NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』
2025年10月20日 〜 10月24日放送
あらすじ
トキが解雇される
傳の織物工場が閉鎖されトキは解雇されました。生活がますます苦しくなる中、銀二郎は荷運びや彩色の内職に加えて遊郭の客引きの仕事を始めました。
遊郭で働く銀二郎の姿を目撃した司之介と勘右衛門は激怒。司之介と勘右衛門に松野家の恥と責め立てられた銀二郎は翌朝、松野家を出奔しました。
トキ、東京へ
勘右衛門は鎧や刀を売り払い、その金で銀二郎を連れ戻すようトキに命じました。銀二郎の父親によれば銀二郎は東京で暮らしていました。
トキは一週間かけて東京・本郷の下宿へ。下宿には松江出身で教師を目指す青年・錦織友一がいました。錦織は帝大の門前で倒れていた銀二郎を助けたとトキに語りました。
トキは銀二郎と再会
トキはようやく銀二郎と再会。松江に一緒に帰ろうというトキの誘いを銀二郎は拒絶。逆に銀二郎は東京で二人で暮らさないかとトキに提案しました。
しかしトキは家族のことを忘れることが出来ず一人で松江に帰りました。そしてトキは松野家の面々に迎えられ再び四人の暮らしが始まりました。
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今週の展開
16: 10/20(月)
17: 10/21(火)
18: 10/22(水)
19: 10/23(木)
20: 10/24(金)
予習レビューと史実のリアルエピソード
稲垣家の零落
多額の借金を抱える松野家。
モチーフとなったリアルストーリーは以下の通りです。
明治7年(1874年)から明治8年(1875年)にかけて、政府は士族の起業を促すため起業資金を与えることにしました。
ただし無条件で資金を与えるわけではありません。
家禄の奉還と引き換えに、毎年の米の支給額の6年分(=家禄の6年分の金額)を一括して下付することになったのです。
全国の士族の約25%が起業資金の下賜を受けました。
そして起業資金の下賜を受けた士族のうち8〜9割が詐欺に遭うなどして起業に失敗。
起業資金だけでなく家屋敷をも失い、貧民に転落。
この事態を受け家禄の奉還と引き換えによつ起業資金の下付は開始して一年足らずで中止となりました。
そしてセツの養家である稲垣家も、貧民に転落した8〜9割に該当しました。
セツの養父・稲垣金十郎が家禄奉還出願者の一人になったのはセツが7歳になった明治8年(1875年)4月。
金十郎は起業資金として680円50銭7厘を受け取りました。
しかし、金十郎は起業資金を手に入れるとすぐに詐欺に遭いました。
金十郎が起業資金を受け取ったころには悪質な詐欺が横行し、新聞などで注意が呼びかけられていたにもかかわらず、お人好しの性格ゆえに金十郎は騙されてしまったのです。
そして稲垣家は先祖代々の屋敷を手放し、城下町の外れの家もまばらにしかない寂しい地域に転居。
セツは大好きだった小学校にも通うことができなくなり、また女中のイワや家来たちとも別れ、不慣れな土地で孤独な暮らしを強いられることになりました。
為二の出奔
セツと為二が結婚して一年も経たないある日。
為二が姿を消しました。
為二本人だけでなく為二の持ち物もなくなっており、明らかに家出でした。
セツの養父・稲垣金十郎と養祖父・稲垣万右衛門は為二を激しく非難しました。
しかしセツは養父と養祖父の夫に対する非難をしりぞけ、仕事の合間をぬって為二の行方を探しました。
為二は大阪にいることがすぐにわかりました。
そこでセツは、大阪までの旅費を工面すると大阪にいる為二のもとに駆けつけました。
セツと向き合った為二は、家を出た理由を語り始めました。
いつ返し終わるのか見当もつかない稲垣家の膨大な借金。
それに加えて小泉家までもが没落し、小泉家の援助まで自分一人が頼られることになるのではないかという恐怖。
為二には、稲垣家にもう一つ大きな不満を抱えていました。
武士の厳格なたしなみをよしとするセツの養祖父・稲垣万右衛門は、稲垣家のしきたりを為二に強要しました。
しかし、為二に稲垣家のしきたりが身に付かぬと分かると万右衛門は為二を愚弄しました。
さらに、セツの養父・金十郎も詐欺に遭い借金を作った張本人でありながら働こうとせず、為二を馬鹿にし続けていました。
そんな環境で自分の居場所を稲垣家の中に見出せなくなった為二は家出することにしたのです。
セツは為二に対して帰って欲しいとは言いませんでした。
夫婦はそんなに簡単に別れることが出来るのか?
それだけを問いかけました。
為二は別れたくないなら大阪のこの家で暮らせとセツに告げるものの、松江に残してきた家族を思うセツは為二の言葉に応じることはできませんでした。
セツは一人、松江に帰りました。
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