あんぱん

開幕直前で埋まらない席 / あんぱん 第123回

2025/9/17(水)第25週「怪傑アンパンマン」

あらすじ

ミュージカル『怪傑アンパンマン』の準備が始まり、ますます多忙になる嵩をのぶはサポート。NHKを定年退職した健太郎も手伝いに加わり、ミュージカル『怪傑アンパンマン』の準備は着々と進んでいました。

たくやはピアノを弾きながら『怪傑アンパンマン』の曲にアレンジを加え、のぶに聞かせました。たくやは嵩が作詞した歌詞を心から気に入っていました。のぶとたくやは人々を喜ばせるミュージカルづくりに没頭しました。

一方、準備は着々と進むもののチケットは売れていませんでした。出演する俳優たちもチケットが売れていなことを察し不安を口にしていました。チケットを1枚でも多く売りたいのぶは、嵩と会話をしている最中にあることを思いつきました。

のぶはさっそく蘭子に電話をしました。そしてその翌朝、のぶは蘭子に頼んで草吉の住んでいるところに連れて行ってもらいました。草吉と会うことが出来たのぶは、力を貸してほしいと草吉に頭を下げました。

<<前回122回 | 次回124回>>

第25週 | 最終週/第26週
あんぱん|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

健ちゃん

前回は岩男くんの息子さんの登場に驚かされましたが、今回はアバンタイトルでそのことにちょっとだけ触れて本編はもっぱらミュージカルの準備。

ミュージカルの手伝いには健ちゃんも手伝うことに。

健ちゃん、いつの間にかNHKを定年退職。

昼間、やることが何もないらしい。

やることがないので柳井家にやって来たものの嵩くんは不在。

羽多子さんと二人して食卓を囲むの図。

なかなか味わいある場面でした。

そんな暇を持て余している健ちゃんもミュージカルの手伝いに駆り出されることに。

しかし暇で他にやることがないから手伝っただけの健ちゃん。

やる気がないのかな?

嵩くんが黙々と小道具に色を塗る中で、横から嵩くんのちょっかいを出すだけの健ちゃん。

健ちゃんにチケットを営業してきてもらえばいいのにとも思いましたが、健ちゃんがまともに営業してくるとも思えない。

健ちゃんがみんなの邪魔者になったりしませんように。

チケット

役者さんたちのヒソヒソ話を耳にするのぶちゃん。

チケットが売れてないらしい。

なにしろ絵本がまだまだ売れていない状態です。

原作に人気がないので無理もありません。

しかし原作に人気がないからチケットが売れなくてもいいという理由にはなりません。

本来であれば、この点を一番気にしないといけないのはたくちゃんのような気もします。

しかしたくちゃんの性格から考えて、そんなことお構いなしなのかもしれません。

そこで、やっぱりのぶちゃんです。

誰よりもアンパンマンに愛情を注いでいるのぶちゃんが、ミュージカルのヒットのために動き出す。

蘭子ちゃんに電話をかけ、連れて行ってもらいたいところがあると・・・

ヤムおじさん再び

のぶちゃんが蘭子ちゃんに頼んで連れて行ってもらったのはヤムおじさんのところでした。

ヤムおじさん、すでに白い作業着を着ていたのでこれから仕事なのでしょうか。

パン屋さんは朝が早いので、時間帯は早朝?

ヤムおじさんを見るなり頭を下げるのぶちゃん。

のぶちゃんが頭を下げる様子を見てから、自分も頭を下げる蘭子ちゃん。

この微妙な間の取り方にやむおじさんもツッコミを入れる。

ヤムおじさん、いつもするどい。

さて、のぶちゃんがヤムおじさんに何を頼んだのかが分かるのは次回。

ヤムおじさんがのぶちゃんの頼みを引き受けるかどうかが分かるのも次回。

クライマックス近くなったこのタイミングでヤムおじさんは何をしてくれるのか?

あるいは何をしてくれないのか?

