風、薫る 第6週「」予習レビューとあらすじ
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『風、薫る』
2023年5月4日 〜 5月8日放送
バーンズによる看護の授業
看護の担当教師・バーンズによる看護の授業が始まりました。生徒たちは宿舎のシーツの交換、掃除や換気を命じられるものの、何度もやり直しを求められました。
また、清潔のために日本髪をやめて洋髪にしろとバーンズは生徒たちに指示するものの、生徒たちはバーンズが目指す「看護」とは何か理解できませんでした。
看護の仕事にやりがいを見出すりん
休みの日。りんと直美は東京見物へ。そして二人は『瑞穂屋』の前で美津と遭遇。美津は直美を自宅に招き、りんがコロリに感染した父を看取ったことを話しました。
その数日後、コロリ患者の寝巻きを着替えさせる授業が行われました。バーンズは、患者を救う看護婦の仕事の意義を語り、りんは看護の仕事にやりがいを見出し始めました。
同級生の多江
ある日、同級生の多江が縁談のために養成所をやめると言い出した直後、多江は熱を出して倒れてしまいました。そして生徒たちが多江の看病を行うことになりました。
多江の看病から生徒たちは看護の基本を学び、多江自身もまた看護の使命を理解。父の仙太郎に対して多江は看護への情熱を訴え、多江の気持ちを仙太郎は受け入れました。
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今週の展開
26: 5/4(月)
27: 5/5(火)
28: 5/6(水)
29: 5/7(木)
30: 5/8(金)
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週はりんちゃんと直美ちゃん、そして生徒たちが看護の本質を学びます。
そこで今週の予習レビュー欄では、「看護の本質」を理解するために、ナイチンゲールの著作、およびナイチンゲール本人についての概要をまとめてみました。
ナイチンゲール著『看護覚え書』
『看護覚え書』(原題:Notes on Nursing: What it is, and what it is not)は、フローレンス・ナイチンゲールが1859年(安政6年)に著した看護学の古典です。
近代看護の原点ともいわれる一冊で、160年以上を経た今も世界中で読み継がれています。
本書でナイチンゲールは、看護の本質を「新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさを適切に保ち、食事を適切に選び与えること」と定義しました。
つまり、患者の生命力の消耗を最小にするよう環境を整えることが看護だと説いているのです。
当初の読者は専門職の看護師だけでなく、家庭で家族を世話する一般の女性、とくに母親たちでした。
病気を治すのは自然の力であり、看護の役割はその力が十分に働くための最良の環境を整えることだと述べています。
また「看護の基本は観察である」とし、患者のわずかな変化に気づく重要性を強調しました。
日本でも複数の訳本が出版され、第8版など改訂を重ねながら広く普及しています。時代を超えて、看護の原点を静かに語りかける名著です。
フローレンス・ナイチンゲール
フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)は、近代看護教育の母と呼ばれる人物です。
イギリス出身の看護婦であり、社会起業家、統計学者、看護教育学者でもありました。
1858年には王立統計学会初の女性会員に選ばれ、統計学の分野でも高く評価されています。
5月12日の「国際看護師の日」は、彼女の誕生日にちなみます。
裕福な家庭に生まれ、語学や哲学、数学など幅広い教育を受けて育ちました。
しかし、慈善訪問で貧しい人々の暮らしを目にし、奉仕の道を志します。
看護婦を単なる召使いとみなす風潮の中で、専門教育の必要性を訴え、のちにロンドンの聖トーマス病院にナイチンゲール看護学校を設立しました。
これは世界初の宗教系でない看護学校で、現在はキングス・カレッジ・ロンドンの一部となっています。
彼女の名を不朽のものにしたのがクリミア戦争です。
劣悪な衛生環境に置かれた兵舎病院で、看護団を率いて活動しました。
夜回りを欠かさなかったことから「ランプの貴婦人」と呼ばれますが、本人はそのイメージを好まず、「天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」と語っています。
戦後は統計資料を駆使して衛生改革を推進しました。
死因別の死亡者数を示す「極面グラフ(ナイチンゲール・ローズ・ダイアグラム)」を用い、視覚的に訴える方法で政策提言を行いました。
この取り組みは保健制度だけでなく、陸軍改革にもつながります。
実際に戦地で看護にあたったのは2年間でしたが、その後約50年は執筆や提言活動に尽力しました。
1910年、90歳で静かに亡くなります。
国葬は辞退され、墓標にはイニシャルのみを刻むことを望みました。
「犠牲なき献身こそ真の奉仕」という言葉に象徴されるように、理想と現実を見据えた実践の人。それがナイチンゲールでした。
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