2026/2/20(金)第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」

あらすじ

網を隠した犯人は誰なのか、松野家で暮らす人々がお互いに疑う中、心を痛めたクマは女中をやめると言い出しました。クマをなだめるトキやヘブンたちの制止を振り切り、クマは松野家を出て行こうとしました。

そんな中、丈が懐中時計がなくなったと言い出しました。しかし、丈の懐中時計がなくなった時間帯には、クマは買い物に出かけていて不在でした。丈はクマが潔白であることを告げ、女中をやめる必要はないとクマに言いました。

その日の夜、懐中時計がなくなったのは嘘だったと丈は正木だけに白状しました。丈はクマをやめさせないため。そして家の中のいざこざを収めるために嘘をついたのだと。丈の嘘を知った正木も、財布がなくなったと言い出しました。

ほどなくして丈と正木はそれぞれなくたものが見つかったと打ち明け、皆を安心させました。そんな中、ヘブンは丈と正木が皆のために嘘をついた目的を察して感激。二人の嘘に着想を得たヘブンは久しぶりにペンを走らせるのでした。

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感想

今週の振り返り:松野家の人々のストレス

今週は熊本編の最初の週。

松野一家が熊本にやって来てから三ヶ月ほど経過した時期からドラマはスタートしました。

「ヘブン先生日録」のある記事から始まった騒動。

その騒動によって松江に住みづらくなってしまった松野家の人々は、自分たちのことを誰も知らない新天地を求めて熊本にやってきました。

そして始まった熊本での新生活。

ストレスフリーで楽しさいっぱいの新生活が始まるのかと思いきや、ストレスでいっぱいの松野家の姿から熊本編が始まりました。

トキちゃんとフミさんは、女中が家事をやらせてくれないので退屈でならない。

トキちゃんに至っては手毬遊びすら女中に禁じられる始末。

ひまを持て余すトキちゃんとフミさん。

もしこれがタエさんなら、こんな状況を存分に楽しめたかと。

お姫様育ちで、雨清水家が没落するまで襖を自分で開けたことすらなかったタエさんです。

すべてを誰かがやってくれる生活には慣れているはず。

生活がデフォルトに戻ったぐらいに考えているかもしれません。

しかしお姫様育ちではないトキちゃんとフミさんには、今の状況は苦痛でしかない。

お二人ともお気の毒です。

一方、松江にいた時点ですでに仕事をやめていた司之介さん。

もともと、家ではそれほどやることがなかったはず。

だから、トキちゃんとフミさんが抱えているようなストレスはありません。

しかし、司之介さんが松江を離れることに同意した動機は、変化に満ちた人生を望んだことです。

司之介さんはそれまで、武家社会の廃止と零落、多額の借金などなど変化に次ぐ変化の日々を送ってきました。

そして司之介さんは、そんな「変化」が楽しくなったらしい。

熊本に行くという変化を求めて、司之介さんは松江を離れることに同意したはずです。

なので熊本に着いて早々のころはきっと楽しかったのでしょう。

見るもの聞くもの全てが珍しい時期なので。

しかし三ヶ月もすれば、見るもの聞くものすべてが日常になる。

そして松江の頃よりも変化がない。

そんな中で危ない橋を渡ろうとした司之介さん。

手を出した相場では意外にも大儲けしましたが、次週にはいかにも司之介さんらしい「相場で大損」という回収が待っています。

今週の振り返り:ヘブンさんのストレス

司之介さんの危うい行動や焼き網紛失騒動に隠れてあまり目立ちませんでしたが、ヘブンさんのストレスが一番深刻だったかもしれません。

ヘブンさん、創作意欲を失っていました。

熊本には日本の古き良きものがなく、まるで西洋と一緒。

そんな環境がヘブンさんの創作意欲がなくなる要因でした。

今週は、焼き網紛失騒動の末の丈くんと正木くんのついた嘘によって、ヘブンさんは久しぶりに執筆が進みました。

しかし次週以降もヘブンさんの物書きとしての危機は描かれるようです。

今週のヘブンさんの創作意欲喪失エピソードは、次週以降に描かれる本格的な物書きとしての危機のフラグだったのかもしれません。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

今週・第20週から熊本編が始まります。

今のところ熊本編は第23週まで続くことがわかっています。

第24週とその翌週の最終週の物語の舞台は今のところ不明です。

そこで今回の本欄では熊本編の第23週までのざっくりとした流れをまとめてみます。

第21週:第五高等中学校が閉鎖?

ヘブンさんが勤務する第五高等中学校が閉鎖されるという話が浮上。

また同時期にイライザさんから帰国を勧める手紙が届きます。

ヘブンさんの『日本滞在記』のアメリカでの評判は上々。

今のタイミングで帰国すればヘブンさんは間違いなく売れっ子作家としてアメリカでキャリアを積むことができる。

そんな状況になります。

熊本での仕事が失われるかもしれない危機。

一方でアメリカで売れっ子作家として成功するチャンス。

ヘブンさんは岐路に立たされるわけですが、トキちゃんにとっても苦しい状況です。

第22週:イライザさんから再び手紙

イライザさんから再び手紙が届きます。

『日本滞在記』を出した出版社が『フィリピン滞在記』をヘブンさんに書かせるチャンスを与えようとしているのだそうです。

この話を聞かされた同僚の英語教師ロバートさんもヘブンさんの背中を押します。

『日本滞在記』を完成した今、もはや日本には書く題材がないはずだ。

書く題材がない日本に居続けることは、作家としての死を意味することだと。

二週続けて描かれるヘブンさんの作家としての成功のチャンス。

そんな中で事態は急変。

トキちゃんの妊娠が判明するんです。

ヘブンさんは日本に残る道を選択します。

しかしトキちゃんの妊娠によって、新たな問題が発生します。

第23週:新たな問題

トキちゃんとの間に生まれた子の国籍をどうするか?

それが新たな問題です。

トキちゃんとヘブンさんは出雲大社の神前で愛を誓い合いましたが、法律上では正式な夫婦にはなっていません。

子供が生まれたことで法律上の夫婦になるという問題も発生。

ところがさらに、銀二郎くんの籍が松野家から抜けていないという問題まで発生。

しかし、それら問題をすべてクリアする解決策が浮上。

その解決策の結果、トキちゃんは雨清水家に復帰。

そしてヘブンさんは日本人になり「雨清水八雲」という日本人名を名乗るようになります。

ところでトキちゃんが生家の苗字を名乗ることで今週から「雨清水トキ≒ウシミツトキ」という、トキちゃんの喜びそうな名前に変わります。

第24週と最終週は?

ヘブンさんが雨清水八雲となり、残りは二週です。

ちなみに史実ではラフカディオ・ハーンと小泉セツさんは熊本を経て、神戸、東京へと居を移しています。

本作『ばけばけ』は残り二週で神戸と東京を描くのかは今のところ不明です。

ちなみに、先月何かに掲載されていた髙石あかりさんのインタビュー記事で最終週の脚本を読んで泣いたという記述がありました。

泣くような場面。

おそらくトキちゃんとヘブンさんの永遠の別れの場面かと思われます。

ラフカディオ・ハーンが最期を迎えたのは東京です。

なので本作の残り二週のうち、少なくとも最終週は東京編になるかもです。

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