ブギウギ

スズ子と愛助が向き合う / ブギウギ 第56回

2023/12/18(月)第12週「あなたのスズ子」

あらすじ

スズ子が愛助の家に足を運ぶと、ちょうどそのとき村山興業東京支社長の坂口が愛助を説教しているところでした。坂口の言葉を部屋の外で聞いていたスズ子は、たまりかねて愛助の部屋に入りました。

坂口はスズ子に対して、今この場で話をつけようと迫りました。坂口とスズ子の二人の間に入った愛助は、坂口を帰すとスズ子と二人きりで向き合いました。愛助は身体が弱くて出征できないことへの複雑な気持ちをスズ子に打ち明けました。

その日、二人の関係をどうするのかの判断を愛助に委ねるとスズ子は愛助の部屋を去りました。明くる日、スズ子は楽団の面々との打ち合わせの中でも愛助のことを考え上の空でした。夜になってもスズ子は思い詰めていました。

そんな中、坂口がスズ子を訪ねてきました。坂口はスズ子に手切れ金を私ながら言いました。村山興業の社長・トミの耳にスズ子と愛助の噂が入った。噂のうちに愛助と別れろと。一方の愛助には母のトミから手紙が届きました。

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感想

坂口さんとトミさん

坂口さんも威圧感たっぷりの人ですが、そんな坂口さんですら恐れるラスボスの存在が見え隠れしてきました。

坂口さんがスズ子ちゃんに言いました。

噂を噂のうちにもみ消すと。

噂を噂のうちにもみ消し何もなかったことにしておかないと、自分がどやされることになると坂口さんは焦っているのでしょう。

焦りは顔には出していませんが。

さて、前週から登場した坂口さんは、これまでの登場人物たちの中で梅丸の大熊社長に次いで圧の強いキャラとして描かれました。

そんな坂口さんをビビらせる村山興業の社長・トミさん。

どれほどの人なのかと期待は大きくなるばかり。

今後の展開の中では、トミさんと坂口さんが向き合う場面もあるのだとか。

トミさんと向き合った坂口さんがどんなふうに見えるのかも見ものです。

一方、坂口さんはどうやらツンデレキャラでもあるらしい。

そんな意外な一面は次週あたりで描かれるはずです。

坂口さんとトミさん、興味深いキャラです。

今回までの復習

今回描かれたスズ子ちゃんと坂口さんの激しい対立。

ここに至るまでのストーリーは週をまたいでしまったので復習をかねてここまでの流れを振り返ってみます。

坂口さんが初めて登場したのは前週の木曜日。

スズ子ちゃんと愛助くんが急速に距離を縮める中、物陰から二人の様子を観察している男の姿がありました。

その男はスズ子ちゃんの楽団に姿をあらわし、村山興業の東京支社長であることが判明。

また、この場面がスズ子ちゃんと坂口さんの初の対面でした。

坂口さんは、これ以上ボンに会うなとスズ子ちゃんに釘を指すものの、そのときのスズ子ちゃんは坂口さんの言葉を受け入れました。

その後すぐに、スズ子ちゃんは坂口さんの来訪を愛助くんに報告。

このときのスズ子ちゃんは、坂口さんに言われたとおり、愛助くんと距離を置くつもりでいました。

なのでスズ子ちゃんは、これまでみたいに頻繁に会うのはよそうと愛助くんに提案。

このスズ子ちゃんの提案が愛助くんにハートに火をつけてしまったらしい。

スズ子ちゃんの提案を拒んだ愛助くんは返す言葉でスズ子ちゃんんい告白。

愛助くんがスズ子ちゃんに告白したのが前週の木曜日の最後でした。

しかしスズ子ちゃんは即答せず答えを保留に。

保留にした後、悩み続けたのが金曜日。

五木さんは、村山興業を敵にまわすべきではないとスズ子ちゃんに忠告しました。

五木さんの言葉は正論なのでスズ子ちゃんは返事ができない。

一方でおでん屋の伝蔵さんは、大事なのは年の差ではなく自分の気持ちだとスズ子ちゃんにアドバイス。

愛助くんの告白を受け、どう答えるか考え続ける中で、どうやらスズ子ちゃんも自分の中に芽生えはじめていた愛助くんへの恋心に気づいた模様。

その翌日、スズ子ちゃんは愛助くんの部屋へ。

