2025/11/7(金)第6週「ドコ、モ、ジゴク。」
あらすじ
ヘブンがようやく旅館を出て借家に引っ越すことができました。
新居の住み心地にヘブンは満足するものの、女中がなかなか決まらないことがヘブンは不満でした。。
一方、トキが三之丞と再会しました。
松江を去ったタエと三之丞が、再び松江に戻ってきた経緯をトキは聞かされました。
三之丞と会った帰り道、トキは再びタエが物乞いをする姿を目撃しました。
参考:Yahoo!テレビ
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
【史実】女中探しを始めたきっかけ
ドラマの中でヘブンさんが女中探しをするきっかけとなったのは、花田旅館の主人・平太さんがウメちゃんを病院に連れて行ってあげなかったことにあります。
ヘブンさんが滞在中の旅館の主人の、女中への対応の悪さに激怒したのは史実と一緒。
しかし、女中を探すきっかけとなった出来事は、史実では「旅館の女中の騒動」ではなく、別の出来事が存在します。
その別の出来事とは・・・
ラフカディオ・ハーンが松江にやってきた年の冬、松江は例年にない寒波に見舞われました。
寒波は年明けにも続き、明治24年(1891年)の正月を迎えました。
ラフカディオ・ハーンは寒さが苦手でした。
それに加えて例年にないような寒波。
ラフカディオ・ハーンは自分のそれまでの人生の中で経験したことのなような寒さを経験。
しかもその寒さを経験したのは暖房設備が不十分な木造の建物です。
ラフカディオ・ハーンはついに発熱と咳で寝込んでしまいました。
寝込んだラフカディオ・ハーンを看病したのは錦織くんの実在モデルの西田千太郎氏。
しかし実は西田千太郎氏ももともと病弱でした。
そのため、ラフカディオ・ハーンの回復と入れ替わりに西田千太郎氏が寝込むことに。
これ以上西田の世話になるわけにはいかない。
そう考えたラフカディオ・ハーンは女中を雇うことを決め、滞在していた旅館の女将に女中探しを頼みました。
これが史実の、ラフカディオ・ハーンが女中探しを始めたきっかけです。
【史実】ラフカディオ・ハーンの女中
ドラマの中でも説明があるようですがこの物語の時代、西洋人の女中は「ラシャメン(異人の妾)」と呼ばれて軽蔑の対象でした。
ラフカディオ・ハーンが女中を探しているという話はトキちゃんの実在モデルである小泉セツさんにも届いていたようです。
しかし士族の娘であるセツさんには西洋人の女中になることは考えられないことでした。
ところが「ラシャメン(異人の妾)」と蔑まされる覚悟を決めなければいけない状況になります。
三之丞くんの実在モデルである小泉藤三郎が多額の借金を作ってしまったのです。
借金の原因は、オウムを売買するという商売の失敗です。
小泉藤三郎はオウムをツガイで買いヒナを産ませて売る商売を始めるつもりでした。
ところが、購入した4羽のうち2羽が逃げ出し、残った2羽はいずれもメス。
そのため商売が成り立たなくなったのです。
さらにドラマの中でも再現されたとおり、タエさんの実在モデルであるチエさんは物乞いするまでになっていました。
小泉セツさんの当時の仕事から得られる収入だけではとても返済しきれる金額ではありません。
また、松野家の実在モデルである稲垣家も借金を抱えていました。
生家と養家、両方の家の借金を返しつつ、両方の家を養わなければならなくなった小泉セツさんに他にとれる選択肢はなくなりました。
小泉セツさんは意を決してラフカディオ・ハーンの女中になると決めました。
そしてラフカディオ・ハーンの女中になった小泉セツさんの給金は、支度金20円、毎月の給金は15円と決まりました。
小泉セツさんは支度金の20円を受け取るとすぐに借金返済に充当。
その後は毎月15円の給金のうち10円を返済に充て続けることにしました。
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