2025/11/5(水)第6週「ドコ、モ、ジゴク。」
あらすじ
ヘブンは武家の娘を女中にするのが希望でした。そのためヘブンは、農家の娘であるなみを女中として雇うことを断りました。そこで錦織は松野家に足を運び、ヘブンの女中になってくれとトキに頼みました。
錦織は花田旅館の女中の二十倍の報酬を受け取れることを告げ、トキの説得に当たりました。しかしトキは高額報酬の女中、すなわち洋妾(ラシャメン)になることを求められていると考え、錦織からの誘いを断りました。
その後、錦織は来なくなるもののトキの気持ちは晴れませんでした。そしてトキは錦織やヘブンへの複雑な気持ちをサワにぶつけました。一方、ヘブンは女中がなかなか見つかならい不満を錦織にぶつけていました。
そんなある日、トキは内職の仕事を届けに行くことになりました。その途中、トキは思いがけない光景に言葉を失いました。タエが物乞いをしていたのです。とっさに木の陰に隠れたトキは、タエに声をかけることができませんでした。
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感想
ヘブンさんの断り方
前回の最後、錦織くんが松野家へ。
そして、ヘブンさんの女中になってほしいと錦織くんがトキちゃんに頼みました。
その直前、錦織くんはなみさんをヘブンさんに紹介していたはずなのに。
今回はその続きから。
ヘブンさん、なみさんを女中として雇うことを断りました。
このヘブンさんの決定は事前に知ってました。
なので驚くことはありませんでした。
しかし、ヘブンさんがなみさんにどのような断り方をするのか。
ブログ主はその点がずっと気になっていました。
なにしろヘブンさんは理不尽な怒鳴り方をしてウメちゃんを泣かせた前科があります。
また、平太さんとの人間関係も悪化させています。
平太さんに関しては平太さんに非があると言ってもヘブンさんのものの言い方にも問題がないわけじゃない。
ヘブンさん、日本人とのコミュニケーションがまだまだうまく取れていない。
なので、下手な断り方をしてなみさんを傷つけはしないかとブログ主は心配だったわけです。
でもヘブンさん、上手に断りました。
なみさんの手を取って友達でいましょうと告げる。
これならなみさんも傷つかない。
遊郭から出られるという希望を叶えることはできませんでした、傷つけられるという最悪の事態は回避できました。
なみさんへの断り方を見て、これからヘブンさんを安心して見ていられそうです。
一方、傷つけられることは回避できましたが、荒れているなみさんお気の毒。
なみさんが遊郭を出て人生をやり直す日が訪れますように。
タエさん
今回は最後の場面にすべてを持って行かれました。
タエさんがまさかの物乞い。
松江を去って以来、登場場面がなくなっていたタエさん。
いつの間にかここまで落ちてしまっていたとは。
トキちゃんも言葉を失いましたが、ブログ主も言葉を失いました。
今回、タエさんが物乞いをすることになるのは事前に得た情報によって知っていました。
史実でもタエさんの実在モデルが物乞いするまで追い詰められた事実があることも承知していました。
しかし、それでもやっぱりタエさんが物乞いする姿はショックが大きい。
さて、人に頭を下げることを知らないタエさん。
道ゆく人に施しを受けても決して頭を下げません。
その点が救いでした。
ただ、士族の誇りを捨てないで生き抜くことはできるのか。
そこは心配ですが・・・
話変わって、タエさんが頭を下げないことに腹を立てて施したお金を取り返す男性。
恩着せがましい上にケチ過ぎる。
そんな人に頭を下げようとしなかったタエさんの選択は正解だと思います。
予習レビューと史実のリアルエピソード
傳さん死去後の雨清水家の状況
今週、傳さん死去後の雨清水家の状況が語られます。