愛助くんからの告白への答えをスズ子ちゃんは告げるつもりだったのか。

ところが愛助くんの部屋で再び坂口さんと鉢合わせ。

それが金曜日の最後。

そして鉢合わせ場面から今回がスタートしました。

スズ子ちゃんと愛助くんの間に坂口さんという障害物が入り、次回あたりにはさらに大きな障害物が入りそうな予感でいっぱいです。

東京ブギウギ

再放送中の『まんぷく』の萬平さんがまたしても窮地に。

そんな回で聞こえてきたのは『東京ブギウギ』の歌声。

萬平さんは窮地におちいっていますが、同じころスズ子ちゃんは幾多の困難や悲劇を乗り越えて『東京ブギウギ』で世の中を沸かせているようです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

今週、愛助くんがスズ子ちゃんに交際を申し込み、スズ子ちゃんはそれを受け入れます。

偶然の出会いから始まり、何度も会う中で距離を縮め、ついに恋仲へ。

史実の二人も同様の展開でしたが、恋仲になるまではドラマの中よりも時間がかかっています。

史実では笠置シヅ子さんと吉本頴右はお互いに一目惚れだったという説もありますが、笠置シヅ子さん本人はそれを否定しています。

自伝の中で笠置シヅ子さんは

「一目惚れのような偶然に生じた恋ではなく」
「さらさら恋愛に陥るなんてことは予想だにしませんでした」

などと記しています。

笠置シヅ子さんはまた吉本頴右についても

「エイスケさんも最初から私に対して、どうという特別な感情があったわけではないと聞きました」

と語っており、自伝の記述が正しければ二人は一目惚れではないことは明らか。

ちなみに恋仲になるまで、笠置シヅ子さんは吉本頴右のことを「興行師の小せがれ」とバカにするような呼び方をし、吉本頴右はその呼び方に反発。

ところがある時期から笠置シヅ子さんは「興行師の小せがれ」と呼ぶのをやめ、それが自分の中の吉本頴右への恋心を自覚するきっかけとなったようです。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様、海原ともこさんはM1審査員に選出されましたね。志らく師匠の後任という大役ですが彼女ならしっかりこなしてくれるでしょう。「ほんならボン信用しまっせ。」後が怖いなあ。小夜ちゃん取り越し苦労。でも小夜ちゃん、愛助君に嫉妬してるな。上の空のミーティング。アラサーの恋煩い。おでん屋さん店じまい。忍者のごとく出現する坂口氏。500円の手切れ金。配給、闇物資。おでん屋の閉店もやむなし。愛助さんへの手紙。遂にラスボス現る?

  2. よるは去った より:

    愛助「学徒出陣に行けるわけないんです・・・・・・・・・・。」

     健康的な問題とは兵隊に行けないというだけで周囲の蔑みを受けるという時代だった野ですよね。

  3. 丹善人 より:

    小夜ちゃんがうざいという声を聞きますが、この行きすぎた位で
    猛反対する人物がいることは自然です。逆に言えば、村山興行側でも
    同じ反応をしているはず。まだ黒田君は冷静な方。お金で解決できるなら
    それで済ませてくれればおんのじ。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    因みにトミさん役の小雪さんは旦那のマツケンさんより8歳年上です

    一時の気の迷いという坂口さんの台詞は国生さゆりさんがなぜ過去にメッセ黒田さんと付き合っていたのですかという質問にXで返答したものと同じです、何かすごい

    同じくXで「ブギウギ」のオープニングでカットインするおばちゃんの絵がやすともの海原ともこさんに似てるという呟き見ましたがなんか思わず膝叩いてしまった、ちょっと既視感が解決してスッキリした
    因みにやすともの二人が祖母の小浜師匠に似てくるのは不思議ではないんですが、なぜかお浜師匠に赤の他人であるクワバタさんが年々似てきていると思うのは私だけでしょうかね?

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