本放送:2012年2月17日(金)
再放送:2014年8月15日(金)
再々放送:2025年2月7日(金)
第20週「あなたを守りたい」
花言葉の花「エンゼルランプ」
あらすじ
昭和37年(1962年)7月、優子は長女の里恵を保育女に預けて店に復帰しました。その頃、直子は店員たちが愛想を尽かして店をやめてしまい、ついに一人ぼっちになり泣きながら窮状を訴えてきました。
早速、糸子たち店の者が集まって直子のどうやって助けるか話し合い。助っ人を出すことで話しが決まると、助っ人に優子が名乗り出ます。直子の才能を理解出来るのは自分だけだと言い切る優子に、糸子は腹を立てながらも返す言葉がありません。
東京では、直子が店の前でチラシ配りをするものの誰も関心を示そうとしません。関心を持っても否定的な言葉を浴びせられるばかり。落ち込む直子の店に優子が到着、優子の顔を見るなり感極まって泣き出してしまう直子。
その頃、聡子はテニスの大阪府大会で優勝していました。しかし直子の騒動で聡子は優勝のことを家族に言い出せず、聡子の優勝がわかったのはずいぶん後になってからのことでした。
感想
前回で糸子の上京の申し出をすんなり受け入れた直子。相手がお母ちゃんだけに追い詰められてる今なら断ることはないだろうと思ったものの、これが優子ならどうなるか。優子が助っ人に名乗り出た時、また喧嘩勃発かと身構えてしまいました。
でも、優子が上京。店に顔をだした姉の顔を見るなり直子は感極まって泣き顔に!そこまで追い詰められていたということなのでしょう。更に装麗賞受賞で優子にエールを送ったことも優子といきなり激突しないで済んだ緩衝剤になっているのかも。
ただし、助っ人として優子が店の手伝いをしはじめた後はきっとひと騒動もふた騒動も起ることでしょう。もし仮にいつもの取っ組み合いの大喧嘩がはじまったら今度は中に入って止める人もいないのでどうなることか。
この先に一度や二度の喧嘩は避けて通れそうもありませんが、助っ人に行きたいという優子の熱弁はかっこ良かった。「直子が今、あの年で、東京みたいな厳しい街で何をやろうとしてるのか、うちにはようわかんねん」
続けて「あのこが求めて苦しんでる理想がどんだけ高いかほんまにわかって手伝うてやれるのは、うちだけや」直子の才能を悔しいと優子は言いました。悔しいと思うほどに優子の才能を深く理解しているということなのでしょう。
さて、聡子のキャラがいよいよ目立って来ました。賞状の入った筒らしきものを持ってスキップしながら帰宅する聡子。家族に見せて褒めてもらいたかったのでしょうが、いつの間にか空気を読む能力を身につけ、今はその時でないと判断。
そっと賞状の筒らしきものを背後に隠す。さらに助っ人を申し出て熱弁をふるう優子の言葉を真剣に聞く聡子。かつては姉妹の喧嘩を見向きもせずマイペースで漫画に夢中になっていたのに、いつからこんなに変わったのか。
北村さんからデザイナーとして育てたいと言われた話しは速効で否決されたものの、まんざらではなさそうだった聡子。その時聡子の心に宿った何かに優子の熱弁でもしかすると種火くらいはついたかも知れませんね。
聡子が楽しみになってきました。