当時からアンパンマンを知っていたら、間違いなくヤムおじさんと同じ反応を示していたかと思います。
しかし、そんな中でもアンパンマンに中を感じていた大人がいました。
まずはのぶちゃん。
愛する夫が書いたから思い入れがあるのは当然でしょうが、それ以上の何かをのぶちゃんは見出していたはず。
次にのぶちゃんの茶道のお弟子さん。
本気でアンパンマンのことが好きらしい。
そしてたくちゃん。
アンパンマンをミュージカル化までしてしまうのだから、アンパンマンへの思い入れは本気なのでしょう。
以上、アンパンマンの価値を早くから見抜いていた大人たち。
これら大人たちはアンパンマンに何を見出していたのかを知りたいです。
ミュージカル公演初日
そして迎えたミュージカル公演初日。
前売り券は売れなかったらしい。
しかし、これまでのぶちゃんが続けてきた読み聞かせがここにきて回収されました。
読み聞かせしてもらっていた子供たちが続々と集まってくる。
岩男くんの息子までやってくる。
のぶちゃんの地道な努力が描かれ続けてきたのはこの日のためにあったのかと納得です。
そんなわけで観客席は満席に。
そしてついにミュージカル『怪傑アンパンマン』の幕が上がりました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ミュージカル『怪傑アンパンマン』
嵩くんが最初に書いた「あんパンを配る太ったおじさん」には何も感じなかったらしいたくちゃんでしたが「アンパンマン」はすっかり気に入ったようです。
たくちゃんはアンパンマンのミュージカル化を嵩くんに提案。
嵩くんはたくちゃんの提案を受け入れ、ミュージカルの企画がスタートします。
さて、今週描かれるミュージカル化のエピソードには意外な登場人物がからんできます。
岩男くんの息子です。
父の死の真相を知るために上京した岩男くんの息子は八木さんの会社を訪問。
八木さんから岩男くんの死の真相を聞かされ大きなショックを受けるのです。
想像もしなかった父の死の真相を知りショックを受ける岩男くんの息子に、のぶちゃんは絵本『あんぱんまん』をプレゼント。
高知に戻った岩男くんの息子は、岩男くんの孫にあたる自分の息子にせがまれ、再び上京してミュージカル『怪傑アンパンマン』を鑑賞。
その過程で岩男くんの息子の心は癒され、岩男くんの悲劇も回収。
ざっくりとこんなエピソードが描かれますが、詳細は本欄では伏せておきます。
【史実】連載漫画『怪傑アンパンマン』
昭和48年(1973年)、絵本『あんぱんまん』が出版。
リアル嵩くんの悲願であったアンパンマンの初めての出版でした。
ところが絵本『あんぱんまん』は売れませんでした。
しかしリアル嵩くんはアンパンマンをどうしても世に出したかった。
そこでリアル嵩くんは、方々の出版社にアンパンマンを持ち込むものの、どの出版社も興味を持ってくれることはありませんでした。
そんな中、昭和48年(1973年)にリアル嵩くんは雑誌『詩とメルヘン』を創刊。
同誌の編集長となりました。
そして創刊から二年が経った昭和50年(1975年)、リアル嵩くんは『詩とメルヘン』で自作の漫画の連載を始めました。
その漫画のタイトルは『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』。
リアル嵩くんは、自ら編集長を務める雑誌でアンパンマンの連載を開始したのです。
今週のドラマの中に登場する『怪傑アンパンマン』というタイトルは当初『詩とメルヘン』に連載されたアンパンマン作品のタイトルでした。
しかし『詩とメルヘン』に連載された『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』も評判は芳しくありませんでした。
【史実】ミュージカル『怪傑アンパンマン』
雑誌『詩とメルヘン』に連載された『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』も不人気で、連載は一年足らずに打ち切ることになりました。
しかし、一人だけアンパンマンを気に入っている人物がいました。
リアルたくちゃんこといずみたくさんです。
ドラマの中のたくちゃんはアンパンマンの原型の絵を初めて見せられたときには微妙な反応を示していましたが、リアルたくちゃんの反応はまるで違うものだったようです。
アンパンマンをとても気に入ったリアルたくちゃんはアンパンマンのミュージカル化を提案。
リアル嵩くんはその提案を快諾し『ミュージカル 熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』が上演されることが決定。
雑誌『詩とメルヘン』で『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』の連載が開始された昭和51年(1976年)に上演が開始。
リアルたくちゃんの稽古場に建てた建物で上演は行われました。
そして、このミュージカルはリアルたくちゃんが亡くなるまでの16年間も上演が続きました。
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ドラマだから子どもには人気という事を大げさに表現しているのかも知れませんが、大量の子どもたちの保護者はどこ?というのが気になってしまいました。後から来た読み聞かせの子や茶道教室の子はひとりが代表して引率してきたのかも知れませんが、それ以外の子どもたちの人数に対して保護者とおぼしき大人の人数が相対的に足りない。子どもに座らせて後ろに大人が大勢立ってるとかならまだ分かるのですが。皆さん気にならなかったのでしょうか。
絶妙なボケとツッコミ、阿部サダヲ劇場開幕。ジャムおじさんってやっぱり妖精、バタ子さんも確かそう。でもアンパンマンが化け物なら、ウルトラマンや仮面ライダーだって。健太郎さん労いでカレーライス。やっぱり彼はカレーパンマン?和明さんと息子さんも。そして満場な子供達。