2024/8/2(金)第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」
あらすじ
ライトハウスでの会話の話題が戦争に及んだとき、航一が「ごめんなさい」と謝りはじめました。しかし謝る理由を口に出せない航一に対して寅子は言いました。兄の直道は生前、思ったことは口に出した方がいいとよく言っていたと。
寅子の言葉を受けて航一は語り始めました。自分は戦前、総力戦研究所に所属していた。そして総力戦の机上演習を行い日本は敗戦するという結論を導き出した。その結論を政府に進言するものの無視されてしまった。
その後、日本の戦況は机上演習と同じように進んだ。原爆投下こそ机上演習では予想できなかったが敗戦に至った。そして、戦争を阻止できなかった責任を口にする航一に対して杉田は言いました。十分に苦しんだのだから謝る必要などないと。
激しく動揺した航一は頭を冷やすために店の外に出ました。寅子は航一の後を追い、航一に告げました。航一が抱えている苦しみを少し分けてもらえないか。航一が抱えている苦しみに寄り添いたいのだと。
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感想
今週の振り返り:杉田兄
今週は杉田兄のまさかの号泣からスタート。
言葉を発せないほど泣き崩れる杉田兄。
杉田弟によれば酒に酔っていたらしいので余計に泣いてしまったんでしょうか。
あの腹黒い杉田兄がここまで泣くとは。
杉田弟によれば戦後になって奥様も亡くしたらしい。
その悲しさや寂しさから逃れたくて杉田兄は仕事に没頭していたのかな?
その杉田兄が航一さんに言いました。
毎晩、布団に入るたびに考えることがある。
妹と孫娘はどうして死ななきゃならなかったのか。
これは誰のせいなのかと。
杉田兄、かなり引きずっています。
杉田兄は続けて言いました。
航一さんをうらめば気がすむかもしれない。
しかし航一さんをうらんでも妹と孫娘が帰ってくるわけではない。
十分苦しんだのだから、もう謝らなくていい。
杉田兄の言葉が暖かい。
杉田兄、腹黒いだけの人ではなかったようです。
今週の振り返り:
今週はまた杉田兄の号泣を受けて航一さんが「ごめんなさ」と言い出したのが月曜日。
航一さんの「ごめんなさい」は今回ようやく回収されました。
航一さん、戦争を阻止できなかった責任を感じていたとは。
戦争を阻止できなかったことを航一さんは罪と認識しているようです。
そしてその罪を誰からも裁かれることなく自分は生きている。
そんな自分が許せない。
航一さんが心を閉ざしているかに見える理由はここにあったようです。
はたして航一さんの心が救われる日が来るのか。
トラちゃんは航一さんの心を救うことができるのか。
航一さんの心の中のドラマの今後の展開に要注目です。
次週
次週はいろいろとありそうな予感でいっぱいです。
今回、航一さんがついに心を開き、次週の予告映像ではトラちゃんが「優三さんだけを愛していたい」みたいな発言をする。
これだけでどんな展開になるのかおおよその予想がつきます。
一方で予想がまったくつかないのが美佐江ちゃんです。
またしても登場した赤い腕飾り。
そして「どうして人を殺してはいけないのか?_」という不穏すぎる発言。
ちょっとだけネタバレになりますが、美佐江ちゃんの心の闇は来週のうちには回収されません。
今月中にも回収されないはずです。
しかも、美佐江ちゃんはドス黒い闇を抱えたまま東京大学に進学。
同じころ、トラちゃんも再び東京に転勤になります。
新潟編を経た後の東京編で、美佐江ちゃんのサイコパスドラマが展開されるのかもしれません。
予習レビューと史実のリアルエピソード
トラちゃんと航一さん:ここまでの振り返り
何かと謎の多い航一さんが自分の過去を語り始める今週は、トラちゃんと航一さんの関係が少しだけ深まるのではないかとブログ主は予想しています。
そろそろ二人の恋バナ、あるいは再婚に向けてのエピソードが始まる。
そんな予想もしています。
そこで、トラちゃんと航一さんのここまでの振り返りをしてみました。
トラちゃんと航一さんの出会い
トラちゃんと航一さんの初めての出会いが描かれたのは第14週、7月1日の放送です。
最高裁長官・星朋彦が戦前に出版した著書の改稿作業をライアンさんから頼まレ、それを快く引き受けたトラちゃん。
長官室に足を運ぶとそこにいたのが航一さんでした。
そしてトラちゃんの中での航一さんの第一印象。
それは、何を考えているのかまったくわからない人でした。
改稿作業
航一さんは何を考えているのかさっぱりわからない人でしたが、その一方で仕事を離れて大好きな法律に関われる改稿作業はトラちゃんにとって楽しい時間でした。
なので、その作業が終わったとき、トラちゃんは寂しさを感じていました。
そしてトラちゃんが口にした「寂しい」という言葉に、航一さんが密かに反応したのをブログ主は見逃しませんでした。
航一さんも作業が終わったことに寂しさを感じていたようです。
ただし、その寂しさはトラちゃんが感じた寂しさとは異なる寂しさのような気がします。
トラちゃんが寂しさを感じる一方で、亡き優三さんの出版の夢を自分が叶えたことで、トラちゃんは感無量でした。
一方の航一さんも尊敬するお父上の仕事を終わらせた満足感に浸っていました。
改稿作業が終わった直後のトラちゃんと航一さんの満ち足りた表情が忘れられません。
しかし、著書の出版を目前にしたタイミングで星長官は逝去。
改稿作業が終わったこと、星長官が亡くなったことで、トラちゃんと航一さんの関係も一旦は終わったかに見えました。
トラちゃんと航一さんの再会
トラちゃんと航一さんの出会いは7月1日(月)の放送。
その二週間後の7月15日(月)の放送で、トラちゃんと航一さんは再会します。
トラちゃんは新潟県三条市の新潟地家裁三条支部に赴任。
赴任してから数日が経ったころ、三条支部に航一さんがやって来ました。
トラちゃんと航一さんの再会の瞬間です。
航一さんは新潟本庁刑事部に配属。
どうやら定期的に三条支部を訪問しているらしい。
そんな中での再会でした。
以上、トラちゃんと航一さんのここまでの振り返りでした。
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新潟県三条市
野球のボールとグローブを持ったかなり背の高い少年に対して「キミ、名前は?」「ショーヘイ」というやり取りがあれば、そのシーンは録画して永久保存するわ
後に東洋の大巨人として全米を震撼させる初代ショーヘイことショーヘイ・ババ、後のジャイアント馬場さん(三条出身)
岡田将生さんの髪型について横からツッコミ入れさせてもらいますわ
おいおい、リヴァプールの不良少年4人が楽器を持ちこの髪型にして全世界に衝撃を与えるのはまだ10年以上先だぜ!
航一さんの苦悩。負けしか予測できないのに、強引に進めた。総力戦研究所。でも個々の作戦でもミッドウェー、インパールと同じ様な事を。