トキが執筆を依頼される / ばけばけ 124回
2026/3/26(木)最終週/第25週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」
あらすじ
トキがイライザからヘブンのことを書くように依頼されました。
しかしトキは深く落ち込んでいました。
『KWAIDAN』を書かせたことで、ヘブンの人生を台無しにしてしまったことをトキは悔やんでいたのです。
そのためトキはイライザから何を聞かれても答えることができずにいました。
落ち込み続けるトキを見かねた司之介とフミは、ヘブンと過ごした楽しかった日々をトキに振り返らせようと話をふりました。
しかし、トキは何を言われても否定するのでした。
参考:地上波番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ヘブンさん亡き後、トキちゃんはどのような人生を過ごすことになるのでしょうか。
トキちゃんの晩年を想像するヒントとして、トキちゃんの実在モデル・小泉セツさんの晩年についてまとめてみました。
小泉セツの晩年
小泉セツの晩年は、静けさと深い情に満ちたものでした。
夫・八雲が没してから八年が経った1912(大正元)年、セツの実母であるチェエ、そして養母のトミが相次いで亡くなります。
セツにとって、彼女たちは「育ての母」とも呼ぶべき大切な存在であり、最後までできる限りの孝行を尽くしたと伝えられています。
セツ自身は、八雲と暮らした西大久保の家で晩年期を過ごしました。
そこには、生前のまま大切にされてきた庭があり、クリーム色の薔薇がいつも絶やさず供えられていました。
八雲との記憶を守るように、その庭は当時の面影を保ち続けていたのです。
金銭的には、友人ビスランドの支援もあり、不自由のない生活を送ることができました。
そのおかげで、セツは華道、茶道、能楽(謡曲や鼓)など、雅やかな稽古にいそしむ時間を持つことができました。
特に能については、セツがしばしば思いを語っています。
「もし八雲が生前に能ということを知ったなら、きっと、生者と死者が交流する幽玄の世界に惹かれ、稽古にも夢中になっただろう」と話したという言葉には、八雲の感性を深く理解していたセツならではの視点がにじみます。
こうした稽古の日々は、夫や母たちを亡くした後の心を静かに支える時間でもありました。
生活そのものは淡々としていたかもしれませんが、セツは文化に触れながら、自身の内面を整え、家族の記憶を守る静かな暮らしを続けていったのです。
しかし、時の流れは確実に彼女の身体にも影響を及ぼしました。
60歳を過ぎると動脈硬化の症状が現れ始め、63歳のときには脳溢血で倒れます。
このときは回復しましたが、翌年に再び倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。
1914年2月18日、64歳での旅立ちでした。
その墓は、八雲の眠る雑司ヶ谷の共同墓地にあります。
夫の傍らに、静かに寄り添うように並んでいる墓は、セツの晩年が夫への変わらぬ思いに満ちていたことを象徴しているかのようです。
晩年のセツの暮らしは、家族を大切に思い、文化を愛し、静かに心を整えながら過ごした日々でした。
八雲とともに築き上げた人生を抱きしめるように、その最期の時を迎えたのです。
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