2024/8/30(金)第22週「女房に惚れてお家繁盛?」
あらすじ
寅子と優未への不満を、のどかが爆発させました。航一が寅子と優未ばかりを見ていることに、のどかは嫉妬していたのです。のどかの気持ちを知った朋一は言いました。自分も嫉妬したが、母の願いを寅子が叶えてくれたと。
朋一とのどかの気持ちを知った航一は、二人に距離を置いていたこと、二人を百合に押し付けていたことを詫びました。一方の百合は、子供が出来なかったことを理由に前の夫から追い出されたものの、星家で息子と孫を持つことが出来た喜びを打ち明けました。
続けて百合は、自分のやったことが寅子と優未に褒められて嬉しかったとも打ち明けました。星家の面々が、それぞれ自分の本音を打ち明ける中、寅子は提案しました。しばらくの間、家族のようなものをお休みにしようと。
昭和31年(1956年)12月、産休に入っていた秋山が出産しました。その頃には朋一とのどかも心を開くようになり、百合の家事の負担も減っていました。そこで百合は、秋山の赤ちゃんのベビーシッターに名乗りをあげるのでした。
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感想
今週から星家での暮らしが始まりました。
かつてトラちゃん優未ちゃんが星家を初めて訪問した後、猪爪家に戻ってから優未ちゃんが言いました。
星家の人々は顔は笑っているけれど目が笑っていないと。
その後、トラちゃんと優未ちゃんの知らないところで、星家の闇が進行。
かつて航一さんが言っていた「溝」が明らかになりました。
その「溝」が今週になってついに回収されました。
今週の振り返り:朋一くんとのどかちゃん
トラちゃん優未ちゃんが星家を初めて訪問したときのこと。
三条で、トラちゃんと優未ちゃんが航一さんにお祭りや海に連れて行ってもらった話をしたとき、朋一くんとのどかちゃんの表情が凍り付きました。
あのときの二人の表情が今週のフラグでした。
どうやら、朋一くんものどかちゃんもお父さんに遊んでもらったことがないらしい。
今の朋一くんとのどかちゃんの年齢なら、遊んでもらわなくても構わないでしょう。
しかし、朋一くんとのどかちゃんのお母さんが亡くなったのは二人が幼いときのことらしい。
母親を亡くした幼い子は心の拠り所が父親しかいなくなってしまった。
しかし、頼りにしたい父親は自分たちと遊んでくれない。
話もしてくれない。
きっと、こんな寂しい思いを積み重ねてきた朋一くんとのどかちゃん。
二人にとって、トラちゃんと優未ちゃんがお祭りに連れて行ってもらったという事実はかなりのショックだったに違いない。
優未ちゃんの中学校の入学式の日。
優未ちゃんと記念撮影する航一さんは、さりげなく優未ちゃんの手を握りました。
その手を、朋一くんとのどかちゃんは見逃さなかった。
そして、その時のことをやっぱりのどかちゃんはよく覚えていました。
あの場面は、朋一くんとのどかちゃんの心の中にある、トラちゃんと優未ちゃんの嫉妬心を決定的にしたような気がします。
今週の振り返り:朋一くんが心を開くがのどかちゃんが孤立
朋一くんとのどかちゃんの嫉妬心が決定的になる一方で、朋一くんとのどかちゃんはお父さんのことを少しづつ見直す機会を得ました。
最初にその機会をつかんだのはのどかちゃんでした。
散歩に誘われたときのことです。
しかし、あいにくその時はのどかちゃんは友達と約束があった。
もしあのタイミングでのどかちゃんが他に用がなければ、のどかちゃんに断る理由がなければ、のどかちゃんは誘われるままに散歩に行ったかもしれない。
一瞬だけ嬉しそうな表情を浮かべたので。
しかし、一瞬の喜びも、深い嫉妬に変わってしまいました。
もしあの時のどかちゃんが誘いに応じていたら、散歩をきっかけにして航一さんとのどかちゃんは関係改善の糸口をつかみ、のどかちゃんもこじらせずに済んだのではないか。
一方、母親の真似はしないでほしいとまで言い切った朋一くんは意外にも素直に心を開くようになりました。
航一さんとの関係も改善の兆しが見え、トラちゃんと優未ちゃんを受け入れ始めたようにも見えました。
しかし、そのことがのどかちゃんを孤立させてしまった。
棚づくりに協力してほしいと航一さんが恐る恐る朋一くんに頼んでから、朋一くんが心を開き始めるまでの一連の会話を、のどかちゃんは階段の踊り場で盗み聞きしていました。
あの時、のどかちゃんは自分だけが仲間外れになったと感じたのでしょう。
今回、のどかちゃんは言いました。
お父さんもお兄ちゃんも二人ばかり見ていると。
二人とはトラちゃんと優未ちゃんのことです。
しかし、のどかちゃんが感情を爆発させたことが引き金となり、航一さんがこれまで口にしなかった気持ちを二人の子供に吐露。
百合さんまでもが本音を口にしたことで、それぞれがお互いの気持ちだけはわかるようになりました。
普通のドラマではあれば、ここから家族関係が一気に改善されるところ。
しかし本作のすごいところは、トラちゃんの「家族のようなものお休み宣言」で、頭を冷やしお互いの理解を深める期間を置いたところ。