トキちゃんが三之丞くんから聞き出す形で、雨清水家の状況が語られるようです。
三之丞くんが語る雨清水家の状況は次のとおりです。
傳さんが死去し、雨清水織物の工場は閉鎖されました。
ところで傳さんが病に倒れる前、傳さんは工場の運転資金を調達するために方々に金策に走っていました。
ドラマの中では借金を断られる場面しか描かれはしませんでした。
しかしお金を貸してくれたところもあったのでしょう。
なので、工場閉鎖後、雨清水家には多額の借金が残ってしまったのだそうです。
その借金を返すためにタエさんと三之丞くんは、雨清水家のお屋敷と家財道具を売却。
工場だけでなく住む家をも失ったタエさんと三之丞くんは、今は親戚の家に身を寄せている。
そんな状況が三之丞くんの口から語られるようです。
そんなわけで雨清水家は借金は返せたものの、住む家がない。
さらに収入もない。
今週のサブタイトルは「ドコ、モ、ジゴク。」ですが、雨清水家の「ジゴク」が今週語られます。
雨清水家の「ジゴク」
三之丞くんは働き始めるようです。
どのような仕事なのかは今のところ不明です。
ところが三之丞くんの仕事に対してタエさんが難色を示したらしい。
タエさん、三之丞くんに次のようなことを言うらしいです。
三之丞くんの仕事は格が低い。
雨清水家の人間なら、家の格にふさわしい格の高い仕事につけと。
タエさんの言う格の高い仕事とは、人の上に立つ仕事なのだそうです。
そこで三之丞くんは格の高い仕事探しを開始。
ところが世間を知らなすぎる三之丞くん、ありえない就活を始めます。
三之丞くんが仕事を求めて足を運んだのは司之介さんが働いている牛乳屋さんでした。
牛乳屋さんにやって来た三之丞くんは言います。
自分は社長にふさわしい格がある人間だ。
だから社長にしてくれと。
どんだけ世間知らずなんだと言うレベルの三之丞くん。
もちろん断れてしまいます。
三之丞くんの就活失敗
「社長職」を探すという三之丞くんの就活は失敗に終わります。
そしてタエさんが納得のいくような格の高い仕事の求人など滅多にあるものではありません。
タエさんも現実を理解したようです。
現実を理解した後のタエさんのとった行動が雨清水家の「ジゴク」です。
タエさん、物乞いを始めるのだそうです。
その姿をトキちゃんは目撃。
しかし、そんな状況では声をかけることもできないでしょう。
お姫さま育ちの産みの母が物乞い。
トキちゃんのショック、どれほどのものか。
松野家に帰ってもトキちゃんはそのことを家族に打ち明けられないほどです。
しかし、タエさんの物乞い姿を目撃してしまったことが、トキちゃんがある決意をするトリガーになるようです。
どのような決意なのかは次回の本欄に記します。
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ヘブン先生第1希望のおウメちゃんは士族の娘なのでしょうか??
よるは去った様、トキさんの実母が落ちぶれて物乞いをしていたエピソードは実話のようです。この物語には触れられてなかったけど、明治初期に、自由民権運動も重なって、士族の反乱が頻発したのは、士族の困窮が大きな要因だったと思われます。ただ、それも西南戦争の敗北によって終焉を迎えるのですが。
というか、この時代は酒造りしている竹下家はタエさんの援助してやれよ
中の人は未来で子孫の自慢の嫁になる人だぜ
うーむ。ここでまた「ブシムス(武士の娘)」が出るか?突然の申し出で、戸惑い憤るトキさん。そんな時は母の怪談が癒し?おなみさん、荒れてる。無理もないが。ヘブンさん授業で旅館の悪口言わなくても。まさかトキさん自分がその人柱にならざるおえなくなるとは。「くう~」って川平慈英か。
タエさんの剥落した姿を見て立ちすくむトキさん。
タエ「何故・・・・頭を下げねば・・・・。」
世の流れについて行けなかった士族はあそこまでなるしかなかったのですかね。