NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』
2025年11月17日 〜 11月21日放送
あらすじ
トキの気遣い
ヘブンはトキを女中として迎えたものの不便を感じていました。トキを妾と勘違いする者が今もいること。そしてトキは英語が全く分からないことなどが煩わしかったのです。
そんな中でもトキはヘブンへの気遣いを忘れませんでした。そして、トキの気遣いに触れたヘブンはトキに対して心を許していきました。
前向きになるタエ
日本文化に深い興味を持つヘブンの期待に応えようと、トキは再びタエに茶の湯や生け花の稽古をお願いすることにしました。
トキが点てる茶や床の間を飾る花はヘブンを大いに喜ばせました。一方、トキと触れ合う中でタエも少しづつ前向きな気持ちを取り戻していました。
ヘブンの大事な女性
そんなある日、錦織が中学校の生徒たちを連れてヘブンを訪問。ヘブンは自分についてのクイズを出し錦織だけが正解できずにいました。
錦織はヘブンの大事な女性のことを出題するよう要請。しかしトキは、ヘブンの気持ちを尊重し錦織を制止。トキの気遣いにヘブンは感謝しました。
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今週の展開
36: 11/17(月)
37: 11/18(火)
38: 11/19(水)
39: 11/20(木)
40: 11/21(金)
予習レビューと史実のリアルエピソード
お互いの第一印象
セツがラフカディオ・ハーンの家に入り女中になった際のお互いの第一印象は次のようなものでした。
セツが抱いたラフカディオ・ハーンへの第一印象
セツがラフカディオ・ハーンの家に入る前から、セツはラフカディオ・ハーンの評判の良さを耳にしていました。
勤務先の学校では生徒たちに慕われ、同僚の教員たちからも敬意を払われていること。
日本に来る前に優れた作家としての実績を持っていたこと。
多くの西洋人が日本人や日本文化を野蛮なものと見下す中、ラフカディオ・ハーンはむしろ敬愛の気持ちさえ抱いていることなどを。
またセツは、セツがラフカディオ・ハーンが左目を失明していることも知っていました。
それ故に左目を痛々しいと思うと同時に、右目の柔和な輝きを美しいとも思いました。
セツがラフカディオ・ハーンの家に入ったころ。
まだ日本で見るもの聞くものすべてが珍しいラフカディオ・ハーンは、それらに感動しては几帳面に書き留めていました。
そんなラフカディオ・ハーンの生活習慣は、セツにも珍しいものでした。
ラフカディオ・ハーンは生活習慣の隅々まで日本風であることにこだわり、箸を使って日本食を好んで食べていました。
西洋風のものを出されると落胆することさえありました。
それでいて、牛乳、卵、ステーキ、ビールといった当時の日本人に馴染みのなかったものは好んで口にしていました。
ラフカディオ・ハーンが抱いたセツへの第一印象
ラフカディオ・ハーンがセツを見た第一印象は「手足が太い」ということでした。
それゆえにラフカディオ・ハーンはセツが武家の娘、すなわちお嬢様育ちではないのではないかと疑ったこともあったと伝えられています。
セツの手足が太かったのは、それまで機織りなどで働き詰めだったからです。
そんなセツの事情をラフカディオ・ハーンすぐに理解しました。
ラフカディオ・ハーンはセツにこう告げたそうです。
「あなたは貞実な人です」と。
ラフカディオ・ハーンはまた著書の中で没落士族の娘について次のような記述をしています。
「武士の娘は意思がが強く、いざというときには大胆な行動を取ることを、遺伝として持っているように見える」。
この記述はラフカディオ・ハーンがセツにどのような第一印象を持ったのかを示しているのではないでしょうか。
またラフカディオ・ハーンはチェンバレンに宛てた手紙の中で次のように記しています。
「日本の女性は何と優しいのでしょう。日本民族の善への可能性は、この日本女性の優しさの中に集約されているようです」
この手紙はラフカディオ・ハーンがセツと実質的に結婚した直後に送ったものです。
なので手紙の中で述べられている「日本女性」は間違いなくセツのこと。
この手紙の中の記述がラフカディオ・ハーンのセツへの第一印象を物語っているようかと思います。
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