2025/12/26(金)第13週「サンポ、シマショウカ。」

あらすじ

月照寺を訪れた帰り道、銀二郎がトキに言いました。もう一度トキとやり直したい、東京で自分と一緒に暮らさないかと。しかしトキは銀二郎の思いがけない言葉に対して何も答えることができませんでした。

一方、ヘブンはイライザを自宅に招きました。ヘブンと向き合ったイライザはヘブンに言いました。日本を離れてどこか暖かい国に行ってそこで一緒に滞在記を書こうと。しかしイライザの誘いにヘブンは返事をしませんでした。

銀二郎とイライザはそれぞれが花田旅館に戻りました。銀二郎の部屋にやって来たイライザが英語で言いました。あなたは私と一緒だと。銀二郎にイライザの英語は理解できないものの、イライザが言いたいことは察しがつきました。

翌朝、イライザは花田旅館を出発。その頃、銀二郎も松野家を訪問しトキを諦めたと告げました。一方、イライザを見送ったヘブンが散歩に出るとトキと遭遇。トキはヘブンに一緒に散歩させてほしいと願い出るのでした。

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感想

今週はトキちゃん、ヘブンさん、それぞれの既往の男と女の関係が清算される週でした。

今週の振り返り:銀二郎くん

トキちゃんと銀二郎くんの関係の清算。

それは前週の最後に始まりました。

銀二郎くんからトキちゃん宛てに送られてきた手紙。

それがすべての始まりでした。

今週はその手紙をトキちゃんが開封するところからスタート。

手紙によれば銀二郎くんは松江にやって来るとの由。

その折にトキちゃんに会うことが希望。

ところで、トキちゃんが銀二郎くんを松江に連れ戻すために上京した場面を最後に、それ以来銀二郎くんの登場場面はなくなっていました。

銀二郎くんの名前が出ることすら滅多にない状態。

それが先週、久しぶりに銀二郎くんの名前が再びチラホラと出始めました。

今から考えるとそれが銀二郎くん再登場のフラグだったのでしょう。

そして今週。

銀二郎くんが再登場したのは松野家でした。

銀二郎くんが松野家を訪問。

出奔したことを銀二郎くんは松野家の人々に謝罪し、銀二郎くんと松野家の家族は和解することができました。

これで松野家の人々が銀二郎くんを受け入れる準備は出来ました。

また松野家が銀二郎くんを再び迎え入れることになったら、銀二郎くんが暮らす東京への移住が求められます。

その覚悟、すなわち松江を離れる覚悟を司之介さんは固めました。

勘右衛門さんも銀二郎くんに対して二度と「格下」と言わないと約束しました。

これで銀二郎くんの受け入れ準備は完了。

残るはトキちゃんの気持ちのみ。

そのトキちゃんの気持ちに銀二郎くんが踏み込んだのが前回の木曜日。

銀二郎くんはもう一度やり直したいと松江にやって来た一番の目的である「復縁」をトキちゃんに告げました。

それが前回。

今回はその続きから。

トキちゃんは何も答えませんでした。

何も答えないことがトキちゃんの答えでした。

今週の振り返り:イライザさん

銀二郎くんが松江に来るのと同じタイミングでイライザさんも松江を来訪。

二組のカップルのまさかの鉢合わせで物語前半のクライマックスの一週間が始まりました。

ところでトキちゃんと銀二郎くんがかつて夫婦だったのに対して、ヘブンさんとイライザさんの関係は同僚以上恋人未満だったようです。

心の中ではお互いに恋人だったのかもしれません。

ヘブンさんが松江に来て以来、イライザさんはヘブンさんの大事な人として紹介されて続けて来ました。

しかし、イライザさんが松江にやってくるとヘブンさんはイライザさんに対して意外なほど他人行儀でした。

松江港に上陸したイライザさんに握手だけ求めて抱擁どころか軽いハグすらしないヘブンさん。

花田旅館の人々にもヘブンさんはイライザさんを同僚と紹介。

それらヘブンさんの他人行儀な振る舞いにイライザさんが不満を口にするほどでした。

後にイライザさんは言いました。

ヘブンさんは人を好きになることができないと。

このイライザさんの言葉、半分は正解、半分は不正解かと。

ヘブンさんは人を好きになることができます。

実際にイライザさんのことが好きなのでしょう。

ただし好きという感情を表に出せなくなっただけかと。

結婚の失敗がトラウマになって・・・

イライザさん、もしかするとヘブンさんが結婚に失敗した過去の話は聞かされていないのかも。

そんなわけでヘブンさんとイライザさんの関係は、同僚以上恋人未満。

なのであっけなく終わってしまった。

そんな感じがします。

年末の挨拶

本年も当ブログにお付き合いくださりありがとうございました。

年末年始の一週間のお休みを経て、年明けは1月5日からです。

来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

どうぞ良い新年をお迎えください。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

今週、トキちゃんと銀二郎くんの関係だけでなく、ヘブンさんとイライザさんの関係にも大きな変化が生じます。

トキちゃんと銀二郎くんの関係同様、ヘブンさんとイライザさんの関係に終止符が打たれます。

そこで、ヘブンさんとイライザさんの関係の振り返りから今回の本欄を始めます。

ヘブンさんとイライザさんの関係:フェーズ1/h3>
ヘブンさんとイライザさんの関係の描写がドラマの中で初めて登場したのは、ヘブンさんがアメリカの新聞社の編集長として仕事をしている場面です。