今回の最後の家族団欒の場面は「お休み」期間があったことで、違和感なく受け止めることが出来ました。
めでたし。
次週予告
今回が9月の放送の最終日。
次回からは最終月、クライマックのフェーズに突入します。
波乱に満ちた映像ばかりの次週予告。
次週も引き続き当ブログにお付き合いください。
予習レビューと史実のリアルエピソード
再婚後のリアルトラちゃん
本作の放送期間も残すところ1ヶ月となりました。
今の時点で、新潟から東京に放たれたサイコパス少女・美佐江ちゃんの闇もまだ未回収のままです。
美佐江ちゃんの闇は、新潟編の中でもかなりの時間をかけて描かれました。
なので未回収のままで終わるはずがありません。
本作の放送期間の最終月のうちかなりの時間を割いて、美佐江ちゃんの回収が描かれることも考えられます。
そのため、トラちゃんの最晩年までは描かれないかも。
そんな気もしています。
本作がトラちゃんの人生をいつまで描くのか、今の時点では見通しが立ちません。
そこで、リアルトラちゃんが再婚してから最晩年までの出来後をまとめてみます。
昭和31年 | 再婚し目黒に転居 東京家裁判事 兼 東京地裁判事に就任 |
昭和38年 | 家庭裁判所に異動 |
昭和40年 | 明治大学短期大学講師 |
昭和47年 | 明治大学短期大学退職 新潟家庭裁判所所長に就任(女性初の裁判所長) |
昭和48年 | 浦和家庭裁判所所長に就任 |
昭和53年 | 横浜家庭裁判所所長に就任 総理府婦人問題企画推進会議委員に就任 |
昭和54年 | 法制審議会民法部会委員に就任 日本婦人法律家協会会長に就任 退官(65歳) |
昭和55年 | 東京家庭裁判所調停委員 兼 参与員に就任 第二東京弁護士会に弁護士登録 東京少年友の会常任理事に就任 |
昭和57年 | 東京都人事委員会委員になる |
昭和58年 | 労働省婦人少年問題審議会委員に就任 |
昭和59年 | 死去(69歳) 正三位勲二等 |
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九蓮宝燈ってみんな知っているの?
不吉な役満
なんか中国の偉い方が亡くなる前日にあがった役満だと聞いたことあるけど、映画「麻雀放浪記」で出目徳さんが、マンガ「哲也」で房州さんが亡くなる直前にあがった役満(房州さんの場合は天和までついていたが)
学生時代から社会人初期頃に麻雀よく打ったけど、九蓮宝燈なんてかすったことすらないわ、ノンフィクション映像として小島武夫プロがあがったのを見たことがあるぐらいか(小島プロの麻雀は面白かったなあ、かわぐちかいじさんの「はっぽうやぶれ」という麻雀マンガのモデルだったしサイバラさんの麻雀マンガの常連だったし)
あらすじの内容で
百合が、自分がやったことが寅子と「百合」に褒めてもらって嬉しかった
になってますよ。
私の耳に障る言葉があります。「家族の様なもの」,「夫婦の様なもの」,,これは法律どうり同じ姓を名乗らず,別姓の結婚だからでしょうか。もしも本当に、内縁関係をj事実上の結婚と認識するなら,「,,の様なもの」は余計な言葉です。堂々と,「家族」「夫婦」と言えば良いと思います。「の様なもの」という言葉を使うことにより,寅子たちは何か引け目を感じているように受け取れます。もしも法律に背いても,事実婚を信じて正当なものとするなら、「のようなもの」は不適切です。 私はこの事実婚をこの時代に,しかも法曹界のトップにいる人達に実行させるのはあまりにも行き過ぎだと思います。周りで問題にならないのが不自然です。
のどかちゃんの疎外感が、痛かった。
やっぱり朋一くんのほうが年上だけあって、のどかちゃんより大人ですね。
自分で自分の気持ちに、折り合いをつけることができる。
お母さんが亡くなったとき、朋一くんより幼かったのどかちゃんは、朋一くん以上に傷付き寂しかったのでしょう。
その寂しさをずっと、一人抱え込んでいた。
同志だと思っていた朋一くんが寝返ったように感じて、さらに孤立感を深めていたのですね。
お互いにすべてをさらけ出したことで、解決に向かうことが出来ました。
褒めて欲しくてしている訳ではないけれど、褒められると嬉しい。
百合さん、その通り!
世の主婦の代表のような意見です。
のどかさん。こじらせかなり重症。家族とはいえ自分の理想を人に押し付けるのはいささか。でも皆が本音を言い合う事で。「家族解散!」この言葉を聞くと「ホームレス中学生」を思い出す。意味合い違うけど。秋山さんの課題解決。寅子さん成長したなあ。
田中真弓さんロスの方々
本日は金ローでラピュタ放送あります
約2年振りのバルス祭です
因みに田中さんがONE PIECEのルフィ役になったのは作者が「ルフィはパズーの声の方がいい」とのひと言からです
「ワッハッハ、人がゴミのようだ」「目がー、目がー!」の敵役ムスカ大佐役は寺田農さん、ムスカ大佐とウルトラマンマックス「狙われない町」のメトロン星人役は個人的にはめちゃめちゃ適役、因みに「狙われない町」はもう一人のゲスト出演だった六平直政さんの最後のセリフも合わせてホント心に残る名作です(実相寺監督の遺作でもあります)