本放送:2021年11月17日(水)
再放送:2024年12月3日(水)
第3週「1942−1943」
あらすじ
安子の兄・算太やに召集令状が届きました。それを機に算太が岡山に帰って来ました。小しずは算太に食事をさせ送り出してあげたいと思うものの、金太は決して算太を許そうとはしません。ほどなくして算太は出征しました。
菓子職人たちも召集され、和菓子の材料も手に入れることが難しくなる中で「たちばな」は少しづつ商売の規模を小さくし始めました。それとは反対に稔の実家の雉真繊維は、軍からの注文が増え工場を拡張していました。
そんな中で、工場拡大の資金を調達するための、銀行の頭取の娘と稔の縁談も進んでいました。稔の縁談の目的を知った勇は激怒。稔のもとに足ぶと、安子を傷つけたことを詰り、勇を涙を流しながら稔を殴打しました。
その後も戦況は悪化し続け、金属を供出するために甲子園球場は解体。そんな中で、ある発表が放送されました。兵士が不足する中、学生も徴収されることが決定したのです。その決定は、稔も徴収されることを意味していました。
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予習レビュー
あの算太くんにも召集令状が届きました。
また「たちばな」のあんこ軍団の面々にも次々と召集令状が届くようです。
そんな中で「たちばな」は事業を縮小せざるを得ません。
一方の雉真繊維の事業は、追い風が吹きまくっています。
注文が次から次へと勝手に舞い込んでくるような状態です。
ただでさえ、岡山の有力企業の御曹司と商店街の小さな和菓子屋さんの娘の結婚など、当時の価値観では困難が伴うはず。
それに加えて、右肩上がりの企業の御曹司と、縮小の一途をたどる和菓子屋さんの娘というギャップまで生じてしまいました。
そんな中で、稔くんと勇くんが対峙します。
勇くんは言います。
自分も安子のことが好きだ。
しかし、安子の相手が兄さんだったから、自分はあきらめたのだ。
にもかかわらず、兄さんは安子を苦しめていると。
・・・
安子ちゃんも好き。
敬愛する兄さんも好き。
だからこそ、二人の気持ちを大切にしたいのに、兄さんは安子を苦しめている。
そんな複雑な胸の内を勇くんが吐露する場面、号泣の準備が必要になるかもです。
感想
感想
勇くんに泣かされました
覚悟はしていましたが、勇くんに泣かされる回でした。
安子ちゃんのことが子供の頃からずっと好きだった勇くんでしたが、同じ大好きで尊敬する兄さんのために、安子ちゃんをあきらめたはずです。
そして、心から信頼できる兄さんなら、安子ちゃんを託しても大丈夫と考えたのでしょう。
しかし、勇くんが久しぶりに実家に帰ってみると、兄さんの縁談が着々と進んでいる。
しかもその縁談は、政略結婚です。
勇くんが、頭に血がのぼってしまっても無理はありません。
勇くんが稔くんを殴打せずにはいられなくなる気持ち、痛いほどわかります。
一方、無抵抗で殴られるままの稔くんは、いきなり号泣しはじめました。
この瞬間、勇くんはすべてを悟ったようです。
稔くんが安子ちゃんを捨てたのではない。
両親が、稔くんと安子ちゃんの仲を引き裂いたいのだと。
稔くんが出征するフラグ
今回は、稔くんと安子ちゃんの仲を引き裂かれたことを勇くんが知るところで終わりとブログ主は予想していました。
しかし、ストーリーは学生の召集決定まで進行。
稔くんが召集される日の大きなフラグが立つところまでやって来ました。
稔くんと、銀行頭取のご令嬢との縁談。
そのことを知った勇くんの怒り。
そして学生の召集。
これらが、明日あたりから一挙に回収されるのでしょうか。
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前に、勇は商家の息子だから慶応予科で野球をやると予測しましたが、実際は「早明大」。ユニフォームカラー的にも早稲田でしたか(敵チームはブルーグレーで慶誠なので仮想慶応ですね)。
それから武井壮はアスリートゆえ、背筋を伸ばして座る軍服姿がいかにも少壮の幹部軍人という感じで絵になってました、とても良かったです。
暗黒の時代へ突入ですね。
個人の小さな幸せや希望なんていとも簡単に踏みにじられて、大切な命さえ虫けらのように扱われる。
万歳して送り出すことの無意味さを後年私たちは知ることになりますが、その渦中では何も知らされず愛する人たちを見送らなければいけなかったんですね。
見送ればそれが永遠の別れになるかもしれない…小しずさんの辛い気持ちが痛いほど伝わります。
そして、若者たちの恋もまた戦争の波にのみこまれるのでしょうか。理不尽以外の何ものでもない時代でしたね。
え!?
勇は安子を諦めたのか?
野球は諦めなかったのに?
安子を諦めたから、
野球を続けたのか?
よくわかりまへんなあ。
それにしても、ひどい時代だったんだ。
(/_\;) (/_\;) (/_\;)
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
ミッドウェー海戦、負けているのに勝った事に、詳しくはローランド・エメリッヒ監督の映画「ミッドウェー」で、映画的脚色はあるにせよ、ハリウッド映画の中では割合、史実に正確です。働き手も、材料もなく落ち込むお父さん。娘の心配はしても、出征した息子の心配はしないの?もう融資をしてもらっているの、もう引き返せないじゃない。投げやりな稔の態度、勇の怒りもっとも。ラジオで伝える転進、実際は大損害を受け撤退。これより後、部分的には反撃に成功しても、結局、押し返される。遂に学徒出陣「きけわだつみの声」
どんなドラ息子でも息子は息子。
算太よ…。分かってくれよ。
これを機に真っ当になってくれよ。
勇ちゃんの喝。
本人にしか分からない苦しみはあるのは承知。
しかしこれじゃ安子や勇ちゃんはあまりにも報われません。
前回の2人の「間違っている」は対照的。
安子は諦め。稔くんは反抗。
どうにもならない状況で稔くんまで諦めの境地になっていましたが、ここで勇ちゃんが男を見せてくれるのでしょうか?