最終回が近づく中、大好きなヤムおじさんの活躍が見れそうで嬉しい限りです。

Sponsored Link



予習レビューと史実のリアルエピソード

雑誌『詩とメルヘン』

昭和48年(1973年)、嵩くんが雑誌『詩とメルヘン』を創刊します。

雑誌『詩とメルヘン』を刊行するのは八木さんの会社の出版部です。

八木さんはこの年、「九州コットンセンター」という社名を「キューリオ」に変更。

雑誌『詩とメルヘン』は「キューリオ」による刊行です。

なお「キューリオ」の実在モデルは「サンリオ」です。

「サンリオ」の「サン=3」を「キュー=9」に変えて「キューリオ」にしたのでしょうか。

なお、嵩くんの初の商業出版の詩集は八木さんの提案によって刊行されました。

一方『詩とメルヘン』は、読者から投稿してもらった詩を掲載した雑誌を刊行したいという嵩くんの希望を八木さんが受け入れ、刊行が決まりました。

嵩くんは新聞や雑誌への漫画の投稿が漫画家の第一歩でした。

そんな嵩くんは、詩人を目指す人の第一歩を応援する雑誌を作りたいという想いから『詩とメルヘン』の刊行を思い立ったようです。

【史実】雑誌『詩とメルヘン』創刊

昭和48年(1973年)、アンパンマンが初めて絵本として世に出たのと同じ年。

リアル嵩くんは雑誌『詩とメルヘン』を創刊しました。

雑誌『詩とメルヘン』を刊行したのはリアル八木さんが経営する会社です。

リアル八木さんの会社はドラマの中で再現されているようにリアル嵩くんの詩集『愛する歌』も出版しています。

リアル嵩くんはリアル八木さんに相談しました。

詩の雑誌を出したい。

編集者は自分一人で、しかも無報酬でいい。

そんなリアル嵩くんの提案は受け入れられ、リアル八木さんは詩の雑誌の発刊を決めました。

それが今週のドラマの中でも再現される雑誌『詩とメルヘン』です。

リアル八木さんが雑誌を発刊する予算として出したのは120万円。

全く売れなくても赤字が120万円で済むのなら問題ないというのがリアル八木さんの考えでした。

これまでにないコンセプトの雑誌を、雑誌業界の人々はすぐに廃刊になるだろうと予想。

リアル嵩くん自身も売れるとは思っていませんでした。

そのため初版は1万5千部のみ。

ところが初版は1万5千部はあっという間に完売した上に雑誌としては異例の5刷。

不定期刊として創刊されながらすぐに月刊化。

リアル嵩くんが発案し、そして編集長もつとめた『詩とメルヘン』は30年間にわたって刊行を続けました。

【史実】雑誌『詩とメルヘン』リアル嵩くんの仕事

編集者は自分一人で無報酬。

この条件で雑誌『詩とメルヘン』の創刊を実現したリアル嵩くんの仕事は、編集長という立場でありながら多岐にわたりました。

雑誌『詩とメルヘン』は読者から届く詩を掲載していました。

毎月、読者から送られてくる詩は膨大な量にのぼりましたが、それらすべてに目を通して掲載する詩を選定するのはリアル嵩くんの仕事でした。

リアル嵩くん自身も連載エッセイを執筆していました。

スタッフが揃っている編集室であれば新人に任せるような小さなイラストもリアル嵩くんが手がけ、表紙はすべてリアル嵩くんの作品でした。

そんな中、投稿作品に子供たちの詩が増加。

リアル嵩くんは詩を愛する子供たちのために子供向けの詩の雑誌『いちごえほん』を創刊。

雑誌『詩とメルヘン』が創刊された二年後の昭和50年(1975年)のことでした。

さらに昭和57年(1982年)には、イラストレーターを目指す若者向けの雑誌『イラストレ』も創刊。

リアル嵩くんは雑誌の編集者として、雑誌の創刊者として、様々な仕事を手がけました。

<<前回122回 | 次回124回>>

第25週 | 最終週/第26週
あんぱん|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. おむすび→あんぱん→ばけばけ より:

    来週の木曜日(25日)か金曜日(26日)の朝イチのゲストは今田美桜さんになるのでは?それとも次のばけばけがスタートしてから再来週に朝イチに登場するのか?そうなれば史上初となるし、前のヒロインが次の朝ドラここではあんぱんの今田美桜さんがばけばけの朝ドラ受けをしたら朝イチが10倍面白くなる。ここでは髙石あかりはまだで子役時代の可能性も。

  2. おむすび→あんぱん→ばけばけ より:

    そろそろあんぱんのヒロイン今田美桜からばけばけのヒロイン髙石あかりへのバトンタッチセレモニーがあるのでは?大体は最終回まで2週間をきったあたりで実施されている。もし仮になかったら東日本大震災の時のおひさまの井上真央以来になってしまう。この時はてっぱんの瀧本美織からの受け取りもなければ次のカーネーションの尾野真千子への引き継ぎもなかった。尾野真千子から梅ちゃん先生の堀北真希へのセレモニーは復活している。それとらんまん、虎に翼に続いて東京制作3作連続ヒロインの死は95%回避できそうだ。波多子さんと登美子さんは最終回まで元気なのか?それとメイコちゃんの娘2人(結婚して母親になっているのでは)の登場。メイコちゃんの祖母としての登場はあるのか?

  3. ヤムおじさんの所へ行くのぶさんと蘭子さん。ヤムさんと蘭子さん見てるとどうしても「不適切にもほどがある」が頭に浮かぶ。さてヤムおじさんを巻き込んだのぶさんの計画、売れないチケットの打開策になるか?

コメントを残す