2024/7/8(月)第15週「女房は山の神百石の位?」
あらすじ
昭和26年(1951年)、家庭裁判所の視察のため渡米していた寅子が帰国する日。寅子は自宅には直行せず、真っ先に職場に立ち寄りました。帰宅が夜遅くなると知り、寅子の帰りを待ち侘びていた優未は落胆しました。
そのころ、猪爪家の子供たちは花江の前では自分らしくのびのびと過ごしていました。しかし寅子の前では、熱心に勉強する利口な子を演じていました。そんな子供たちの態度の違いが、直明は心配でした。
アメリカで刺激を受けてきた寅子は、帰国してから仕事にますます張り切りました。そんな中、寅子に雑誌の取材の依頼が舞い込みました。新しい時代を代表する女性として、寅子の密着取材をしたいというのが依頼の内容です。
寅子の密着取材が始まりました。密着取材は猪爪家の家族までも巻き込む形になりました。寅子の密着取材はその後も継続。しかし、花江をはじめ寅子の周囲の面々は、取材を受ける寅子の態度に違和感を感じていました。
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感想
本日のテーマ、もしかすると今週のテーマ。
それはナレーションが簡潔な言葉で言い表していました。
「花江の前ではのびのびと、寅子の前ではお利口さん」
勉強するフリ
トラちゃんが帰国する日の夜の猪爪家。
トラちゃんがそろそろ帰ってくる時間だと花江ちゃんが言った途端、それまで畳の上で寝転がっていた3人の子供たちは円卓を囲んでお勉強。
そんな子供たちに直明くんがするどくツッコミを入れましあt。
なんで勉強するフリするの?って。
直明くんの問いかけが「なんで勉強するの?」ではなく「なんで勉強するフリするの?」なのがポイント。
直明くんのツッコミどころは「勉強」ではなく「フリ」です。
一方、直明くんにするど過ぎるツッコミを入れられた子供たちも、自分らが「勉強」ではなく「フリ」をしているだけなのを自覚しているらしい。
子供たちは確信犯です。
だから「フリ」を指摘されても怒ったりはしない。
それどころか「トラちゃんはこう言うのが一番好き」と開き直りにも近い言葉で即答。
思えば前週までの猪爪家の場面、トラちゃんが在宅中は子供たちはいつも円卓を囲んで勉強していました。
ブログ主はこの家の子供たちはみんな勉強熱心なのかな?くらいにしか考えていませんでした。
しかし実際には勉強熱心ではなくフリをしていただけ。
そして、前週まで描かれてきた猪爪家のお利口さんの子供たちの姿は、今週へのフラグだったようです。
穂高先生
トラちゃんにはお利口さんの姿さえ見せておけば何も言われない。
大人のトラちゃんをいとも簡単にだましてしまう猪爪家の子供たち、かなりしたたかです。
トラちゃんが理想とする姿さえ見せおけば、実態がともなっていなくてもトラちゃんは満足すると知り抜いている猪爪家の恐るべき子供たち。
したたかな猪爪家の子供たちとは正反対なのが前週逝去された穂高先生でした。
猪爪家の子供たちとは違い、穂高先生は交友関係が比較にならないほど広い。
だから穂高先生は自分の言動をトラちゃんの好みに合わせる必要などありません。
しかし穂高先生はトラちゃんに期待はしていましたが、トラちゃんのことを知らなすぎました。
一方、猪爪家の子供たちと穂高先生の対比を通して、トラちゃんの現時点での性格もよく見えてきました。
もし仮に穂高先生が退官祝いの席で別の発言をしていたら。
成し遂げられなかったことは脇に置いて、法律家として成し遂げたことを全面に押し出し、古い考え方への挑戦の人生だった、みたいな演説をしていたら。
トラちゃんは満足していたのかもしれません。
トラちゃん
猪爪家の子供たちばかりではなく穂高先生にすらお利口さんであることを求めるトラちゃんは、自分自身もお利口さんを演じることに必死。
そんなトラちゃんの取材対応に記者の竹中さんは完全にしらけてます。
ただでさえ竹中さんは予定調和的な発言を毛嫌いするタイプの記者です。
取材相手がいいことばかり言うのが嫌いです。
そんな竹中さんの前で、トラちゃん盛大にやらかしてしまいました。
穂高先生への態度から始まったトラちゃんの暴走。
今回は猪爪家の家族の前で暴走し、竹中さんの前で暴走し、後輩たちの前でも暴走。
一方で直明くんと梅子さんはいち早くトラちゃんの暴走に気がついたようです。
トラちゃんの暴走、どこまで続くのでしょうか。
今週の主なトピック
今週、第15週で描かれるエピソードは主に2つ。
1つ目。
トラちゃんの渡米。
アメリカ合衆国の家庭裁判所を視察するためにトラちゃんが渡米します。
しかし訪米中のトラちゃんの様子が描かれるかは不明。
訪米した事実はナレーションによる説明で済まされ、帰国したところから描写が始まる。
そんなことも考えられます。
2つ目。
トラちゃんが有名人に。
雑誌の取材やらラジオ出演によってメディア露出が増えたトラちゃんは一躍有名人に。
そして多岐川さんとともに「家庭裁判所の母」「家庭裁判所の父」と呼ばれるようになるそうです。
有名人になったことでの影響についての詳細は今のところ不明です。
一番考えられる影響は、ますます忙しくなるということでしょうか。
さらに多岐川さんの性格から考えて、忙しくなった分をすべてトラちゃんに振ってしまうので、大変なことになるのではないかと。
3つ目。
今週のリーガルドラマとしてのエピソードはある夫婦の離婚調停です。
その夫婦の奥様が不貞行為を行い、ご主人が離婚を申し立てるという離婚調停です。
奥さまは自分が不貞行為を行いながら、さらに女性裁判官なら自分に有利にことを運んでくれるだろうと考える都合の良い人。
面倒くさい人だからこそ裁判沙汰になるんでしょうが、またしても面倒臭そうな人物がいろいろとやらかしてくれそうです。
以上、今週の主なトピックでした。
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帰るじかんになると居住まいを正す。
寅ちゃんはすっかり昭和のお父さんですね。
でも、あの時代に女性が一家の家計を支えてるなんて、すごいと思います。
並大抵のことじゃない。
今回、無理に家事をしてる様子を取材されましたが、以前の寅ちゃんなら、はて?男性も
こういう取材はするのか何とか言っていたはず。どこで変なスイッチが入った?よねさんがビシッと言ってくれないかなぁ。
尾野N「花江の前では伸び伸びと・・・・・寅子の前ではお利口さんでいるように・・・・・。」
その場は凌げても、後々何かしら揉めて来そうな予感。
優実の点数改ざん説が真実味を帯びてきましたね。
84点から34点、はたまた31点。点数しか見ていない寅子。
子供達は「やっぱりね」だね。
アメリカ帰りで舞い上がってるな。でもまずは帰宅して家族に会うのが先でしょう。優未ちゃんが心配。ご家庭にって、自分の家庭は?勉強している振り。お土産微妙に外している。竹中さん久し振り。密着取材。子供たちの二重生活。ストレスたまらなきゃいいけど。「みんなで分担」「嘘つけ。」みんなよそ行きの顔。寅子さんと竹中さんがいなくなったら途端に。後輩たちとの対話。梅子さん何かを察したか?