2025/12/26(金)第13週「サンポ、シマショウカ。」

あらすじ

イライザがどこか暖かい国に行ってそこで一緒に滞在記を書こうとヘブンを誘いました。

しかしイライザの誘いにヘブンは返事をしませんでした。

一方、銀二郎は東京でトキとやり直したいと必死に訴えました。

しかしトキの反応は・・・

銀二郎とイライザはそれぞれが花田旅館に戻りました。

イライザは銀二郎に英語で言いました。

あなたは私の仲間だと。

銀二郎にイライザの英語は理解できないものの、イライザが言いたいことは察しがつきました。

翌朝、イライザは花田旅館を出発。

その頃、銀二郎も松野家を訪問しトキを諦めたと告げました。

一方、ヘブンが散歩に出ると家を出ようとすると、一緒に散歩させてほしいとトキが願い出るのでした。

参考:Yahoo!テレビ

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビューと史実のリアルエピソード

今週、トキちゃんと銀二郎くんの関係だけでなく、ヘブンさんとイライザさんの関係にも大きな変化が生じます。

トキちゃんと銀二郎くんの関係同様、ヘブンさんとイライザさんの関係に終止符が打たれます。

そこで、ヘブンさんとイライザさんの関係の振り返りから今回の本欄を始めます。

ヘブンさんとイライザさんの関係:フェーズ1/h3>
ヘブンさんとイライザさんの関係の描写がドラマの中で初めて登場したのは、ヘブンさんがアメリカの新聞社の編集長として仕事をしている場面です。

その場面で、ヘブンさんとイライザさんの関係が上司と部下の関係以上であることが、イライザさんのセリフやナレーションによって暗示されました。

その後、ヘブンさんが松江にやって来てからイライザさんの写真が繰り返し登場。

写真の主の女性がヘブンさんの大事な人であることが、繰り返しの描写によって強く印象付けられました。

またヘブンさんが手紙を書く場面では、ヘブンさんが何度もイライザさんに呼びかけ、そのことがイライザさんの存在感をさらに大きくしました。

またいつだったか、ヘブンさんの教え子たちがヘブンさん宅に来訪した場面。

ヘブンさんがクイズ大会をやった場面のことです。

一問も正解できなかった錦織くんは悔やしまぎれにヘブンさんに懇願しました。

写真の女性が何者かというクイズを出題してほしいと。

するとトキちゃんが錦織くんを制止。

大事な人のことを安易にクイズのネタにするものではないと錦織くんをたしなめました。

あの場面、ヘブンさんはトキちゃんが口にした日本語を一言も理解できていません。

しかし、その場の空気からヘブンさんはトキちゃんの心づかいを正しく理解しました。

ヘブンさんがトキちゃんの心づかいを正しく理解できたのは、イライザさんがヘブンさんにとってそれほど大きな存在だったからでもあるのでしょう。

ヘブンさんとイライザさんの関係:フェーズ2

ヘブンさんのイライザさんへの想いはこれまで繰り返し描かれてきました。

一方、イライザさんのヘブンさんへの気持ちはそれが分かる場面が一つしかありませんでした。

一つしかない場面とは、上に記したアメリカの新聞社の場面です。

特集記事の企画を募るヘブン編集部長に対してイライザ記者は日本はどうかと提案。

イライザさんのその提案にわずかに反応するヘブンさん。

そのわずかな反応をとらえたイライザさんは続けて言いました。

私も連れて行ってほしいと。

このイライザさんの一言が、イライザさんのヘブンさんのへの気持ちを推測する唯一の手がかりでした。

しかしヘブンさんが繰り返しイライザさんに手紙を書く姿から、イライザさんもまたヘブンさんを想い続けているであろうことは容易に想像できました。

そして今週、ついにイライザさんが登場です。

今週、銀二郎くんはトキちゃんの心が別の人に移ってしまっていることを察しました。

イライザさんも銀二郎くんと同様、ヘブンさんの心が別の人に移ってしまっていることを鋭く察します。

そしてイライザさんは銀二郎くんが自分と同じポジションに立っていることも理解。

ヘブンさんとイライザさんの関係に終止符が打たれる瞬間です。

【史実】ラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランド

ヘブンさんとイライザさんの実在モデル、ラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランドの関係はドラマの中の描写とは大きく異なります。

ラフカディオ・ハーンはエリザベス・ビスランドに片思いをしていたようです。

何度か告白の機会があったものの、ラフカディオ・ハーンはエリザベス・ビスランドに自分の気持ちを打ち明けられずにいました。

そんな中、エリザベス・ビスランドは世界一周の取材旅行に出て最初の訪問地である日本からラフカディオ・ハーンに手紙を書きました。

日本の魅力を表現できる筆力を持った作家はあなたしかいないと。

この手紙ですっかりその気になったラフカディオ・ハーンは日本訪問を決意。

極上の日本滞在記を完成させ、それをエリザベス・ビスランドに捧げつつプロポーズするつもりでした。

ところが・・・

ラフカディオ・ハーンは、女中として雇った小泉セツさんに心が移りました。

ちょうどその頃、エリザベス・ビスランドが結婚し、そのことを知らせる手紙がラフカディオ・ハーンに届きました。

史実のラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランドの関係はこのような結末を迎えました。

ラフカディオ・ハーンにとっては叶わぬ恋で終わった二人の関係。

一方でエリザベス・ビスランドにとってラフカディオ・ハーンは生涯尊敬する文筆家でした。

そしてラフカディオ・ハーンの死後、エリザベス・ビスランドは敬愛する文筆家が愛した日本に三度も来日しています。

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