2023/12/4(月)第10週「大空の弟」
あらすじ
梅丸楽劇団が解散したのを機に、スズ子は「福来スズ子とその楽団」を結成。トランペット奏者として一井、梅丸楽劇団の楽団員だった二村、三谷、四条を迎え、楽団のマネージャーは辛島から紹介された五木ひろきに任せることになりました。
そして少数精鋭の楽団には、かつてスズ子に弟子入りを申し出てきた小林小夜が付き人として加わることになりました。スズ子が楽団を始めることを聞きつけて、楽団の事務所に駆け付けてきたのです。
そのころ、スズ子の歌うジャズは敵性音楽だと悪い評判が立ち、どの興業主もスズ子の楽団の公演に及び腰でした。そのため公演の依頼がまったく入らず、スズ子は楽団結成早々に悩みを抱えることになりました。
一方、下宿に戻ってきた小夜に、梅吉は六郎の思い出話をしていました。そんな中、役場の職員が梅吉を訪ねてきました。そして役場の職員に手渡された通知を見た梅吉は自分の目を疑いました。その通知は六郎の戦死を知らせるものだったのです。
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ
感想
「福来スズ子とその楽団」
「福来スズ子とその楽団」が結成され、スズ子ちゃんの再出発です。
スズ子ちゃんを初めて見たとき、スズ子ちゃんのことを「貧相」みたいな言い方でこき下ろしたあの一井さんが、スズ子ちゃんの楽団への所属に一番乗り。
なかなか感慨深いものがあります。
その一井さんが梅丸時代の演奏者たちを集め、楽団のメンバーも揃いました。
メンバーの名前は一井さんを筆頭に、二村さん、三谷さん、そして四条さんと、一から四までが揃いました。
演奏者は一から四まで。
五はマネージャーの五木ひろき。
『スカーレット』では、ヒロインの陶芸の師匠の弟子たちが、弟子入りの順番によって1番、2番と番号で呼ばれていましたが、それへのオマージュ?
そんなふざけたネーミングで楽しく始まった今週。
スズ子ちゃんは「やったるで〜!」と、自前の楽団で活躍する意気込みを見せてくれました。
そんな楽しい描写は、一転して厳しい現実の描写に。
楽団が結成されたのが昭和16年(1941年)の春。
ところが12月になっても仕事がない。
楽団結成にあたり銀行から融資を受けているらしい。
だから、楽団結成後に仕事がなくても一から五の面々に給料を出せてはいたのでしょう。
しかし五木さんの言うことには融資によって手元に入ったキャッシュも、年明けには尽きてしまうらしい。
事務所が一井さんの自宅なので家賃が発生しないのが救いです。
しかも昭和16年(1941年)の冬といえば米英との開戦の勃発。
今週の予告の中にも小夜ちゃんが梅吉さんに対して「米英と戦争が始まった」と血相を変えて話しかける場面が。
ここ数週間、つらく重たい場面が続いてきた本作ですが、これからますますつらく重たくなってゆくのでしょうか。
さらに、口だけ達者なキャラクター・五木ひろきが何かやらかしそうで悪い予感しかしません。
小夜ちゃんが復活
一度はスズ子ちゃんから追い出された小夜ちゃんが復活しました。
弟子入りしたいとスズ子ちゃんに懇願し、弟子にはなれなかったけれど梅吉さんの世話を頼まれた小夜ちゃん。
あっという間に梅吉さんと意気投合したまでは良かったけれど、弟子入りして歌手になりたという夢もあっという間に忘却。
あっという間に、弟子入りして歌手になる夢は、六郎くんと結婚する夢に差し代わっていました。
そんなあまりにも軽すぎる小夜ちゃん。
これから楽団を取り巻く環境はますます厳しくなりそうだというのに、軽すぎる小夜ちゃんは大丈夫なのかな?
スズ子ちゃんから追い出されたことに懲りて心を入れ替えているといいのですが。
年内の放送では小夜ちゃんは特段の騒ぎを起こさないことだけはわかっています。
しかし、年明けの戦後編の中での小夜ちゃんのポジションは今のところ不明です。
お騒がせキャラとして戦後編でも何かをやらかすのか、それとも大化けしてスズ子ちゃんにとってなくてはならない右腕的な存在になるのか。
戦後の小夜ちゃんのことが気になるブログ主です。
「大空の弟」
今週のサブタイトルは「大空の弟」。
そして今週の予告映像の中には梅吉さんが「六郎が・・・」とつぶやくカット。
この二つの情報だけで、今週のどこかで何が起こるかが見えていましたが、いきなり月曜日からそれがきました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
前週、スズ子ちゃんは「福来スズ子とその楽団」を結成。
今週に入ってようやく楽団のメンバーが揃います。
スズ子ちゃんが上京してから3年、楽団が結成されてから半年ほど経過してのことでした。
メンバーは次のとおり。
一井(バンドマスター)
二村(ピアニスト)
三谷(ギタリスト)
四条(ドラム)
五木ひろき(マネージャー)
苗字の頭文字が一から五まで並ぶ面々です。
一方、史実の「笠置シヅ子とその楽団」のメンバーはバンドマスターとマネージャーのみ、記録に名前が残されています。
「笠置シヅ子とその楽団」のバンドマスターは中澤壽士氏。
戦後日本のビッグバンド・ジャズの草分け的な存在「スターダスターズ」のトロンボーン奏者でした。
マネージャーをつとめたのは中島信氏。
中島信氏は、淡谷のり子さんの紹介により「福来スズ子とその楽団」のマネージャーに就任しました。
前回の本欄にも記したとおり「笠置シヅ子とその楽団」は旗揚げ公演を四国で開催。
四国から戻り3月、邦楽座に出演することになり、それが独立後初めてとなる東京での公演でした。
その後、東京で淡谷のり子さんとの合同公演を開催するものの、それがきっかけで「敵性歌手」のレッテルを貼られ東京での活動が制限されるようになります。
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ
五木くん、大丈夫かなー…。
勢いはいいんだけど…。
でも、辛ポンの紹介だから、腕は確かだと思うんですけどね…。
「キミ○○の人、ボク○○の人」往年の物議をかもしたCMですね。
梅吉さん。
先週の終わりには、恐らくツヤさんが亡くなってから初めてスズ子ちゃんと本音で話せた。
気持ちを言葉にして吐き出せたことでスズ子ちゃんとも気持ちが通じて、少し落ち着いたように見えました。
そこへ持って来ての訃報。
梅吉さん、大丈夫かな。
スズ子ちゃん、大丈夫かな。
自前の楽団。事務所は一井さんの自宅。なんか意気込みとは逆に前途多難。五木さん大丈夫?大言壮語する人程危ない。押しかけ弟子二度目の小夜ちゃん、力強いなあ。五木さんやっぱり当てにならない。一井さんいい事言う。官憲の横暴に怒った茨田さん。方言が出た。「じょっぱり。」茨田さんの郷里の言葉。あなたも相当なじょっぱりですけど。ラストであまりの悲報。
弱り目に祟り目。
月曜からいきなり戦死の公報。
六郎君、もう出番ないんだ。
一井さん、いい人ですね。それに比べて五木ひろしの嫌らしさ。
あっ、五木ひろしではなかったか。
えなりくん、朝ドラ初登場。弟が「さくら」で長澤まさみとともに子役として出演したのが2002年だと言うことで、21年遅れでようやく。まあなかなか他局には出られなかったのでしょうが。
にしても、弟はどうしてることやら。あの1作でしか知らないが。