ばけばけ

ばけばけ 第7週「」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』
2025年11月10日 〜 11月14日放送

あらすじ

トキを疑うフミたち

トキはヘブンの女中になると決めたものの、そのことを松野家の家族には内緒にしていました。トキは花田旅館の女中になると偽っていたのです。

しかしトキの行動を不審に思ったフミは、司之介と勘右衛門とともにトキの後をつけることにしました。そしてトキがヘブンの家に入る現場をおさえました。

誤解され激怒するヘブン

ヘブンの家で松野家の面々は騒ぎを起こしました。松野家の面々が立腹していることを理解できないヘブンに錦織が説明しました。トキが妾になったことを怒っているのだと。

錦織の説明を聞いて今度はヘブンが怒り出しました。ヘブンは妾を囲ったと思われたことが心外でした。ヘブンはトキを女中として迎えていたのです。

松野家と雨清水家を支えるトキ

その頃、松野家の面々はタエが破れ寺の軒下で雨風をしのいでいることを知りました。そしてトキは、タエを助けるために女中になったと打ち明けました。

一方、トキが差し出す金を受け取ろうとしない三之丞をトキとフミは説得。こうしてトキは松野家と雨清水家を支えることになりました。

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今週の展開

31: 11/10(月)
32: 11/11(火)
33: 11/12(水)
34: 11/13(木)
35: 11/14(金)

予習レビューと史実のリアルエピソード

セツとラフカディオ・ハーンの出会い

実は、セツとラフカディオ・ハーンの出会いの瞬間がいつであったのかについては、確かな情報は存在しません。

そこで今回の本欄では、セツとラフカディオ・ハーンの出会いの前後の出来事で日付が明らかになっているものを時系列で整理してみました。

明治23年(1890年)8月30日
ラフカディオ・ハーンが松江に到着し、この日から冨田旅館に三食賄い付きで滞在。

冨田旅館の女将・ツネと女中のお信がラフカディオ・ハーンの世話をする。

明治23年(1890年)11月下旬
ラフカディオ・ハーンがチェンバレンに宛てた手紙の中で「きれいな家に転居」した旨を知らせる。

これは「離れ座敷」と呼ばれる隠居家への転居。

明治24年(1891年)1月中旬
ラフカディオ・ハーンが風邪をひき寝込む。

ラフカディオ・ハーンは1月24日付の手紙で、1月26日からは出勤できる旨を西田千太郎に連絡。

明治24年(1891年)1月下旬(推定)
ラフカディオ・ハーンは日付を不記載の手紙で、授業に戻った様子を西田千太郎に報告。

同じ手紙の中で、住み込みの女中を探していることを記す。

明治24年(1891年)2月上旬(推定)
セツがラフカディオ・ハーンの住み込みの女中となる。

明治24年(1891年)8月4日
ラフカディオ・ハーンが西田千太郎とともに出雲大社を訪問。

その際、セツも呼び出される。

この時のセツとラフカディオ・ハーン二人の出雲大社への訪問は、二人の結婚式の意味合いがあると考えられている。

明治24年(1891年)8月7日
セツとラフカディオ・ハーンは西田千太郎とともにセツの従姉妹夫婦小野男爵家を訪問。

この訪問を境に、西田千太郎は日記の中でのセツの呼称を改める。

訪問前:ヘルン氏の妾
訪問後:せつ氏

明治24年(1891年)8月11日
ラフカディオ・ハーンが友人のペイジ・M・ベイカーに宛てて手紙を送る。

手紙の中でラフカディオ・ハーンは「セツと結婚したこと」「国籍法上の問題が解決していないため今は日本風に結婚している状態」であることを報告。

明治24年(1891年)11月
セツとラフカディオ・ハーンは熊本に転居。

セツの養父・稲垣金十郎、養母・トミ、養祖父・稲垣万右衛門も熊本で同居する。

洋妾(ラシャメン)

セツがラフカディオ・ハーンの女中になった当時、日本で暮らすことになった西洋人男性が「現地妻」を持つことはよくあることでした。

そして「現地妻」は「洋妾(ラシャメン)」と呼ばれていました。

ラシャメン=羅紗緬は綿羊のこと。

幕末ごろの日本では、西洋人の船乗りは食用と性欲の解消の為に船にヒツジを載せているという俗説がありました。

そのため西洋人を相手にする遊女はヒツジ=ラシャメンと揶揄されるようになったと言われています。

安政6年(1859年)、日本が開国し横浜港が開港されたのと同時に、江戸幕府公認の外国人を対象とした港崎遊郭が横浜の関内に開業。

外国人専用の公娼は羅紗緬と呼ばれるようになりました。

万延元年(1860年)には、港崎遊郭の羅紗緬が外国人の妾になることが許可され、ラシャメンに「洋妾」という漢字が当てられるようにもまりました。

セツがラフカディオ・ハーンの女中になった当時、「洋妾(ラシャメン)」は日本人男性の妾以上に蔑まされていました。

西洋人男性の妾は日本人男性の妾よりもはるかに高給でした。

それ故に、嫉妬心が高じて日本人男性の妾以上に蔑まされることになったとも言われています。

セツがラフカディオ・ハーンの家に入って女中になれば、世間はセツを「洋妾(ラシャメン)」と見なすことは確実。

武家の娘としてそれは耐えがたいことでした。

そして実際に、セツがラフカディオ・ハーンの家ni
入った後、セツは周囲の人々から「洋妾(ラシャメン)」と見なされました。

にもかかわらずセツがラフカディオ・ハーンの家に女中として入った理由。

それは、他に選択肢がないほどの困窮に追い込まれていたからです。

困窮の原因は実弟・藤三郎の多額の借金でした。

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