2025/6/17(火)第12週「逆転しない正義」
あらすじ
嵩と健太郎が仕上げた紙芝居が完成。
審査にかけられたその紙次第は、八木が助け舟を出したおかげで無事に合格しました。
そして迎えた現地の村人に対して紙芝居を披露する日。
重苦しい雰囲気の中で始まった嵩たちの紙芝居でしたが、やがて村人たちの間で笑いや拍手が起こるようになりました。
一方で嵩と健太郎は、泣かすつもりの場面で笑いが起きるのが不思議でした。
通訳によって、嵩が意図していたものとは異なる伝わり方をしたものの、村人たちを喜ばせたことを上官たちは評価。
その日以来、嵩は紙芝居を作り続ける日を送ることになりました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
宣撫班(せんぶはん)とは
今週、嵩くんは部隊の宣撫班(せんぶはん)に入ります。
嵩くんたちの部隊は当面は治安維持に当たり幸運にも戦闘はない。
そんな中、嵩くんは絵のうまさを買われて宣撫班に入ります。
宣撫班(せんぶはん)とは、旧日本軍が占領地域で住民の協力を得るために組織した小部隊です。
戦争目的の宣伝や民生に役立つ活動を行うこと。
地元民からの反感を買わず、誰もが喜ぶ紙芝居を作るのが嵩くんに与えられたミッションです。
しかし嵩くんは乗り気ではありません。
東洋平和を守るための正義の戦争のはずが、実際には地元民から憎まれている。
そんな現実に嵩くんは直面しているからです。
そんな不満を健ちゃんに口にしながら、なかなか紙芝居のアイデアが浮かばなかった嵩くん。
出撃前の千尋くんからもらった清さんの手帳の中の記述に嵩くんはヒントを得ます。
千尋くんから受け取った清さんの手帳がここで回収されるわけです。
なお、この手帳はもう一回、もっと重要な場面で回収されます。
さて、その手帳には「東亜の存立と日支友好は双生の関係だ」と記されていました。
日本と支那はともに歩いていくという意味です。
この清さんの手帳をもとに、嵩くんと健ちゃんは徹夜で紙芝居を仕上げます。
紙芝居のストーリー
嵩くんが作った紙芝居のストーリーは次のとおりです。
昔、ある島に一人の男が住んでいました。
その男は食べ物を探すために隣の島に行くこと。
その島には、人相がわからないほど顔が汚れている男が住んでいました。
そして二人は喧嘩を始めます。
ところが、殴り合ううちに不思議なことに気が付きます。
相手の顔を殴ると自分の顔も痛くなり、相手の頭を棒で殴ると自分の頭にタンコブができるのです。
二人は傷だらけの顔を池の水で洗うと、なんと水面に映る二人の顔はそっくり。
実は二人は双子でした。
しかし、別々の島に育つことになったのです。
自分たちが双子だとわかった二人はケンカをやめようと話し合いました。
以上。
なお、嵩くんが紙芝居をつくったエピソードは史実がもとになっています。
紙芝居のストーリーも史実どおり。
そして史実の中でリアル嵩くんがつくった紙芝居のタイトルは『双生譚』。
『双生児物語』または『双子ものがたり』だったとも言われています。
さて、嵩くんの紙芝居の評判は現地の人々にも上々。
その評判は上官にも伝わり、嵩くんは宣撫班の絵画制作主任に。
その後、嵩くんと健ちゃんは来る日も来る日も紙芝居づくりに専念します。
しかし戦況は悪化の一途をたどってしまい・・・
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