あんぱん

小倉の嵩を訪問する千尋 / あんぱん 第54回

2025/6/12(木)第11週「軍隊は大きらい、だけど」

あらすじ

嵩が入隊して二年が経過した昭和19年(1944)夏。

小倉まで訪ねてきた千尋と嵩は久しぶりに会うことができました。

そのときすでに千尋は海軍の士官になっていました。

ショックを受ける嵩に千尋は説明しました。

京都帝都大学を繰り上げ卒業した後、海軍予備学生に自ら志願したのだと。

「もう後戻りはできない」千尋は、清が生前使っていた手帳を嵩に渡しました。

参考:地デジ番組表

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビューと史実のリアルエピソード

千尋くんの入隊

昭和19年(1944)夏。

入隊してから2年がスキップし、嵩くんは伍長に昇進しています。

そんな中、手紙が届きます。

差出人として書かれていたのは「海軍少尉 柳井千尋」。

なんと千尋くんも入隊していました。

千尋くんは手紙の中で嵩くんに「今度の土曜日、小倉で会おう」と呼びかけ、兄弟の再会が実現。

海軍の白い軍服に身を包んだ千尋くんが今週登場します。

嵩くんと千尋くんは旅館の座敷席で食事をし、嵩くんは千尋くんの近況を聞かされます。

千尋くんの近況は次のとおりです。

京都帝国大学の卒業が半年繰上げとなり、海軍予備学生に志願。

遅かれ早かれ兵隊に取られるならば、自分から志願してしまおうと考えたようです。

そして五日後には佐世保から駆逐艦に乗って南方へ。

もう後戻りはできない。

千尋くん、そんな覚悟を固めています。

兄と会うのはこれが最後と覚悟しているのかもしれません。

嵩くんの反応

千尋くんが選んだ道に、嵩くんは納得ができません。

嵩くんは千尋くんに詰め寄ります。

弱い人たちを救うために法科に入ったのではなかったのか。

あの時の千尋はまぶしかった。

千尋は家族の誇りだ、世界でたった一人の弟だ。

などなど。

千尋くんが法律の道を捨てたかに見えることに、嵩くんにはかなり大きなショックを受けるようです。

嵩くんは千尋くんにこんなことを言います。

寛先生が生前に繰り返していた言葉を引用しながら・・・

「何のために生まれて何のために生きるのか、敵の潜水艦をやっつけるためじゃないだろ」

弱い人たちを救うために法律の道を選んだ千尋くんのことを、嵩くんは心の底から誇りに思っていたようです。

それだけに、嵩くん自身がどうしても馴染むことができない軍隊に、千尋くんが自ら志願して入ったことが、嵩くんは受け入れられないようです。

千尋くんがついに打ち明けること

食事の後、嵩くんは千尋くんのある気持ちを初めて知ることになります。

千尋くんも、そのある気持ちを口に出すのはこれが初めてのはずです。

その場面は、兄弟の食事が終わった後の場面で描かれます。

食事が終わってから会話する中で、「千尋が一番したいことを言ってみろ」と嵩くん。

嵩くん、弟との思い出を作っておきたかったらしい。

すると千尋くんがこたえます。

「シーソーに乗りたい」

シーソーというキーワードで、二人の会話の中にのぶちゃんの名前が出てきます。

そして千尋くんが思わず口にした「もう一度のぶさんに会いたい」という千尋くんの言葉で嵩くんが察します。

千尋くんはのぶちゃんが好きだったことを。

自分の気持ちを初めて明らかにした千尋くん、嵩くんの胸ぐらをつかみながら詰め寄るんです。

「何グズグズしてたんだ!お土産のハンドバッグも渡せず、気持ちも伝えられず、他の男にとられて・・・」

続けて千尋くんは言います。

「生きて帰ったら、もう誰にも遠慮はせん。今度こそのぶさんをつかまえる。人妻でもかまわん」

ここまでがドラマの中で描かれる事実。

以下はブログ主の推測です。

千尋くん、どうやら嵩くんに遠慮してのぶちゃんへの気持ちを我慢していたらしい。

それなのに嵩くんがグズグズしている間にのぶちゃんを他の男にとられてしまった。

こんなことになるのなら、嵩くんに遠慮せず、のぶちゃんに好きだと告白して自分が結婚してしまえばよかった。

千尋くん、そんなふうに考えているのではないかと思います。

兄に遠慮したばかりに、第三者に好きな女性を取られてしまった千尋くんの恋、あまりにも切なすぎます。

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