2024/8/8(木)第19週「悪女の賢者ぶり?」
あらすじ
花江が突然、寅子のもとにやって来ました。寅子と稲は花江との思いがけない再会に心から感激。その日、花江は猪爪家の家族の近況を報告しました。その日、優未と稲も交えて楽しいひと時を過ごすことができました。
同じころ、寅子の性格を学生時代から知っている涼子は、寅子の航一への気持ちを察していました。そして、ライトハウスに来店した航一に、涼子はアドバイスをしました。寅子は恋愛ごとには無頓着なので後悔しないようにと。
その日の夜遅く、寅子と二人きりになった花江は航一への想いを寅子に確かめました。花江は航一のことを優未からの手紙で知らされていたのです。そんな中、目を覚ました優未が優三の形見のお守りを持ってきました。
お守りの中には優三の手紙が入っていました。そして、寅子に愛する人を見つけてほしいと記された優三の手紙を読んだ寅子は感極まって涙を流しました。その翌朝、三条支部に出勤した寅子は、高瀬と小野の決断を尊重すると宣言しました。
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感想
トラちゃんの恋の転機となる回でした。
花江ちゃんの突然の訪問
花江ちゃんが突然やってきました。
あまりの突然の来訪に、トラちゃんはいつものイリュージョンではないかと疑って、花江ちゃんにボディタッチして確認。
間違いなく花江ちゃんがやって来たと確信できてから喜びの抱擁。
抱擁までにいちいち時間がかかるのはいかにもトラちゃんらしい。
さて、花江ちゃんが駆けつけて来た目的はただ一つ。
それは航一さんへの気持ちを確認するためです。
優未ちゃんからの手紙が決め手になったようです。
これは推測ですが、優未ちゃんはこんな手紙を書いたのかな?
お母さんに好きな人ができた。
しかしお母さんは私(優未ちゃん)のせいにして、好きな人をあきらめてしまうかもしれない。
私(優未ちゃん)が説得してもお母さんは動かない。
お母さんには、好きな人をあきらめて欲しくない。
だから花江ちゃんが私(優未ちゃん)に代わってお母さんを説得して!
みたいな手紙です。
ここまで書いてあれば、普段は家事で忙しい花江ちゃんといえども動かないわけにはいかない。
また、これも推測ですが、優未ちゃんは優三くんがトラちゃんに宛てた手紙のことを、花江ちゃんに知らせたことも考えられます。
優未ちゃんが優三くんのお守りから手紙を取り出したそのとき。
優三くんの手紙の存在を初めて知ったというトラちゃんに対して、花江ちゃんは「知らなかったの?」と反応を示していたので。
優三くんの生前の望みもわかり、優未ちゃんとしてもお母さんの恋の成就を願っている。
でもトラちゃんだけが踏み出せない。
そんな状況下で、ある時期まではトラちゃん以上に優未ちゃんのことを娘のように育ててきた花江ちゃんなら、優未ちゃんを助けるために。
そして親友であり家族でもあるトラちゃんの元に駆けつけないわけにはいかない。
ここまで推測してみたら、いささか唐突感のあった花江ちゃんの来訪も納得できるようになりました。
花江ちゃんと稲さんの再会
花江ちゃんとの再会によってトラちゃんは恋の転機を迎えました。
しかし、花江ちゃんとの再会を一番喜んだのはやっぱり稲さんかと。
花江ちゃんのご実家である米谷家に稲さんがいつ頃から仕えていたのかは定かではありません。
花江ちゃんの幼少期からであることは確かなこと。
花江ちゃんの誕生の瞬間だって稲さんは知っているかもしれない。
稲さんにとって花江ちゃんは娘みたいな存在です。
なので稲さんが花江ちゃんと再会できたことは本当に嬉しい。
特に・・・
以下、少しだけネタバレが含まれます。
次週、稲さんは亡くなります。
なので、生きている間に稲さんが花江ちゃんと再会できたことはなおのこと嬉しい。
予習レビューと史実のリアルエピソード
リアルトラちゃんと三淵乾太郎氏
今週、トラちゃんと航一さんが距離をグッと縮めます。
二人が距離を縮めてゆくプロセスでは、航一さんが積極的にアプローチ。
一方で優三くんへの愛情と後ろめたさがあるトラちゃんは、前のめり気味とも言える航一さんに押されっぱなしです。
では史実でのリアルの二人はどのようにして距離を縮めたのか?
残念ながら情報はほとんどありません。
前作のような大スターの恋愛であれば様々な記録が残されますが、トラちゃんも航一さんも恋の記録が残されるようなスタートではありません。
それでもなんとか情報をかき集めてまとめてみました。
リアルトラちゃんと三淵乾太郎氏。
史実でもより積極的だったのは三淵乾太郎氏だったようです。
実際にリアルトラちゃんの元同僚という方が次のような言葉を残しています。
「お二人の親密さは、どうみてもただごとではなさそうでしたが、その紳士の方の思い入れは、遥かに三淵さんを上回っておりました。」参考:『追想のひと三淵嘉子』
「その紳士」とは三淵乾太郎氏のことです。
リアルトラちゃんが名古屋から東京に戻ったころ、退勤時刻になると三淵乾太郎氏が迎えに来たのだそうです。
そして二人揃って仲良く帰る様子をいつもご覧になっていた方が、上の言葉を残しました。
この記述からも、リアルトラちゃんよりも三淵乾太郎氏の方が熱のあげ方が上だったことは確か。
三淵乾太郎氏の元同僚の方もまた次のような言葉を残しています。
「三淵乾太郎氏は繰り返し『あの和田君(リアルトラちゃん)がぼくのところへなんかきてくれるもんですか』と言っていた」
この言葉がいつごろのものなのかは定かではありません。
しかし、片思い的にも見えるこの言葉からも、三淵乾太郎氏のリアルトラちゃんへの熱のあげようが伝わってきます。
そんな二人の関係がドラマの中にも再現されているものと思われます。
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今日のエピソードでは、涼子さんの言葉遣いの美しさに清涼感を感じました。品の良い言葉使いが本当に自然に身についていらっしゃる。 あの様におっしゃると,航一さんにも、,なるほど,すっとお心に届いたことと思います.改めて,日本語を美しく使うことを教わりました。
管理人さんの感想に反応
来週ドラマ内で田中真弓さんが演じる方が逝去されオリンピックも高校野球も終わっても、30日にラピュタが金ローで放送されパズー役の田中真弓さんが呪文を叫べばバルス祭が2年振りにXに起こります
嬉し涙の再会。直明君なかなか味な事を。直治君ジャズ?田中真弓さん美声を披露。ライトハウスにて航一さんへ涼子さんからの忠告。花江さん、航一さんと優未さんと寅子さんの事のついて忠告。優三さんの遺言。再婚相手の条件。若い二人へ祝福。