あんぱん

小倉連隊の出動が決まる / あんぱん 第55回

2025/6/13(金)第11週「軍隊は大きらい、だけど」

あらすじ

嵩が配属されている小倉連隊に動員が下令されました。

小倉連隊が向かう先は中国でした。

小倉を出発する前夜、嵩は一人で夜空の星を眺めている八木に話しかけました。

嵩は八木にこれまで自分にかけてくれた温情への礼を述べました。

そして、その場で描き上げた八木の横顔のスケッチを贈りました。

参考:地デジ番組表

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビューと史実のリアルエピソード

小倉連隊が出動

千尋くんが出撃したのが昭和19年(1944)夏。

その一ヶ月後、嵩くんが所属する小倉連隊も出動する日を迎えます。

連隊が小倉を出発する日の前の夜。

嵩くんは八木さんと二人きりになる機会を得て、会話を交わす場面が描かれます。

嵩くんは、八木さんに目をかけてもらえたので今日まで来れました。

もし八木さんがいなければ、八木さんの言うとおり嵩くんはどこかで首を吊っていたかもしれません。

嵩くん本人にもその自覚があるのでしょう。

嵩くんは八木さんと二人きりになれた機会にこれまでの礼を述べます。

そして、どうして自分に目をかけてくれたのかと尋ねる嵩くんに対して八木さんが一言。

「井伏鱒二の詩集を見て同じ匂いを感じた」

八木さん、嵩くんを自分と同類だと感じたようです。

ただし、同類というのは文学を愛する点だけ。

それ以外は正反対とも考えていました。

八木さんが嵩くんに言います。

「お前は俺と違って弱い。弱い者は進級して力をつけていくしかない」

文学を愛する者として嵩くんに対してシンパシーを感じたらしい八木さん。

そんなシンパシーを感じた相手は見るからに弱い。

そこで八木さんは、シンパシーを感じた相手を守りたい気持ちになったのかもしれません。

嵩くんは、お礼にと八木さんの横顔をスケッチを贈ります。

会話しながら描き上げるようです。

八木さんはそのスケッチを何も言わずに受け取ってくれるのだとか。

ところで、八木さんは戦後編になって再登場します。

戦後編では嵩くんだけでなくのぶちゃんにも影響を与える人物になるそうです。

その頃も八木さんは、嵩くんが描いてくれたスケッチを大切に持っているかもしれませんね。

小倉連隊は中国に上陸

八木さんと語り合う出発の前の夜の描写を経て、嵩くんや健ちゃんたちが所属する小倉連隊は中国に上陸し福建省の奥地へ。

そして、運よく敵兵に出会わず駐屯地に到着することができます。

敵兵に遭遇せずに済むというエピソードは史実に基づいたものです。

リアル嵩くんが実際に所属していた小倉連隊は、上陸地点が人里離れたところだったため、上陸に際しても敵兵からの攻撃はなし。

上陸後、駐屯地までの道のりでも敵兵に遭遇することはなかったようです。

話をドラマに戻します。

駐屯地は、嵩くんにとってちょっとした同窓会状態になります。

嵩くんが配属されている小倉連隊には小学校時代に一緒だった康太くんがいます。

さらに・・・

なんと駐屯地に岩男くんがいるんです。

蘭子ちゃんに「食パンの角に頭をぶつけて・・・」と言われてフラれてしまった「俺たちの岩男」がいるんです。

岩男くんは四国師団所属の工兵連隊に配属されていました。

一年前、そこから分遣され野戦任務に当たっているという設定です。

小学校時代も、パン食い競争の時も、岩男くんにとって嵩くんはいじり倒す対象の一人に過ぎませんでした。

しかし駐屯地では立場が逆転。

嵩くんは岩男くんの上官です。

軍隊では階級は絶対。

岩男くんが嵩くんに頭がまったく上がらない、そんな場面を楽しめるかもしれません。

ただし同窓会気分の呑気な描写を楽しめるのは今週だけかと思います。

来週は戦場の地獄が描かれるはずです。

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