自分の過去を語るヘブン / ばけばけ 53回
2025/12/10(水)第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」
あらすじ
ヘブンの快気祝いパーティーの席で、リヨがヘブンにプロポーズしました。しかし、リヨの自分への気持ちを初めて知ったヘブンは、返事をする前に自分の過去の話を聞いてほしいとリヨに告げました。
そしてヘブンは、それまで誰にも語ってこなかった自分自身の過去を打ち明けました。ヘブンはギリシアで生まれた後、イギリス、フランスでも暮らしアメリカでも転々とし日本にたどり着きました。自分は居場所を定められない宿命だとヘブンは考えていました。
居場所を定めることに挑んではどうかというリヨに対して、ヘブンは結婚した経験があると答えました。相手はマーサという名の下宿先で下働きをしている黒人女性でした。マーサと一緒に暮らし始めたヘブンはある日マーサにプロポーズしました。
しかし当時ヘブンが住んでいたオハイオ州では異人種との結婚は違法でした。なのでマーサはプロポーズを受け入れようとはしませんでした。神父もヘブンとマーサの未来を心配するものの、ヘブンはマーサとの結婚に踏み切りました。
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感想
これまでもヘブンさんの過去が少しづつ語られてきましたが、今回はじめて本格的にヘブンさんの過去が明かされました。
ヘブンさんの過去の整理
ヘブンさんがギリシア生まれであることは、いつだったかヘブンさんクイズの中で明かされました。
錦織くんは正解できませんでした。
しかしあの場面ではヘブンさんの生まれがギリシアであったことだけが明かされました。
その後、どうなったかは語られていません。
今回、ヘブンさんの口から初めて語られた過去。
ギリシアのあと英国に移り、フランスでも暮らし、その後にやむなくアメリカへ。
渡米したのはやむを得ない事情があったようですが、その事情までは語られませんでした。
今後、何かの機会に語られることはあるのでしょうか。
そしてやむなく渡米後は、アメリカ国内でも転々としたとの由。
アメリカ国内で転々としていたことははっきりとは語られてはいませんでしたが暗示はされていました。
ヘブンさんのドラマの中での二度目の登場場面はニューオーリンズでした。
今回の回想場面ではヘブンさんの住まいほオハイオ州。
オハイオ州はカナダとの国境に面する秋なのでアメリカでは北端の州の一つです。
一方でニューオーリンズは南部のメキシコ湾岸の街なので南端の地です。
北端の州から南端の街へ。
アメリカ国内だけでも十分すぎるほどの距離を転々としていることがわかります。
転々としていたのは居住地だけではありません。
今回の回想場面ではヘブンさんは正式に新聞記者になった時期でした。
新聞協会の賞を受賞することも決まり新進気鋭の新聞記者として将来が期待されている。
そんな時期でしょうか。
一方、ニューオーリンズのヘブンさんは新聞社の文芸部長でした。
すでに新聞記者としてのキャリアも積み、その評価は盤石なものになっていたと考えられます。
また今回の回想場面ではようやく定職を得たヘブンさんはマーサさんと結婚。
一方、ニューオーリンズですでに定職もありそれなりのポジションにあるヘブンさんは未婚のようでした。
わずかなアメリカでの回想場面だけでも、浮き沈みの多い人生だったことがわかります。
以上、これまでドラマの中で描かれたヘブンさんの過去。
とりわけ米国での過去です。
以下、米国での過去の描写をもとに、ヘブンさんの過去を時系列で組み立て直した推測です。
ヘブンさんの過去の推測
今回、オハイオでヘブンさんは正式に新聞記者になれました。
それまでは今の日本でいう業務委託みたいな形で執筆の下請けをしていたものと考えられます。
そしてヘブンさんはマーサさんと一緒に暮らし始め、ついにプロポーズ。
ちょっとネタバレになりますが、次回以降でヘブンさんの結婚の破綻が描かれます。
また史実では、ラフカディオ・ハーンは白人と黒人の混血女性と結婚したものの違法な結婚をしたことを理由に新聞社を解雇されています。
ヘブンさんもそんなことになるのでしょう。
新聞社を解雇され失業したヘブンさん。
結婚にも失敗。
ヘブンさん、間違いなく絶望に縁に落ちてしまうかと。
そしてこの「絶望の淵」が第1週で描かれたヘブンさんのアメリカでの場面と思われます。