その場面で、ヘブンさんとイライザさんの関係が上司と部下の関係以上であることが、イライザさんのセリフやナレーションによって暗示されました。

その後、ヘブンさんが松江にやって来てからイライザさんの写真が繰り返し登場。

写真の主の女性がヘブンさんの大事な人であることが、繰り返しの描写によって強く印象付けられました。

またヘブンさんが手紙を書く場面では、ヘブンさんが何度もイライザさんに呼びかけ、そのことがイライザさんの存在感をさらに大きくしました。

またいつだったか、ヘブンさんの教え子たちがヘブンさん宅に来訪した場面。

ヘブンさんがクイズ大会をやった場面のことです。

一問も正解できなかった錦織くんは悔やしまぎれにヘブンさんに懇願しました。

写真の女性が何者かというクイズを出題してほしいと。

するとトキちゃんが錦織くんを制止。

大事な人のことを安易にクイズのネタにするものではないと錦織くんをたしなめました。

あの場面、ヘブンさんはトキちゃんが口にした日本語を一言も理解できていません。

しかし、その場の空気からヘブンさんはトキちゃんの心づかいを正しく理解しました。

ヘブンさんがトキちゃんの心づかいを正しく理解できたのは、イライザさんがヘブンさんにとってそれほど大きな存在だったからでもあるのでしょう。

ヘブンさんとイライザさんの関係:フェーズ2

ヘブンさんのイライザさんへの想いはこれまで繰り返し描かれてきました。

一方、イライザさんのヘブンさんへの気持ちはそれが分かる場面が一つしかありませんでした。

一つしかない場面とは、上に記したアメリカの新聞社の場面です。

特集記事の企画を募るヘブン編集部長に対してイライザ記者は日本はどうかと提案。

イライザさんのその提案にわずかに反応するヘブンさん。

そのわずかな反応をとらえたイライザさんは続けて言いました。

私も連れて行ってほしいと。

このイライザさんの一言が、イライザさんのヘブンさんのへの気持ちを推測する唯一の手がかりでした。

しかしヘブンさんが繰り返しイライザさんに手紙を書く姿から、イライザさんもまたヘブンさんを想い続けているであろうことは容易に想像できました。

そして今週、ついにイライザさんが登場です。

今週、銀二郎くんはトキちゃんの心が別の人に移ってしまっていることを察しました。

イライザさんも銀二郎くんと同様、ヘブンさんの心が別の人に移ってしまっていることを鋭く察します。

そしてイライザさんは銀二郎くんが自分と同じポジションに立っていることも理解。

ヘブンさんとイライザさんの関係に終止符が打たれる瞬間です。

【史実】ラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランド

ヘブンさんとイライザさんの実在モデル、ラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランドの関係はドラマの中の描写とは大きく異なります。

ラフカディオ・ハーンはエリザベス・ビスランドに片思いをしていたようです。

何度か告白の機会があったものの、ラフカディオ・ハーンはエリザベス・ビスランドに自分の気持ちを打ち明けられずにいました。

そんな中、エリザベス・ビスランドは世界一周の取材旅行に出て最初の訪問地である日本からラフカディオ・ハーンに手紙を書きました。

日本の魅力を表現できる筆力を持った作家はあなたしかいないと。

この手紙ですっかりその気になったラフカディオ・ハーンは日本訪問を決意。

極上の日本滞在記を完成させ、それをエリザベス・ビスランドに捧げつつプロポーズするつもりでした。

ところが・・・

ラフカディオ・ハーンは、女中として雇った小泉セツさんに心が移りました。

ちょうどその頃、エリザベス・ビスランドが結婚し、そのことを知らせる手紙がラフカディオ・ハーンに届きました。

史実のラフカディオ・ハーンとエリザベス・ビスランドの関係はこのような結末を迎えました。

ラフカディオ・ハーンにとっては叶わぬ恋で終わった二人の関係。

一方でエリザベス・ビスランドにとってラフカディオ・ハーンは生涯尊敬する文筆家でした。

そしてラフカディオ・ハーンの死後、エリザベス・ビスランドは敬愛する文筆家が愛した日本に三度も来日しています。

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