ばけばけ

傳に回復に兆しが見える / ばけばけ 15回

2025/10/17(金)第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」

あらすじ

トキの献身的な看病の甲斐もあり、傳の病状に回復の兆しが見え始めて来ました。

トキは傳の病気が回復に向かいつつあることを、社長代理をつとめている三之丞に報告するものの、三之丞は報告に無関心。

そんな中、傳は久しぶりに機織り工場の様子を見に足を運びました。

そのとき傳は、検番の平井が失敗を繰り返すせんを厳しく叱責し手を上げる瞬間を目撃。

傳は三之丞に詰め寄り、事態の説明を求めました。

参考:Yahoo!テレビ

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビューと史実のリアルエピソード

今週の時代背景

すでに零落していた松野家。

没落への道を歩み始めてしまった雨清水家。

この時代、リアルではどのような状態だったのか。

以下に簡単にまとめてみました。

明治7年(1874年)から明治8年(1875年)にかけて、明治新政府は士族の起業を促すための政策を実施。

士族に対して起業資金を与えることにしました。

ただし資金提供には条件がありました。

士族は家禄を奉還する。

それと引き換えに、家禄の6年分に相当する資金を一括して提供。

退職金というまとまったお金を元手にして起業するサラリーマンがいますが、イメージとしてはそんなところでしょうか。

この政策が実施されると全国の士族の約25%が起業資金の提供を受けました。

ところが・・・

世間の世知辛さを知らない士族は次々と詐欺に遭いました。

なんと資金提供を受けた士族のうち8〜9割が詐欺に遭い起業のための資金を騙し取られました。

さらに屋敷なども失い貧民に転落。

【史実】松野家の実在モデル・稲垣家の零落

司之介さんの実在モデルである稲垣金十郎さんは、上述した明治新政府の政策で家禄を奉還し、起業資金として680円50銭7厘の提供を受けました。

ドラマの中では600円あると小学校に100年通えるとのことでしたが、それぐらいのまとまったお金を稲垣家は手に入れたわけです。

一方、ドラマの中で司之介さんはどこぞで借金をしてウサギを仕入れ。

その直後、ウサギの相場が崩れてウサギは不良在庫となり、借金だけが残る結果となりました。

以上がドラマで描かれた松野家零落のきっかけでしたが、司之介さんの実在モデルの稲垣金十郎さんは、上述の詐欺に遭い借金を抱えました。

当時、資金を得た士族を狙った詐欺が横行していたため新聞で注意が呼び掛けられていました。

しかし稲垣金十郎さんはお人好しの性格だったようです。

詐欺師に騙された稲垣金十郎さんは、手に入れた資金を失っただけでなく屋敷も手放すことになり、城下町のはずれへの転居を余儀なくされました。

また、小学校が大好きで成績優秀だったセツさんも通学を断念することになりました。

【史実】雨清水家の実在モデル・小泉家の没落

傳さんの実在モデル・小泉湊さんも、上記の明治新政府の政策で家禄を奉還し起業資金を獲得。

その起業資金を元手にして機織会社を起業しました。

ドラマの中では傳さんの起業資金については触れられませんでしたが、史実ではこのような経緯を経て起業資金を手に入れていました。

小泉湊さんは機織会社を起業すると士族の娘たちを雇用。

士族の娘たちに安心して仕事をする機会を提供し、士族の娘たちが織り上げた織物は大阪などで販売されました。

トキちゃんの実在モデルである小泉セツさんがこの機織会社で働き始めたのは11歳のとき。

そして小泉セツさんが結婚した18歳のころに機織会社は倒産。

機織会社の倒産によって小泉家は全財産を失いました。

屋敷を追われた小泉家はその後、転居しては転居先を追われる日々。

そんな中で家督を継ぐはずだった長男の出奔、次男の早逝など不幸が続く中、傳さんの実在モデルの小泉湊さんも病死。

小泉家は没落しました。

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