カムカムエヴリバディ 第3週「１９４２−１９４３」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説（朝ドラ）『カムカムエヴリバディ』
2021年11月15日 〜 11月19日放送

あらすじ

1942年：稔の縁談

昭和17年（1942年）。日々、庶民の暮らしが苦しくなる中、ジャズ喫茶「ディッパーマウス・ブルース」は店名を「出っ歯口の憂鬱」に改名。コーヒー豆の入手も困難に。

その年の3月。勇は東京の大学に進学するのと入れ替わりに、稔が大阪から岡山に帰郷。その頃、稔の父・千吉は雉真繊維の事業拡大を進めていました。

雉真繊維は、好条件で事業拡大のための融資を受けられることになりました。しかし、それには大東亜銀行の頭取の令嬢と稔の結婚が条件でした。稔はその縁談を断りました。

安子との結婚を猛反対される稔

ある日、安子が配達で雉真家に足を運ぶと、稔の母・美都里が安子が来るのを待ち構えていました。そして美都里は、安子に現金を渡すと稔に近づくなと言い放ちました。

美都里の安子への仕打ちを知った稔は、美都里に対して怒りを爆発させました。しかし、そんな稔に対して千吉は言いました。

雉真家を出て橘家の婿になる覚悟はあるのか。砂糖が手に入らない時代に、和菓子屋を営みながら家族を守り抜く覚悟はあるのかと。千吉の言葉に稔は反論できません。

稔から手を引く安子

稔は苦悩しました。苦悩する稔の姿を目にした安子も悩みました。そして悩みに悩んだ末に、安子は自ら身を引く決意を固めました。

そんな中、算太に召集令状が届きました。金太が算太を決して許そうとしない中、小しずは涙ながらに出征する算太を送り出しました。

同じ頃、雉真繊維の工場拡張のための融資の条件が稔の結婚であることを知った勇は、安子を傷つけた稔に激怒。稔のために自分は安子を諦めたのだと、勇は稔に言いました。

1943年：稔の出征

昭和18年（1943年）9月。学徒動員によって稔が出征することになりました。そんな中、勇は千吉に頭を下げました。稔の代わりに自分が雉真家のために縁談を引き受けると。

頭を下げる勇の言葉に、千吉は取り合おうとはしませんでした。しかし、稔の出征が決まったことで千吉の心は揺れていました。

その頃、和菓子屋「たちばな」に憂いを帯びた表情を浮かべる見知らぬ客がやってきました。安子はその客を気の毒に思い、最後の小豆と砂糖を使って汁粉を振る舞いました。

千吉が、安子と稔を再会させる

昭和18年（1943年）11月。出征を控える稔が頭取の娘との結婚のために岡山に帰郷。岡山駅に着いた稔を誘うと、千吉は朝丘神社に連れて行きました。

神社では、拝殿に手を合わせる安子がいました。安子が稔の無事を祈願していることを勇から聞かされた千吉は、稔を安子に会わせるために神社に連れてきたのです。

稔との再会に驚く安子は、千吉の顔を見てさらに驚きました。数日前、安子が汁粉を振る舞った客は千吉でした。千吉は、安子を自分の目で確かめに来ていたのです。

今週の展開

第11回　11月15日（月）　稔に見合いが持ち上がる
第12回　11月16日（火）　千吉に覚悟を問われる稔
第13回　11月17日（水）　安子と稔への勇の気持ち
第14回　11月18日（木）　勇の必死の訴え聞く千吉
第15回　11月19日（金）　安子と稔を会わせる千吉

予習レビュー

恋バナの行き詰まり

ジェットコースターのようにスピーディーなストーリー展開の『カムカムエヴリバディ』第３週。

前週の安子ちゃんの縁談に続いて、今度は安子ちゃんの恋の相手・稔くんに縁談の話が。

しかも、稔くんは厳しいお父上から縁談を進めるために安子ちゃんとの関係解消を命じられてしまいます。

第１週という異例の早さで始まったヒロインの恋バナは、第２週、第３週を経て行き詰まってしまいました。

ただし、この行き詰まった恋バナは、一旦はハードルを乗り越えるものと思われます。

しかし、ハードルをやっと乗り越えたその先に、まさかの試練が待ち構えています。

本当に目が回るようなスピーディーな展開です。

1939年（昭和14年）〜昭和16年（1941年）

ストーリーの展開に加えて、ストーリーの背景となる時代もスピーディーに進んで行きます。

第１週、安子ちゃんが稔くんと出会ったのは1939年（昭和14年）でした。

その時からあっという間に二年以上の年月が経過し、今週の前半は昭和16年（1941年）の日米開戦。

さらに今週の後半では「学徒動員」という言葉も出てきたので、今週中には昭和18年（1943年）まで進むのかもしれません。

ちなみに、次週は昭和20年（1945年）。

次週のどこかのタイミングで終戦を迎えることになります。