2024/3/4(月)第23週「マミーのマミーや」
あらすじ
昭和25年(1950年)6月。タケシがスズ子のマネージャーになってから2ヶ月が経ったころ。タケシはすっかり仕事に慣れてきていました。そのころ、スズ子は新しい家への引っ越しが決まっていました。
そんな中、スズ子のアメリカ公演の話が持ち上がりました。羽鳥はスズ子に対して渡米して見聞を広げることを熱心にすすめました。スズ子はブギの本場のステージに挑戦したいと思うその一方で愛子のことが気がかりでした。
愛子の渡航許可は降りそうもありませんでした。愛子を日本に置いて行くことをためらうスズ子は大野に相談。大野から単身の渡米に反対されたスズ子は渡米するかどうか迷いに迷い結論を出せずにいました。
タケシからスズ子の渡米のことを聞かされ大泣きする愛子の姿を見たスズ子はますます迷ってしまいました。しかし麻理に背中を押されたスズ子は、ようやく渡米すると決心。しかし愛子は相変わらずスズ子の渡米をいやがりました。
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感想
ネタバレあり「マミーのマミーや」
今週のサブタイトル「マミーのマミーや」は、スズ子ちゃんの実の母親であるキヌさんのことを意味します。
今週、スズ子ちゃんはキヌさんと再会。
そしてキヌさんのことをスズ子ちゃんは「マミーのマミーや」と表現しながら、愛子ちゃんに紹介します。
今週はまた、スズ子ちゃんは梅吉さんとも再会します。
今週のサブタイトルは「マミーのマミーや」ですが、今週のメインのお題は梅吉さんとの再会です。
梅吉さんと再会するのは梅吉さんが最期を迎えるからです。
そして、いよいよ最期を迎える梅吉さんに対してスズ子ちゃんは白状します。
自分には実の両親がいることを知っていたことを。
さらにスズ子ちゃんは息を引き取る間際の梅吉さんに礼を述べます。
実の両親がいることを隠しとおしてくれてありがとうと。
キヌさんのことを「マミーのマミーや」と表現したこと。
そしてスズ子ちゃんと梅吉さんとの間に隠し事が何一つない状態になります。
スズ子ちゃんの心のどこかに刺さり続けていたトゲはこれで抜けたはずです。
そんな重要な出来事が描かれる今週は、スズ子ちゃんが愛子ちゃんを置いて渡米するかどうか深く悩む描写から始まりました。
愛子ちゃんを置いて渡米すべきか否か。
この悩みを通して、スズ子ちゃんの母親としての愛情。
歌手という多くの人を楽しませるという特別な仕事についていることで、スズ子ちゃんの母親としての愛情が試されました。
愛子ちゃんはもちろんマミーの渡米を悲しみました。
大野さんも、素直に行ってらっしゃいとは言えないと正直に言いました。
一方でタケシくんと羽鳥先生の男性陣はいたってお気楽。(笑)
お気楽な男性諸君はさておき、スズ子ちゃんの中の母親の愛情がこれまでになく深く描かれた今回の描写。
この描写が今週の後半のキヌさんとの再会、梅吉さんとの再会、そして梅吉さんとの間の隠し事の解消。
それらエピソードによってどのように回収されるのか。
今回の渡米がきっかけで深く描かれたスズ子ちゃんの中の母親としての愛情が、後半の「マミーのマミー」との再会と、どのようにつながってくるのか。
心に沁みる一週間になりそうな予感でいっぱいです。
ネタバレあり:引っ越し
スズ子ちゃんの家の引っ越しの話がチラッと出てきました。
今、スズ子ちゃんが住んでいるのは三鷹です。
戦時中、坂口さんの紹介で愛助くんと暮らして以来住み続けている家です。
移転先は世田谷。
次週、この世田谷の新居を舞台にして物騒なストーリーが描かれます。
引っ越しの話がチラッと出たのは次週へのフラグ?
今回は今週の後半へのフラグ、次週へのフラグ。
いろいろと情報てんこ盛りの回でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
笠置シヅ子さんの渡米:ハワイへ
今週、スズ子ちゃんの渡米の話が持ち上がります。
ドラマの中では、渡米が決まったものの日本に置いて行かれることになり泣きじゃくる愛子ちゃんの描写。
帰国してすぐに家を新築する描写。
これら渡米直前、渡米直後の描写によって、間接的にスズ子ちゃんが渡米したことが描かれるようで、渡米そのものの描写はほぼないものと思われます。
ドラマの中では描写が省略される渡米、史実では一体どんなことがあったのかまとめてみました。
笠置シヅ子さんが渡米のために日本を発ったのは昭和25年(1950年)6月16日。
渡米は笠置シヅ子さんだけでなく服部良一氏、女優の宮川玲子さんも同行しました。
渡米の目的は日系アメリカ人の慰問公演と、ブギの本場であるアメリカで見聞を広めることです。
最初の訪問地はハワイでした。
笠置シヅ子さん一行がハワイを訪問したころ、一年前に発売された『買い物ブギー』が日系アメリカ人の間で大ヒットしていました。
ハワイでの大ヒットについて笠置シヅ子さんは次のように分析しています。
ハワイは広島など西日本からの移民が多い。
それ故に関西弁の面白さを前面に押し出した『買い物ブギー』は、関西弁の面白さが十分に通じない日本の一部地域以上に受け入れられたのだろうと。
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あの仕事量で、狭い戸建て。確かにもっと広い家に越しても。アメリカ公演、留守中の愛子さんが心配。タケシ君愛子さんに喋っちゃった.軽率なところは治ってない。アメリカ行きに悩むスズ子さん。麻里さんの助言。アメリカ行き決定、ハイテンション羽鳥。「おばさんでごめん」麻里さんと大野さんで同じ台詞が。当然大泣き愛子さん。果たして?
うるさいおばさん二人に関して
洋服がすっかりサマになってきた麻里さん
ベリーちゃんが洋服から和服になったこととのコントラストでっかね?
和服がサマになっている大野さん、「あまちゃん」でPerfumeの「ポリリズム」をステージ衣装で歌っていた姿もサマになっていたのですからスゲエ方だなと
足ぶつけたぐらいでいつまでも倒れてんじゃねえ!オヤジは試合中何度も倒されてもすっと立ち上がっているぞ
大野さんはちゃんとわかってるけれど、タケシくんは何も気がつかない。
そういうところ、まだまだだな。
しかし、渡航許可がありない。そういう時代。
実の母親とは縁が無く、育ての母とも早くに死に別れたけれど、
母親代わりの人が近くに居てくれて親身になってくれる冷静な人が
いてくれるのが救い。
子どもと離れることを経験することから実母の思いも知ることになる、
という展開か。