あんぱん

登美子の反応気にする嵩 / あんぱん 第111回

2025/9/1(月)第23週「ぼくらは無力だけれど」

あらすじ

ラジオドラマ『やさしいライオン』の放送は多くの人に聴いてもらうことができました。この放送がきっかけとなり嵩は漫画以外の仕事がますます増えました。一方で嵩は『やさしいライオン』への登美子の反応が気になっていました。

嵩が登美子の反応を気にしていることをのぶから聞かされた羽多子は、数日後に登美子を家に連れてきました。そして、羽多子が『やさしいライオン』の話を始め、のぶは嵩の登美子への思いを伝えました。

しかし登美子は羽多子とのぶの言葉を受け入れる姿勢は見せず、あんな物語に感動する人の気が知れないと『やさしいライオン』を酷評。さらに登美子は帰宅した嵩に対しても厳しい言葉を浴びせかけました。

すると登美子の態度を見るに見かねた羽多子が激怒して言いました。久しぶりに会った息子にそんなことしか言えないのかと。一方でのぶはこのマンションで一緒に暮らさないかと登美子に提案するものの、登美子はそれを拒み柳井家を去って行きました。

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感想

ヤムおじさん

前週の最後にラジオ放送された『やさしいライオン』、今週はその続きから。

冒頭からまさかのヤムおじさんの登場。

月曜日から思いがけない再登場でした。

ヤムおじさん、今はどこかのパン屋で働いているのかな?

しかし若い人たちに「じいさん」と呼ばれるヤムおじさん。

柳井嵩は俺のあんパンを食って育ったんだと言っても若い人たちは誰も信じない。

ヤムおじさん、敬意を払われていない様子。

御免与にいるときは皆から愛されていましたが、今は自分の居場所がない模様。

ヤムおじさん、気の毒すぎる。

ちなみに今週の後半にヤムおじさんが再び登場するはずです。

そのときにはヤムおじさんが今どこで何をしているのか明らかになるのかも。

それにしても、若者たちから「じいさん」と呼ばれるヤムおじさん。

若者たちはまた嵩くんのことを「おじさん」とも呼んでいました。

年月の経過を感じます。

いつの間にか皆さん、そんな年齢になったんですね。

「あんパンを配るおじさん」

「あんパンを配るおじさん」の漫画が再び出てきました。

『やさしいライオン』のヒットで嵩くんの絵本の出版をしたい編集者。

その編集者に対して、嵩くんはチャンスとばかりに「あんパンを配るおじさん」の漫画を見せました。

ヒーローと聞かされた編集者は興味津々。

しかし、絵を見せられて一言。

ヒーローはどこにいるの?

