NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』
2024年5月6日 〜 5月10日放送
あらすじ
寅子が高等試験で不合格
昭和12年(1937年)、寅子は高等試験に挑むものの筆記試験で不合格。最終的に高等試験に合格したのは男子学生の花岡と稲垣だけでした。
寅子は仕事をすることを条件に大学卒業後も勉強を続けることに。一方、高等試験の結果を受け、大学が来年以降の女子部の募集を中止することを決定。
しかし寅子たちの直談判により、女子学生のうち誰かが高等試験に合格すれば、女子部の募集を再開されることが決まりました。
高等試験を断念する3人の女子学生
昭和13年(1938年)春、大学を卒業した寅子は雲野事務所で働くことが決まる一方、花岡は桂場の元で裁判官になるための修練を続けていました。
そんな中、香淑が帰国することになりました。兄の潤哲が思想犯の嫌疑をかけられ帰国し、香淑は日本にいることが困難になったのです。
同じころ、涼子は婚約したことで高等試験を断念。梅子も夫と離婚し光三郎を連れて家を出たことで高等試験を断念しました。
寅子が高等試験に合格
昭和13年(1938年)6月、寅子がついに高等試験に合格しました。寅子の先輩の女子学生久保田と中山も合格。男子学生の轟も合格しました。
一方で、優三とよねは不合格でした。優三はこれを最後に高等試験をあきらめると、直言、はる、寅子に宣言しました。
寅子たちの合格は世間の注目を集め女子部への志願者は急増。そんな中、取材を受けた寅子は、女は弁護士になれても裁判官や検事になれない不満を口にしました。
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今週の展開
26: 5/6(月) 高等試験に挑む寅子たち
27: 5/7(火) 香淑のもとに特高が来る
28: 5/8(水) 涼子も受験の断念を決意
29: 5/9(木) 試験会場に現れない梅子
30: 5/10(金) 高等試験に合格する寅子
予習レビューと史実のリアルエピソード
女性初の高等試験合格者
今週、トラちゃんがついに高等試験に合格します。
高等試験の正式名称は高等文官司法科試験です。
リアルトラちゃんを含む3人の女性が、昭和13年(1938年)に女性初の高等文官司法科試験の合格者となりました。
リアルトラちゃん以外の2人の女性の氏名は
・中田正子さん
・久米愛さん
ブログ主は当初、ドラマの中の大庭梅子は最年長で既婚であることから実在モデルは中田正子さん。
ドラマの中の山田よねは女性の社会進出に情熱を注ぎそうだったので実在モデルは久米愛さん。
そしてトラちゃんと大庭梅子、山田よねが法曹界で切磋琢磨する。
そんなストーリー展開を予想していました。
しかし、大庭梅子は途中で高等試験の受験を断念。
山田よねは戦後になっても高等試験に合格できない。
一方、ドラマの中でトラちゃんと一緒に高等試験に合格するのは
・久保田聡子
・中山千春
の二人であることが判明。
しかも、この二人は家庭と仕事の両立という困難に心が折れて弁護士を廃業。
なので、ドラマでは女性初の高等試験合格者が同時に三人いたという史実だけが再現されるようです。
なお、リアルトラちゃんと同時に高等文官司法科試験に合格し、同時に弁護士を開業したお二方の弁護士開業後の略歴は次のとおりです。
中田正子さん略歴
昭和15年(1940年)日本初の女性弁護士を開業。
昭和23年(1948年)鳥取県弁護士会に加入。
昭和25年(1950年)鳥取市馬場町に法律事務所を開業。
昭和49年(1974年)藍綬褒章。
昭和56年(1981年)勲四等瑞宝章。
久米愛さん略歴
昭和15年(1940年)日本初の女性弁護士を開業。
昭和21年(1946年)明治大学短期大学教授に就任。
昭和41年(1966年)津田塾会理事長に就任。
昭和47年(1972年)法制審議会身分法小委員会委員に就任。
昭和50年(1975年)国際婦人年日本大会副委員長に就任。
サブタイトル「女の一念、岩をも通す?」
サブタイトル「女の一念、岩をも通す?」の「女の一念、岩をも通す」の意味は次のとおりです。
女性の強い思いは、硬い岩をも通してしまうという意味。
そこから転じて女性が執念深いことのたとえとして使われる言葉。
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いつも楽しみに拝読しておりますが、ひとつだけ訂正をお願いしたいのですが、勇三さんの名前を優三さんと訂正していただきたいです。よろしくお願いいたします。