カーネーション

実家に帰ることを決めた八重子 / カーネーション 第78話

本放送:2012年1月6日(金)
再放送:2014年7月5日(土)
再々放送:2024年12月21日(土)
第14週「明るい未来」
花言葉の花「ムスカリ」

あらすじ

木之元と一緒に生地を探しに闇市に行った糸子は、色彩豊かな洋服を着た女性の姿を目撃し目を丸くします。木之元からあの女はパンパンだと教えられるものの、オシャレが息を吹き返していることを糸子は実感するのでした。

そんなある日、糸子は八重子から実家に帰ると告げられました。戦時中にパーマ機を供出したことで仕事が出来なくなった上に、泰蔵と勘助が戦死した後の玉枝の八つ当たりに八重子はついに耐え切れなくなっていたのです。

糸子は闇市で再びパンパンを見かけます。その女がパーマをかけていることに気付いた糸子は、木之元の力を借りてパーマ機探しを開始。そしてついに、東京に一台だけパーマ機があることを突き止めます。

糸子は八重子を呼び出すと東京に行ってパーマ機を買おうと言い出しました。これから日本中の女性がパーマと洋服になる。安岡美容室をはじめて、一緒に困難を乗り越えようという糸子の説得に、八重子は東京行きを決意するのでした。

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感想

ド派手なパンパンに「ごっつオシャレ」と興奮しまくる糸子。闇市にやって来た目的だった洋服用の生地を見つけることは出来ませんでした、世の中が確実に明るい方に向かって動き出している兆候を見つけることが出来ました。

松坂の清三郎おじいちゃん、貞子おばあちゃんも、屋敷と工場を焼かれてしまったものの別荘で元気にしていると久しぶりの便り。明るいことが続く糸子ですが、戦争の影響が残るところには残っています。

八重子さんが実家に戻ると言い出しました。玉枝さんとうまくいっていなかったとか。勘助が心を病んでから様子のおかしい玉枝さんでしたが、息子を二人とも失ってしまったその心中は察するに余りあります。

恐らくそのせいで心がすさんでしまった玉枝さん。気の毒ですが、八重子さんもご主人を失った身。ただでさえつらいところに八つ当たりをされたらそれは苦しかったでしょう。泰蔵さんの戦死は八重子さんのせいだ、そこまで言われてしまったら・・・

そんな中、太郎君は日本男子の鏡。祖母を一人にしておけないと、自分は母の実家には行かず岸和田に残ると宣言。しかも中学を辞めて糸子の店に就職したい。自分が加勢で祖母を養うと。

この太郎君の覚悟に心を動かされたのか、別の動機があったのか。糸子は八重子さんの実家行きを引き留めにかかります。パーマ機を見つけたから安岡美容室をはじめよう、日本中の女がパーマと洋服になるから一緒に難局を乗り越えようと。

「好きな仕事に打ち込めたら強い人間になれる」という八重子さんから教わった言葉を糸子が今度は八重子さんに帰します。好きな仕事に再び打ち込めれば、玉枝さんとの確執も乗り切り、一家離散も防げると考えたんでしょうか。

唐突な話しにちょっと考えさせてと八重子さん。でも糸子は「考えたらあかん」と相変わらず強引。でも、ここで強く押さなければ八重子さんの人生は詰んでしまうくらいに考えたんでしょう。それ故の強引な説得。

「パーマ機やで、安岡美容室やで」

説得というより誘惑に近いかも知れないですね、糸子の説得は。

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