編集者の女性、「あんパンを配るおじさん」をヒーローとは認識できなかったらしい。

これでアンパンマンはまたしばらく日の目を見ないこと確定です。

ところで白状すると、ブログ主も本作『あんぱん』を見るまでアンパンマンには全く興味がありませんでした。

だから一度も見たことすらありません。

なので、ドラマの中でアンパンマンを見せられても反応しなかった人々の気持ち、よくわかります。

ブログ主がもしドラマの時代に「あんパンを配るおじさん」の漫画を見せられても、間違いなく反応を示さなかったと思います。

これ何?と思うくらいかな。

それだけに「あんパンを配るおじさん」の価値を見抜いた人は本当に素晴らしいと心から思います。

そんな素晴らしい慧眼の持ち主がそろそろ登場するみたいです。

もう放送最終月ですからね。

登美子さん

登美子さんは今日も安定の登美子さんでした。

『やさしいライオン』が放送された夜。

登美子さんも真剣にラジオ放送に耳を傾けていました。

そして笑みをたたえていました。

登美子さん、間違いなく『やさしいライオン』に心を動かされたはずです。

嵩くんの母親への愛情を実感もしたかと。

しかし、のぶちゃんと羽多子さんの前で決して『やさしいライオン』を認めようとはしない登美子さん。

最初のうちは聴いていないフリすらしました。

何がそんなに気に入らないのか。

あるいは照れ隠しなのか。

息子を捨てた後悔を隠したいのか。

謎の多い登美子さんですが、面倒くさいキャラはいつ見ても安心します。

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今週の主なトピック

第23週「ぼくらは無力だけれど」の主なトピックは次の3つです。

1:嵩くんの漫画『ボオ氏』
2:アニメ映画『千夜一夜物語』
3:ヤムおじさんが再登場
4:蘭子ちゃんと八木さんの関係

【その1】嵩くんの漫画『ボオ氏』

今週、嵩くんは漫画家として大きな転機を迎えることが考えられます。

漫画家として転機とは、嵩くんの新作漫画『ボオ氏』がコンクールで大賞を受賞することで想定される転機です。

今週、のぶちゃんが漫画コンクールを見つけ嵩くんに挑戦するよう背中を押します。

いつもどおり嵩くんは挑戦をすぐに決断できない。

でものぶちゃんの強いすすめで意を決してエントリー。

そんな展開になるものと思われます。

そして、のぶちゃんに背中を押される形で漫画コンクールにエントリーし、悩み抜いた末に描き上げた新作漫画は大賞を受賞。

その新作漫画のタイトルが『ボオ氏』です。

なお、史実ではリアル嵩くんは『週刊朝日』が開催した漫画賞にエントリー。

リアル嵩くんの作品は最高賞に当たるグランプリを受賞。

これを機にリアル嵩くんの漫画家としての評価も一気に上がり漫画家としての大きな転機を迎えました。

【その2】アニメ映画『千夜一夜物語』

今週、ついに手蔦治虫が嵩くんに声をかけてきます。

声をかけてくるのは、靴ヒモがほどけていることを知らせるためでも、靴ヒモの結び方を教えるためでもありません。

手蔦治虫がこれから手がける長編アニメ映画『千夜一夜物語』に関わる仕事の依頼です。

手蔦治虫が嵩くんに仕事の依頼をするエピソードは史実にモチーフがあるエピソードです。

史実では、手塚治虫が長編アニメ映画『千夜一夜物語』の制作を決定。

ところで『千夜一夜物語』はセクシーな場面も存分にある大人向けの作品です。

しかし手塚治虫はそれまで子供向けの漫画ばかり書いてきたので大人向けのキャラクターが描けません。

そこで大人向けの漫画を手がけていたリアル嵩くんにキャラクターデザインを任せることにしたそうです。

なお史実では、リアル嵩くんの仕事に大いに満足した手塚治虫は、お礼にとリアル嵩くんに短編アニメ映画を制作する機会をプレゼントしました。

ドラマの中でそこまで再現されるかどうかは今のところ不明ですが、出来ることならドラマの中でも嵩くんと手蔦治虫の関わりも丁寧に再現されてほしいものです。

【その3】ヤムおじさんが再登場

ようやくヤムおじさんが再登場します!

終戦間もないころ、カマジイの葬儀の場面以来の登場です。

ヤムおじさんは今も全国を旅しながら旅先でパンを焼いて過ごしまたどこかに旅に出る。

そんな暮らしを続けているようです。

いつぞや健ちゃんが新橋でヤムおじさんらしき人を見たと言ってましたが、そのときもヤムおじさんは旅の道中にあったものと思われます。

ところで戦前から戦時中にかけて、ヤムおじさんが旅をしながら暮らしているのは戦争で負った心の傷が理由でした。

同様の暮らしを今なお続けているのは心の傷が癒えていな証拠。

ヤムおじさんは最終回を迎えるまでに心の傷を癒すことができるのでしょうか。

【その4】蘭子ちゃんと八木さんの関係

今週、蘭子ちゃんと八木さんの関係に進展か、あるいは小さな変化が生じるかもしれません。

そのように推測する状況証拠は下記のとおりです。

今週、蘭子ちゃんは八木さんに対して、もう八木さんの会社には行かないと宣言します。

何故そんなことを言い出すのかは不明です。

その数日後、蘭子ちゃんが八木さんの会社に行かないと言い出したことを知ったらしいのぶちゃんが蘭子ちゃんに言うんです。

「好きな人がいたら臆病にならないでほしい」と。

以上、蘭子ちゃんは八木さんの会社に行くことを拒む。

そんな蘭子ちゃんに対してのぶちゃんは臆病になるなと言う。

おそらく蘭子ちゃんは八木さんへの恋心をはっきりと自覚するものの、豪ちゃんとの悲しい思い出が蘭子ちゃんを臆病にさせてしまう。

そんな気持ちを見抜いたのぶちゃんが臆病になるなと言う。

そんなところではないかと言うのがブログ主の予想です。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    ヤムさん、パン屋さんで働いていたのですね。
    同僚たちの言葉遣いから、お店は東京もしくは関東圏でしょう。
    まさか、美村屋?
    再会の時期が近づいてきました。
    楽しみです。

    どこまでも素直じゃない登美子さん。
    ちゃんと聴いていたのに、心を動かされたのに、それを認めようとせず逆に貶してみせる。
    でも、聞いていた嵩くんは気の毒。
    傷付いたよね。
    それも分かっていて、それでも突っ張るのが、登美子さん。

  2. 名乗るほどの者ではない より:

    ブログ主さんのコメントに反応
    確かにこの時代の手塚先生は大人女性の描き方はニガテだったかもね、サファイアだって大人女性ではなかったし
    苦手が改善されたのは大人メルモちゃんあたりかな?後のブラックジャックでは魅力的な大人女性がかなり出てきますしね

  3. 羽多子さんと登美子さんのバトル、何故お互い笑いあってノーサイド。嵩さん、登美子さんの親子関係の修復とアンパンマンのブレークはどちらが先?まだまだ先が長そう。ヤムおじさん元の職場に戻ったのかな?

  4. 辻尾文子 より:

    【2】今週、ついに嵩くんが手嶌治虫に声をかけてきます。···
    ではなく、手嶌治虫が嵩に声をかけてくるのではないでしょうか?

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