NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『カムカムエヴリバディ』
2021年11月22日 〜 11月26日放送
あらすじ
1944年:安子が出産
昭和18年(1943年)。稔の出征が決まった直後、稔の弟・勇も学徒動員に応じて戦地に向かうことになりました。
昭和19年(1944年)9月14日。安子は長女を出産。稔と一緒に聞いたルイ・アームストロングにちなんで「るい」と名付けました。
「るい」という名前には、敵味方なくどの国の音楽も楽しめる日が再びやって来ることへの願いも込められていました。
1945年:空襲
昭和20年(1945年)3月10日。東京が大規模な空襲に見舞われました。同年3月13日には大阪も空襲に見舞われ、その後も日本の各都市への空襲が繰り返されました。
昭和20年(1945年)6月29日。ついに岡山市内にに空襲があり、岡山の商店街は一夜にして焼け野原と化してしまいました。
空襲によって安子は、大事な家族を失いました。家族を失った深い悲しみの中、安子は娘のるいを懸命に育てました。
1945年:終戦
昭和20年(1945年)8月15日、終戦。終戦から二ヶ月。それまで病気がちだった金太が、焼け野原の中で和菓子屋「たちばな」の再建に立ち上がりました。
安子も、金太の手ほどきを受けながら菓子づくりを手伝いました。亡き杵太郎から教えられたおまじないを口にしながら、安子と金太は小豆を炊きました。
安子と金太がつくった和菓子は、人工甘味料を使ったものでした。砂糖を手に入れることができなかったのです。しかし甘味に飢えた人々に和菓子は飛ぶように売れました。
1945年:ラジオ英語講座の再開と訃報
終戦から三ヶ月半ほどの月日が経過した頃、ラジオ英語講座の放送が再開されました。放送が中止されてから四年ぶりのことでした。
安子は、かつて稔から教えてもらった思い出の詰まったラジオ英語講座を聴き、再び英語の勉強に夢中になりました。
そんな中で、安子のもとに復員兵が訪ねてきました。その復員兵は安子に対して、訃報を告げに来たのです。
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今週の展開
第16回 11月22日(月) 安子と稔の間に長女誕生
第17回 11月23日(火) 岡山でも空襲がはじまる
第18回 11月24日(水) 空襲/ひさと小しずの死
第19回 11月25日(木) 菓子づくりを教わる安子
第20回 11月26日(金) 安子のもとに届いた訃報
予習レビュー
わずか四週間で描かれる波乱万丈のヒロインの半生
第2週では、安子ちゃんが縁談をすすめられ、第3週では安子ちゃんの恋の相手が厳しいお父上より安子ちゃんとの関係解消を命じられ。
完全に詰んだかに見えた安子ちゃんと稔くんの恋は最終的に成就するようです。
何故なら、今週の冒頭で安子ちゃんの妊娠が判明するからです。
しかし、安子ちゃんの妊娠判明と前後して、またしても安子ちゃんに試練が・・・
稔くんが学徒動員に応じて出征してしまうのです。
すでに戦況もかなり悪化している頃、稔くんが無事に戦地から戻ってくる望みは極めて低い。
通常の朝ドラならば十週間くらいかけて描かれる波乱万丈のヒロインの半生が、わずか四週間で描かれてしまいました。
二代目ヒロインの登場
安子ちゃんの娘・るいちゃん。
この子が未来の二代目ヒロインです。
二代目ヒロインの姓名は「雉真るい」。
稔くんのご実家の名字を名乗っているので、安子ちゃんは女手ひとつで娘のるいちゃんを育てあげることが考えられます。
ちなみに成長した二代目ヒロインを演じるのは深津絵里さん。
残念ながら初代ヒロインの上白石萌音さんと、二代目ヒロインの深津絵里さんの競演はないようです。
フラグ観察
本作『カムカムエヴリバディ』の脚本を手がけた藤本有紀先生による朝ドラの傑作『ちりとてちん』は、ドラマの随所に数々のフラグが仕込まれ、それが絶妙なタイミングで回収されました。
本作も同様のフラグが仕込まれることが考えられます。
とりわけ、初代ヒロインと二代目ヒロインをつなぐフラグ。
二代目ヒロインと三代目ヒロインをつなぐフラグ。
さらに初代ヒロインと三代目ヒロインをつなぐフラグもあるかもしれません。
フラグ(らしきもの)を丁寧に観察し、よりディープに本作を楽しみたいと思います。
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