NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』
2025年11月3日 〜 11月7日放送
あらすじ
ヘブンが女中を探す
ヘブンが滞在中の花田旅館を出て家を借りたいと言い出しました。さらに、借家住まいになるのを機に女中を探してほしいと錦織に頼みました。
ヘブンは士族の娘が希望でした。そこで錦織はトキを誘うもののトキは激怒。当時、異人の女中はラシャメン(洋妾)として軽蔑されていたのです。
タエが物乞い
同じころ借金取りの森山が亡くなり後継ぎの善太郎が先代以上の厳しい取り立てを実施。松野家の家計は苦しくなる一方でした。
一方、タエと三之丞は雨清水家の屋敷を売り払ったものの三之丞は仕事が見つかりませんでした。そんな中、タエは物乞いまでするようになっていました。
トキが女中になると決心する
生活がますます苦しくなったトキはフミととともにそれまで以上に働きました。そんな中でトキはタエが物乞いする現場を目撃。
トキは物乞いするまでに落ちぶれたタエが心配でした。そこでトキは心を固めました。ヘブンの女中になってタエの暮らしも支えると。
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今週の展開
26: 11/3(月)
27: 11/4(火)
28: 11/5(水)
29: 11/6(木)
30: 11/7(金)
予習レビューと史実のリアルエピソード
再び借金が発覚する
セツの夫・為二が出奔したのはセツが19歳のときで明治20年(1887年)。
セツが小泉家に復籍したのはセツが22歳のときで明治23年(1890年)。
その間、セツは稲垣家の家族と小泉家の家族を支えるために働き詰めの日々を送っていました。
セツは反物一反を1日で織り上げるという驚異的なスピードで仕事をこなし収入を得て、それを両家の借金返済に充てていました。
そしてセツが小泉家に復籍した明治23年(1890年)の暮れにはようやく完済のメドが立つようになりました。
そして迎えた明治24年(1891年)。
セツから借金完済のメドが立ったという嬉しい知らせを聞かされた稲垣家の面々は、何年かぶりに明るい晴れやかな気持ちで正月を迎えることができました。
しかし、小泉家の藤三郎が多額の借金を抱えていることが発覚。
ある日、野鳥好きの藤三郎はオウムという外国の鳥が高額で取引されていることを知りました。
そこで藤三郎はオウムをツガイで買いヒナを産ませて売る商売を思いつき、借金してオウムを4羽購入し必要な道具も買い揃えました。
ところが2羽が逃げ出し、残りの2羽はともにメスだったため商売ができなくなったのです。
その借金が発覚したのを機にセツの実母・チエは物乞いまでしていました。
しかし藤三郎が新たに作った借金は、セツの働きやチエの物乞いなどでは返済し切れる金額ではありませんでした。
その年、松江は例年にない寒波に襲われました。
そして前年の夏に松江に赴任したばかりのラフカディオ・ハーンは、極寒に耐えかね体を壊して寝込んでいました。
そして一人暮らしに不自由を感じるラフカディオ・ハーンは女中を探し始めました。
ラフカディオ・ハーンが女中を探している話はセツのもとにも届きました。
しかし当時、外国人の女中になることは現地妻、あるいは洋妾(らしゃめん)になることを意味していました。
ラフカディオ・ハーンが女中を募集する
明治24年(1891年)、松江は前年から寒波が襲来し極寒の中で正月を迎えました。
ラフカディオ・ハーンはそれまで経験したことのないような極寒の中の暮らしで、ついに身体に支障をきたし発熱と咳で寝込んでしまいました。
ラフカディオ・ハーンの面倒を見ていた中学校教頭の西田千太郎は、毎日のようにラフカディオ・ハーンの見舞いにやってくるものの症状は悪化する一方。
ある夜などは意識が混濁するほどになりました。
医師は気管支炎カタルと診断。
医師が診断を下してから治癒するまでに5日。
再び中学校に通って教壇に立つまでに体力が回復するのにさらに3日もかかりました。
しかし、ラフカディオ・ハーンと入れ替わるように、今度は元々病気がちだった西田が寝込んでしまいました。
これ以上西田の世話になるわけには行かないと考えたラフカディオ・ハーンは女中を雇うことを決め、滞在していた旅館の女将に女中探しを依頼しました。
ラフカディオ・ハーンが女中を探しているという話はセツのもとにも届きました。
ところで当時、外国人の女中になることは現地妻、あるいは洋妾(らしゃめん)になることを意味していました。
武家の娘であるセツにはそれは耐えがたいことでした。
もちろん、養父の稲垣金十郎や、養祖父の稲垣万右衛門にとってもセツが外国人の女中になるなど断じて許せないことでした。
しかしそのころセツは、実の弟の藤三郎が多額の借金を作ったところでした。
借金の額は150円。
セツがそれまでと同様、反物一反を1日で織り上げるという驚異的なスピードで仕事をこなしたところで、それで得られる収入など焼石に水でした。
セツは意を決して女中の話を受け入れることにしました。
それ以外に選択肢がなかったのです。
セツは支度金20円を受け取り、毎月の給金は15円と決まりました。
セツは女中受け入れと同時に受け取った支度金の20円は、すぐに借金返済に充てました。
そして、今後は毎月15円の給金のうち10円を返済に充て続けることにしました。
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