2024/7/1(月)第14週「女房百日 馬二十日?」
あらすじ
昭和25年(1950年)。ラジオ放送で茨田りつ子に紹介されたことをきっかけに有名人になってしまった寅子は、仕事がますます忙しくなりました。一方で家庭裁判所の中での寅子への反発も目立つようになりました。
自宅にも仕事を持ち帰り、眠る間も惜しんで仕事に没頭する寅子は、花江と分担していた家事も、花江一人に任せきりにしていました。そんな中、小学一年生になった優未は、寅子と過ごす時間がないことで寂しさを募らせていました。
そんな中で寅子は、久藤からある頼み事をされました。最高裁長官・星朋彦が戦前に出版した著書の改稿作業。それが寅子が頼まれたことでした。寅子は頼みを引き受け、日曜日も返上して星の手伝いをすることになりました。
そして迎えた日曜日。長官室に足を運んだ寅子は、そこで星の息子で横浜地裁の判事をしている航一と出会いました。航一は何を考えているのか本心がまったく見えない人物でした。そんな航一を前にして寅子は戸惑いを隠せませんでした。
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感想
多忙なトラちゃんとその影響
物語後半が始まりました。
物語前半の最後の回であった前週の金曜日。
放送の最後に「寅子を取り巻く環境が大きく変わる」みたいなナレーションが入りました。
そして、環境が大きく変わったところから後半戦がスタート。
とは言っても、もともと多忙を極めていたトラちゃんです。
有名になったこと以外、仕事の忙しさは従前同様という気もします。
しかし、仕事に忙殺されていることの影響が思いがけないところに出始めました。
トラちゃんの分まで家事を任されていた花江ちゃん。
トラちゃんが仕事で忙しくなるほどに花江ちゃんも忙しくなるはずなので、花江ちゃんに疲れが見えました。
しかし、疲れてはいるものの花江ちゃんはトラちゃんが忙しいことを受け入れています。
だから花江ちゃんは心配ありません。
心配なのは優未ちゃんです。
これまでトラちゃんがどれほど忙しくても、その影響が見えなかった優未ちゃん。
その優未ちゃんに、母親が不在がちであることの悪影響が出始めました。
憂鬱な優未ちゃん
小学一年生にアップグレードした優未ちゃんのファーストカットは憂鬱そうな表情から。
母親が仕事に没頭しすぎて寂しいのは明らか。
小学校から家に帰ってきても「お帰りなさい」と言って迎えてくれるお母さんはいない。
夕食の時間もお母さんは不在なので、猪爪家の中で優未ちゃんは一人ぼっち。
床に入るときもお母さんはいない。
朝、目が覚めても隣にはお母さんがいない。
そんな優未ちゃんにとってみたら、日曜日はお母さんと一緒に過ごせる貴重な時間のはずですです。
ところが、その日曜日もお母さんは仕事に出るらしい。
トラちゃんが日曜日も仕事に行くと言い出したとき、優未ちゃんはお母さんに背を向ける場所で勉強していました。
勉強に集中しているようにも見えましたが、実はしっかりとお母さんの言葉を聞いていたのでしょう。
優未ちゃんの寂しげな背中がすべてを物語っていました。
以下、ちょっとだけネタバレが入ります。
今月のどこかのタイミングから、トラちゃんと優未ちゃんのギクシャクした母娘関係が描かれます。
そのギクシャクのフラグが物語後半の初日に立ちました。
星航一
物語後半の初日、非常に重要なキャラが初登場。
非常に重要なキャラとは最高裁長官・星氏のご子息のことです。
そして、どのように「非常に重要」なのかというと、ヒロインの今後の人生の中で「非常に重要」になってきます。
さて、ヒロインの人生の中で「非常に重要」なキャラは、たいがいが面倒なキャラです。
ヒロインに対して見下すような態度をとるキャラ。
悪気はないのにヒロインを不愉快にさせてしまうキャラ。
などなど。
本作のヒロインの人生の中で「非常に重要」なキャラもまた面倒なキャラのようです。
しかし、これまでの面倒なキャラたちは、その面倒臭さが実にわかりやすかった。
一方で航一さんは何を考えているのかまったく読めない面倒臭さです。
新種の面倒臭いキャラ、と言ってもいいレベル。
濃いキャラが多い本作にあって、これまで以上に濃そうなキャラ。
それが、ヒロインの人生の中で「非常に重要」なキャラでもあるので、期待しかありません。
予習レビューと史実のリアルエピソード
物語後半のはじまり
本作は第9週で物語の折り返し地点を迎える演出がありましたが、数字の上では前週で物語のちょうど半分が終わり。
今週から物語の後半です。
物語後半の最初の週に当たる今週。
詳細情報はまだ明らかになっていませんが、今週のドラマの中で描かれる主なトピックは次のとおりです。
・トラちゃんが有名人になりますます多忙に
・最高裁長官・星氏の仕事を手伝うトラちゃん
・星氏の息子と出会うトラちゃん
・国際結婚した夫婦の離婚調停
そして、これらトピックの中でも最重要なトピックは「星氏の息子と出会うトラちゃん」です。
最高裁長官・星氏の仕事を手伝うことになったトラちゃんは、それを機に星氏の息子・星航一と出会います。
この出会いがなぜ重要なのか。
それは、星航一とトラちゃんが再婚することが考えられるからです。
史実ではリアルトラちゃんは再婚しています。
この再婚は恋愛結婚です。
ドラマの中では、再婚までのプロセスがヒロインの恋バナとして描かれるのではないかとブログ主は予想しています。
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記者にサインする寅子さん。りつ子さんのラジオ放送のお陰で。でも怒られて。両者とも寅子さんの功績を忘れている。多岐川さんの檄。猪爪家の日常。花江さんの表情が気になる。「竹もと」に桂場、ライアン両名。書籍改訂の手伝い。また仕事が増え。航一さんとの出会い。運命の?