2024/9/12(木)第24週「女三人あれば身代が潰れる?」
あらすじ
のどかが恋人を連れて来ました。しかし、のどかは家に入ることができませんでした。優未が進路のことを航一に相談していたのです。優未は研究を続けたその先に、自分の未来を見いだせずに悩んでいました。
研究の道を諦めるなと優未を説得する航一に対して、寅子が反論しました。優未の道を閉ざさないでほしい。何も得るものがなくても、これまでの努力は無駄にはならないと。しかし、寅子の言い分に航一は納得しませんでした。
年が明け昭和45年(1970年)3月。その頃、桂場は公害訴訟に最も力を入れていました。桂場は企業側に瑕疵がないことを立証させるという手法で、公害による被害者たちを救う道を開いたものの、そんな桂場のやり方に寅子は違和感を覚えていました。
一方、暴徒化する青年の騒乱事件が続く中、世間では少年法の厳罰化を求める声が高まっていました。昭和45年(1970年)6月。法務大臣が少年法改正の諮問をしたことに憤りを感じる寅子が思い出すのは多岐川の存在でした。
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感想
優未ちゃんの悩み
前回、のどかちゃんがトラちゃんに打ち明けられなかった悩みが判明しました。
研究を続けてもその先に未来が見えない。
だから、大学院をやめたい。
それが優未ちゃんが言いたかったこと。
でもトラちゃんには言えなかった。
そこで航一さんに相談することにしました。
航一さんが相手だとお腹に来ないらしい。
しかし航一さんは博士課程が終わるまではやめるな。
研究を続けるかどうかは、博士課程を終わらせてから考えろと優未ちゃんを説得。
よくありがちな父親の説得です。
よくありがちな説得なので、優未ちゃんも航一さんの反応は想定していたのでしょう。
想定できるのでお腹も痛くならなかったらしい。
一方、トラちゃんの反応を優未ちゃんは想定できなかったのかな?
それとも「諦めるな!」という反応が航一さんから出て来るのは受け入れられるが、トラちゃんからその反応が出て来るのは怖かったのか。
しかし、トラちゃんの反応は優未ちゃんにとっていい意味で意外なものでした。
トラちゃんの反応によって優未ちゃんの大学院中退は確定。
優未ちゃん、明るさを取り戻しました。
一方、妙に明るい優未ちゃんを見てトラちゃんは心配そう。
大学院中退を認めてしまったことを後悔しているのかな?
以下、少しだけネタバレが含まれます。
優未ちゃんはその後、これという道が定まらないまま様々なことを手がけるようです。
最終週に50歳になった優未ちゃんが登場するのですが、その頃の優未ちゃんがやっているのは、
・雀荘の仕事
・自宅で茶道と着付けの教室
・寄生虫研究の雑誌の編集
・笹竹の手伝い
などなど。
法律の道一筋の人生を歩んだトラちゃんと比較して、自分の人生はこれでよかったのかと悩むこともある。
それが50歳の優未ちゃんです。
桂場さん
公害訴訟について、企業側にないことを立証せよと桂場さん。
これは史実にモチーフを求めたエピソードのようです。
史実では、昭和46年(1971)に一審判決が出されたイタイイタイ病の事案。
工場排水と住民の健康被害の因果関係を、被害者側が立証するのは時間がかかりすぎる。
そこで立証責任の「緩和」が行われ、さらに工場側が健康被害と排水の因果関係はないという逆立証が求められました。
その後も新潟水俣病訴訟、四日市ぜんそく訴訟も同様の判断が下されたのだとか。
リアル桂場さんは多くの公害被害者が救われる道を開いたわけです。
ドラマの中の桂場さんもこれから多くの公害被害者を救うことになるのでしょう。
そんな桂場さんが焦っていると感じてるトラちゃん。
トラちゃんの目には何が見えているのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
ドラマの中で穂高教授が成し遂げられなかった「尊属殺の規定」を違憲とする判決。
今週のドラマの中で、ようやくそれが成し遂げられそうです。
「尊属殺の規定」を違憲とする判決の史実は次のとおりです。
尊属殺重罰規定違憲判決
昭和48年(1973年)4月4日、最高裁判所が、尊属殺の重罰規定は違憲であるという判決を下しました。
尊属殺人を定めた刑法200条は憲法14条1項「法の下の平等」に違反して無効である。
これが判決の要旨です。
この判決は、最高裁判所が法律を違憲と判断した最初の判例にもなりました。
対象となった事件
この裁判の対象となった事件は、昭和43年(1968年)の「栃木実父殺害事件」です。
被告人の女性は、14歳の時から15年間にわたって実父から性的虐待を受け続け、その間に5人の子供を出産していました。
家から逃げ出すと暴力によって連れ戻され、また自分が逃げることで妹に被害が及ぶことを恐れた女性はついに逃げ出すことを諦めました。
そんな中、その女性に恋人ができ結婚の話が出ました。
ところが、娘の結婚の話を切り出された実父は嫉妬して逆上。
女性を家に監禁しました。
監禁10日目の昭和43年(1968年)10月5日。
実父は女性と5人の子供の命を奪うとまで言い出したことで、女性はとっさに腰紐で・・・
以上が事件の概要です。
担当弁護士
この事件の被告人の弁護士を担当したのは、宇都宮市の大貫大八氏。
ただし、大貫大八氏は高裁判決後にガンで死去。
そのため、最高裁からは息子の大貫正一氏が引き継ぎました。
本事件の弁護士報酬は、まさかのジャガイモ。
被告人の家庭は貧しかったため金銭の請求ができなかったのだそうです。
担当弁護士は、ドラマの中の雲野先生のような人物だったようです。
大貫正一氏はこの事件について次のような言葉を残しています。
オヤジも私もこらあえらい事件だと思った。これが実刑になったら大変だ。だって、可哀想じゃないか……実刑を逃れるには、200条を憲法違反にして無効にするしかない、と。合憲判決は高く厚く積み上がってましたからね、大きな挑戦でした
参考:Yahoo!テレビ
各審級の裁判所の判断
一審:宇都宮地方裁判所
・刑法200条は違憲
・刑法199条(殺人罪)を適用
・過剰防衛として刑罰を免除
二審:東京高等裁判所
・刑法200条は合憲
・懲役3年6月の実刑
・刑法200条は違憲
・刑法199条を適用し懲役2年6月、執行猶予3年
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…間違えました。
はるかちゃんではなく、のどかちゃん、でしたね。
「お黙りなさい!」だ!
優未ちゃんに地獄を歩む覚悟を問いただすトラちゃんの姿も、はるさんの再来ですね。
そのトラちゃんの姿を見て、はるかちゃんも誠也くんとともに地獄を歩む覚悟を決めたようです。
航一さんが、ちょっと気の毒…。
ないことの証明…悪魔の証明ですね。
星家、ダブルで揉める。優未さんの決断。のどかさんの結婚話は思わぬとばっちり。なんとなくまとまる。航一さん変になってる。公害訴訟、少年裁判、問題山積。
星家が揉めてますか
この時代、もうひとつの星家も分岐点です
現在トムズエンターテイメント(旧東京ムービー)公式で「巨人の星」が5話ずつぐらいで定期配信されていますが現在の配信分が禁断の魔球により破滅の時へのカウントダウンが始まったところです
いやあ、改めて見たらめちゃめちゃ面白いんですよね「巨人の星」、配信されたら2時間半ぶっ続け見てしまってますわ
続けて「新巨人の星」も配信してくれないかなと期待しているとこです