ヘブンが不満を募らせる / ばけばけ 69回
2026/1/8(木)第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」
あらすじ
三之丞がトキを訪ねて来て以来ヘブンは機嫌を損ねてしまいました。事情を知っている錦織はヘブンに対して松野家と雨清水家のことを説明。しかしヘブンは、トキがそのことを隠そうとする気持ちを理解できませんでした。
その頃、雨清水家ではトキと西洋人との結婚が決まったことをタエが三之丞に報告。タエからその報告を聞かされた三之丞は心から驚きました。タエは続けてトキの女中としての給金のことに触れるものの三之丞は答えを誤魔化しました。
その後、タエはトキを訪問。結婚の報告が遅れたことをトキは詫びました。一方、タエはトキの給金の一部を受け取っていたことを告げました。そしてタエは三之丞の嘘を貫き通させてほしいとトキに頭を下げて頼みました。
そんな中、松野家と雨清水家の両家の面々が揃いトキとヘブンの結婚披露パーティーが開かれました。両家の面々とヘブンは挨拶を交わしました。しかし隠し事だらけの中、浮かない表情を浮かべるヘブンは家族になれないと言い出しました。
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感想
隠し事
前回、ブログ主は三之丞くんの説明をきちんと行えばヘブンさんは三之丞くんのことを納得するのではないかと考えました。
今回の冒頭、三之丞くんが何者かをヘブンさんはようやく理解する機会を得ました。
錦織くんが説明してくれたからです。
これでヘブンさんの機嫌はなおるのかなと期待したもののダメでした。
トキちゃんが自分に対して隠し事をしていることがヘブンさんには受け入れ難いらしい。
錦織くんは建前の文化をヘブンさんに説明。
しかしヘブンさんがそんな複雑極まりない文化を理解できるはずもなく・・・
そしてヘブンさんの理解の及ばぬ隠し事が雪だるま式に増える回となりました。
タエさんの隠し事
前回の最後はタエさんが「女中の給金」のことを知ってしまうところで終わりました。
三之丞くんが社長であるといことも嘘。
三之丞くんが家に入れていたお金が自力で稼いでいたということも嘘。
真実を知ったタエさんはどんな反応を示すのかと不安をあおったところで前回は終了。
そして今回。
真実を知ってしまったタエさんの反応が意外過ぎました。
三之丞くんの嘘を貫き通させてほしい。
それがタエさんの反応です。
タエさん、三之丞くんに嘘を言わせた責任は自分にあると考えているようです。
雨清水家の者なら人を使う仕事をしろ。
この無茶ブリが三之丞くんに嘘を言わせてしまったと。
まさかこう来るとは想像できませんでした。
そんなわけで三之丞くんの嘘は結婚披露パーティーの席でも保持されていました。
結婚披露パーティー
隠し事だらけの中での結婚披露パーティー。
でも、あの席でヘブンさんとの会話の中で話題に出たことの多くは嘘ではありません。
勘右衛門さんが異人嫌いであることを司之介さんは正直に告げました。
勘右衛門さんが「おぬしは特別じゃ」と言ったのも嘘ではなく本当のことでしょう。
トキちゃんがタエさんから花や茶の湯、三味線を習ったというのも本当。
雨清水家は格式が高いので品があるというのも本当。
そして松野家、とりわけ司之介さんには品がないというのも本当のことです。(笑)
ところが三之丞くんが社長であるということだけは嘘。
そして三之丞くんの目が泳ぎまくっていたことからヘブンさんは「嘘」を察したのでしょう。
家族にはなれないと言い出した不機嫌なヘブンさん。
この状況を反転させるには三之丞くんが真実を話すしかありません。
タエさんも苦しいところです。
物語前半の復習
今週から物語後半に入ります。
しかし今週は情報が極めて少ないため予習レビューが困難です。
そこで物語後半に入る前のこのタイミングで物語前半の復習を行いたいと思います。
物語前半を5つのパートに分けて月曜日から金曜日までの本欄を復習のためのダイジェストとさせていただきます。
月曜日:トキの幼少期
火曜日:18歳になったトキ
水曜日:トキと銀二郎が結婚
木曜日:ヘブンの女中になる(今回はここ)
金曜日:銀二郎とイライザ
ヘブンの女中になる
明治23年。22歳になったトキは、しじみを売り歩きながら家計を支えていました。
そんな折、松江中学校に西洋人教師が招聘されるという知らせが届きました。
やがてレフカダ・ヘブンが松江に到着し、その通訳として錦織友一が現れました。
教師経験のないヘブンは緊張し、錦織を避けるほどでしたが、トキの取りなしによって次第に心を開いていきました。
やがてヘブンは借家を望み、女中を探し始めました。
士族の娘を条件とするその話に、錦織はトキを勧めますが、当初トキは激しく反発しました。
異人の女中は蔑まれる存在だったからです。
しかし、借金は重く、雨清水家のタエが物乞いをしている姿を目撃したトキは、決意を固めました。
ヘブンの女中となり、両家を支えることを選んだのです。
家族に真実を告げぬまま働き始めたことで誤解と騒動が生じますが、やがてトキの思いは理解され、彼女は二つの家を支える存在となっていきました。
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おタエさまが、思った以上にオトナでした。
自分でふすまも開けたことがない生活から物乞いまでも経験して、自力で日常生活を送るすべを身につけ、その過程で社会のこともいろいろと知ることが出来たのでしょう。
「雨清水の人間なら、ひとを使う仕事を」という言葉がいかに無茶なものだったかも、改めて自覚したようです。
その上ですべてを聞かなかったことにする、という道を選んだ。
おじじ様といいおタエさまと言い、時代の変化について行けず取り残されていた人たちが、ゆっくりと時代に馴染んでいく。
ゆっくりと自分を変えていく。変わっていく。
この物語は、そんな人たちの物語でもあるのかな、と思いました。
でも、物事をはっきりと言わない、傷付けないために何もなかったことにする、分かっているのに知らないそぶり。
そんな日本の伝統的な在り方は変わりません。
そうやってすべてを曖昧にして過ごすことに、ヘブンさんはどうしても馴染めなかったのですね。
家族の内情を教えないおトキさんに苛立つヘブンさん。しらばっくれる三之丞さん。司乃介さん口軽過ぎ。おタエさん祝福に訪問。おタエさん三之丞さんに無茶を言ったという自覚はあったんだ。でも三之丞さんに甘過ぎない。いろいろわだかまり解けぬまま結婚式。勘右衛門さん、なかなかの貫禄。
自己紹介後、突然のヘブンさんの拒絶、このわだかまりどう解く?