2025/8/15(金)第20週「見上げてごらん夜の星を」
あらすじ
ミュージカルの公演は大成功して幕を閉じました。
公演が終わった数日後、たくやは再びやって来て一緒に仕事をしようと嵩を誘いました。
しかし、たくやの誘いを嵩は断りました。
のぶは、たくやとの新たな仕事も引き受けることを勧めました。
そんなのぶの提案に対して、嵩は余計な口出しはしないでくれと言い放ちました。
その日以来、のぶと嵩の関係はギクシャクするようになりました。
そのころのぶは嵩には内緒で、会社勤めの後に八木が営む店の手伝いをしていました。
そんなことを知らない嵩は、八木に会いに行き、八木の店でのぶが働いている姿を見て愕然とするのでした。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
サブタイトル「見上げてごらん夜の星を」
今週のサブタイトル「見上げてごらん夜の星を」は同名のミュージカル『見上げてごらん夜の星を』に由来します。
『見上げてごらん夜の星を』は夜間高校に通う学生たちの青春群像を描いた作品です。
本作の初演当時は『ひよっこ』で描かれた集団就職の時代。
地方から上京して働きながら夜間高校に通う高校生が少なくありませんでした。
そのような時代を背景に、夜間高校に通う男子生徒・坂本と昼間部の女子生徒・ユミコが、教室の机を通じて文通をする物語。
昭和30年代に舞台監督をしていた永六輔氏が台本を書き、当時の日本ではなじみの薄かったミュージカルを広めることを目指し、いずみたく氏に企画を持ちかけました。
同名の主題歌『見上げてごらん夜の星を』は大ヒットし、日本全国の高校演劇部が同作品をこぞって上演するほどの人気作でした。
ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』上演歴
昭和35年(1960年)7月
大阪フェスティバルホールで初演。
スターが一人も出演していないにも関わらず高評価を獲得し、翌年には東京でも上演。
昭和38年(1963年)
舞台を見た坂本九氏が感激し、自分にもやらせてほしいと永六輔氏に懇願。
坂本九氏主演により東京と大阪で再演。
翌年にはミュージカル全編を収録したLPレコードも発売される。
昭和54年(1979年)
いずみたく氏の演出により全国20都市で再演。
出演者もすべていずみたく氏の劇団員。
平成24年(2012年)
いずみたく氏の没後20年を記念して再演。
いずみたく氏が生前に設立した「アトリエフォンテーヌ」で上演。
同作品の上演を最後に「アトリエフォンテーヌ」は閉館した。
【ドラマ】『見上げてごらん夜の星を』
ドラマの中での『見上げてごらん夜の星を』の描かれ方は次のとおりです。
昭和35年(1960年)嵩くんは独立してからも漫画家として売れていない状態。
そんな中、すでに嵩くんと面識があり、売れっ子作曲家となったいせたくやが、嵩くんが不在時に六原永輔を連れて柳井家を訪問。
そのとき家にいたのぶちゃんに要件を伝えます。
いせたくやは六原永輔とともに日本初の日本人のためのミュージカルを制作することになったこと。
そのミュージカルの舞台美術を嵩くんに頼むために来たこと。
いせたくやは、嵩くんが三星百貨店時代に手がけた舞台がとても好きだったこと、などなど。
その日の夜、帰宅したのぶちゃんが嵩くんに一部始終を伝えます。
しかし、舞台美術の経験がない嵩くんは、その依頼を引き受けることを躊躇。
そこですかさずのぶちゃんが「たっすいがーはいかん!」の一言。
翌日、嵩くんはしかたなくいせたくやは六原永輔のアトリエを訪問。
六原永輔の強引さに押し切られる形で嵩くんは舞台美術を引き受けることになりました。
しかし、いせたくやと六原永輔の中間たちと仕事をするうちに、いつしか嵩くんも舞台美術の仕事に楽しさを見出すように。
そしてミュージカルは上演され大成功。
以上がドラマの中で描かれるミュージカル『見上げてごらん夜の星を』です。
【史実】『見上げてごらん夜の星を』
史実の『見上げてごらん夜の星を』が出来るまでは次のとおりです。
リアル六原永輔がリアルいせたくやにミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の企画を持ちかけたことは上に記したとおりです。
昭和30年代、リアル嵩くんは、漫画以外にも様々な仕事を引き受け、著名人にインタビューを行う記者のような仕事をしていました。
ある日、リアル嵩くんは女優の丹下キヨ子さんを取材。
その際、丹下キヨ子さんは「リアル六原永輔」という才能豊かな青年がいることを語り、リアル嵩くんはそのことも記事に書きました。
その記事を読んだリアル六原永輔は、自分の名前が雑誌で初めて紹介されたことに感激。
この記事を書いた人物といつか一緒に仕事をしようと決意。
そして昭和35年(1960年)、リアル六原永輔はリアル嵩くんを訪問。
これから制作するミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術を引き受けてほしいとリアル嵩くんに依頼。
リアル嵩くんは舞台美術の経験はなかったものの依頼を快諾。
そして、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』が上演されると大ヒット。
リアル嵩くんの舞台美術も高評価を受け、その後リアル嵩くんのもとには舞台美術の仕事も殺到するようになりました。
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