2025/8/29(金)第22週「愛するカタチ」
あらすじ
羽多子が上京し、のぶと嵩が暮らすマンションに同居することになりました。
そんなある日、嵩宛ての電話に出た羽多子は、大至急仕上げる必要がある仕事を引き受けてしまいました。
それは、ラジオドラマの脚本を翌日までに仕上げてほしいというものでした。
焦る嵩にのぶが羽多子に代わって謝っていると、何かを思い出した嵩はある絵を取り出しました。
その絵を見ながら嵩はストーリーを語り出し、のぶはそのストーリーに引き込まれました。
それは嵩が以前書いた産みの親と育ての親の物語『やさしいライオン』のストーリーでした。
子どもと二人の母親の話であることから書くのをためらう嵩。
しかし嵩は、のぶに背中を押されながら脚本を完成させました。
翌日『やさしいライオン』は無事に放送されました。
そしてその放送を、嵩の二人の母親、そして手蔦治虫も聴いていました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
前週は、嵩くんはアンパンを配る太った中年男性のヒーローの漫画を描いたところで終了。
今週は、そのヒーローの漫画を出版社に売り込むもののどこからも相手にされない、そんな状況からスタートです。
そして今週の最後はラジオドラマ『やさしいライオン』が放送。
長年、嵩くんの心をざわつかせていた手蔦治虫もラジオドラマ『やさしいライオン』を聴いていたという思わせぶりは終わり方で終わります。
次週は手蔦治虫からのまさかの仕事の依頼。
そして、ついに嵩くんが漫画家としてブレイクするきっかけをつかむなどして、いよいよクライマックに向かいます。
ところで史実でも『やさしいライオン』をきっかけにしてあのアンパンマンが動き出しています。
史実では『やさしいライオン』後に、アンパンマンがどのようにして人気キャラになったのか。
ドラマの中でもアンパンマンの姿が見え隠れしてきたこのタイミングで、アンパンマンがブレイクするまでの経過をまとめてみました。
今週描かれる『やさしいライオン』
『やさしいライオン』が出版されて大ヒット。
版元がもう一冊絵本をとリアル嵩くんに依頼し、その依頼をリアル嵩くんは快諾。
リアル嵩くんが『やさしいライオン』に続いて手がけ、昭和48年(1973年)に刊行された絵本が『アンパンマン』です。
しかし『アンパンマン』はこの時いきなり誕生したわけではありません。
『アンパンマン』誕生までの歩みは以下とおりです。
【1】最初のアンパンマン
最初のアンパンマンはラジオドラマの中に登場しました。
1960年代の二年間、リアル嵩くんが書いた5分間のコントがラジオで毎日放送されていました。
このコントの中に「アンパンから生まれたアンパンマン」というキャラが登場。
しかしラジオドラマなので姿はありません。
また、リアル嵩くん自身、このコントを書いた後は「アンパンから生まれたアンパンマン」のことをすっかり忘れていたようです。
【2】没になった幻のアンパンマン
次に登場したアンパンマンは原稿が没になり幻となりました。
1960年代後半、絵本の原作を依頼されたリアル嵩くんはアンパンマンの物語を執筆するものの、それを読んだ編集者が「こんなのはダメ」と没に。
なお、この時の絵本は別の作者が描くことになっていました。
もし仮に編集者がリアル嵩くんの原稿を採用していたら、別の作者による全く異なる姿のアンパンマンが登場。
リアル嵩くんの『アンパンマン』がこの世に出ることはなかったはずです。
【3】アンパンマンの原型
昭和44年(1969年)の一年間、リアル嵩くんは月刊誌『PHP』で大人向けの短編童話を連載。
この中の一編のタイトルが『アンパンマン』でした。
短編童話の一編として登場したアンパンマンは、お腹のすいた人にアンパンを配ってまわる、カッコよくないおじさんでした。
この時のアンパンマンは、まだ自分の顔を食べさせません。
しかし、これがその後の『アンパンマン』の原型と言われています。
【4】絵本『あんぱんまん』
昭和48年(1973年)、『キンダーおはしえほん』の一冊として絵本『あんぱんまん』刊行。
これが冒頭に記したリアル嵩くんが『やさしいライオン』に続いて手がけた絵本です。
この絵本の中で、アンパンマンがお腹が空いた人に自分の顔を食べさせるというエピソードが初めて登場。
この『あんぱんまん』の絵本こそが今も人気の『アンパンマン』の原点です。
なお、この時の絵本のタイトルはひらがな表記。
幼児向けの絵本のタイトルはひらがなにするという慣習にならってのひらがな表記でした。
その後、リアル嵩くんはひらがな表記からカタカナ表記に変更。
カタカナ表記の方がしっくりくるという理由によるものでした。
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