その後、ヘブンさんは立ち直りニューオーリンズに移住。
そこで新聞記者として成功した。
以上が米国でのヘブンさんの過去への推測です。
明日あたりすべてが明らかになるかもしれませんが、予想と予習を兼ねて推測してみました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
帰国宣言への松野家の反応
今週、日本で初めてのお正月を迎えるヘブンさんは新年の抱負を宣言。
ヘブンさんが宣言した新年の抱負は次の二つです。
・日本滞在記を年内に完成させること
・年内に米国に帰国すること
このヘブンさんの宣言に対して松野家の人々が激しく反応します。
松野家の人々にとって死活問題だからです。
松野家はまだ多額の借金を抱えているはずです。
その借金の返済はトキちゃんが稼ぐヘブンさんの女中の給金が頼りです。
トキちゃんが稼ぐ女中の給金が失われたら。
トキちゃんが再びシジミ売りと内職に戻ったら。
松野家は再び借金取りの銭太郎さんに追われることになる。
松野家としてはそれだけは避けたい。
なのでヘブンさんの宣言に対して松野家の人々が真っ先に激しく反応するようです。
松野家の人々がとる行動
松野家の人々がヘブンさんの帰国を阻止するために行動を開始します。
松野家の人々もリヨちゃんがヘブンさんに恋をしていることを知っているらしい。
そこで松野家の人々はリヨちゃんとヘブンさんの仲を応援するという立場をとってヘブンさんの帰国を阻止しようとするようです。
松野家の人々が具体的にどのような行動によってリヨちゃんとヘブンさんの仲を応援するのか詳細は今のところ不明です。
しかし松野家の人々は必死です。
ここまでは事前にわかっている情報です。
ここからはブログ主の推測です。
ヘブンさんの帰国を阻止しようと一番必死になるのは司之介さんのような気がします。
トキちゃんがヘブンさんの女中になることを受け入れた頃、司之介さんはひそかに牛乳配達の仕事をやめることを考えていたようなので。
そのひそかな企みは家族にバレて実現はしませんでしたが。
ヘブンさんのまさかの新年の抱負に対して司之介さんのあわてふためく姿は今週の見どころの一つになるのかも知れません。
雨清水家の反応は?
ヘブンさんの帰国は松野家にとって死活問題ですが、同じように雨清水家にとっても死活問題になるはずです。
雨清水家のタエさんと三之丞くんはヘブンさんの新年の抱負に対してどのような反応を示すのでしょうか。
ところで史実では小泉セツさんはラフカディオ・ハーンの女中の給金によって、生家と養家の両家の家計を支えていました。
一方、ドラマの中の雨清水家は今も借金を抱えているのか。
それとも家屋敷はすべて手放したことで少なくとも借金だけはなくなっているのか。
借金がなくなっていればあとは三之丞くんの頑張り次第です。
そして今週、事前に明らかになっている情報を見る限り、三之丞くんの反応はなし。
誇り高いタエさんはこれぐらいのことで動揺するような人ではありません。
なのでトキちゃんの親族で反応するのは松野家の人々のみになるかと思われます。
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福井様、流石に私はそこまで知りませんでした。貴重な情報教えて頂きありがとうございます。なんかアメリカ映画の「グリーン・ブック」を思い出しました。あれは1960年代の話だったけど。
シンシナティは一応、北部なんですけど南部との境目。出入口にあたります。当時、北部の国として黒人は自由人として認められていましたが、この地には黒人を差別する法律が存在しました。黒人自由人がこの州に入るには今のお金で1000万円相当の保証金を納めることが必要でした。つまり、そんなお金は白人のお金持ちしか出せないし、黒人が一生かかっても返せない金額です。北部でありながら事実上の奴隷制度でした。ストウ夫人もこの地の出身です。
レフカダ「やっと・・・・安らぎの場所を・・・・。」
レフ君の人生はこういうことの繰り返しだったとは。
おりヨさんのプロポーズに対し、自分の過去を語るヘブンさん。下宿から聞こえる「グローリーハレルヤ」南北戦争の時の南軍の軍歌です。よりによってそんな所でアフロアメリカンの女性好きになるとは。ひと時の幸福。この時点ではヘブンさんは将来を嘱望される優秀な記者だったのたが。オハイオ州自体は南部ではないのですが、アメリカという国自体がまだ人種差別が厳しかった。これが緩和されるのは1960年代の公民権運動が盛んになってから。