2025/7/2(水)第14週「幸福よ、どこにいる」
あらすじ
夕刊の担当になったのぶは、夕刊の発行に向けて仕事に没頭していました。そんな中、のぶは夕刊の発行が中止となったことを東海林から告げられました。高知新報は夕刊の発行を認められなかったのです。
それでものぶは、取材に出かけて原稿を書き続けていました。原稿を書いても無駄になるだけだと言う失意の東海林に対してのぶは言いました。絶望の隣は希望だと人から教えられたことがあると。
のぶの言葉に励まされた東海林は闇市へ足を運び、健太郎が売っていたアメリカの雑誌『HOPE』を目にすると迷わずそれを買い求めました。そして、高知新報に戻ると局長に霧島に何かを提案しようと食い下がりました。
同じころ朝田家ではメイコが蘭子にお金を貸して欲しいと頭を下げて頼んでいました。お金が必要な理由を問われたメイコは、東京に言ってラジオの「のど自慢」に出たいと打ち明けました。しかし蘭子はメイコの言葉に聞く耳を持ちませんでした。
あんぱん|感想あらすじネタバレトップページ
感想
夕刊の発行が中止
のぶちゃんが孤児たちの取材をする場面から今回はスタート。
孤児たちがそれぞれの気持ちを口にする中で、一人の女の子が言いました。
「お父さんを返してほしい」
この言葉を聞いて、表情が引き締まるのぶちゃん。
子供たちの家族を戦争に行かせてしまった後悔の念がよみがえってきたようです。
のぶちゃんの心の傷は深いらしい。
もしかすると一生涯、後悔の念を引きずることになるのかもしれません。
しかしその一方で、生前の寛先生が嵩くんに言った言葉が、のぶちゃんの中でも大切な言葉になっていることが判明。
「絶望の隣は希望」
ヤムおじさんは「絶望の隣は絶望二丁目」と言いましたが。笑
ヤムおじさんの軽口はともかく、夕刊の発行が中止になっても明るさを失わないのぶちゃん。
夕刊の発行中止などは、そもそも絶望でもないらしい。
「お父さんを返してほしい」と訴える孤児のことを考えたら、夕刊の発行中止などは絶望には当たらないとのぶちゃんは考えたのかもしれません。
一方、東海林さんは失意のどん底です。
やっと自分が活躍できる場が出来そうだと期待していたものの、その「場」は幻に。
東海林さん、お気の毒。
でも、のぶちゃんに背中を押されたのでしょうか、東海林さんは闇市へ。
そして絶望の隣の希望を見つけました。
東海林さんが闇市で見つける雑誌名が「HOPE」であることは事前情報で知っていました。
しかし「絶望の隣」が雑誌名になっているとは!
のぶちゃんが口にした寛先生の言葉がこんな形で回収されることになるのは意外でした。
さて、東海林さんは「HOPE」という希望を見つけました。
そして希望を見つけた直後に霧島さんに直談判。
希望が動き出しました。
衝撃のバッドニュース
のぶちゃんの良きライバルになるのかと思っていたら全然そんなことはない琴子ちゃん。
琴子ちゃんの中では、夕刊の発行中止なんて絶望のうちに入らないぐらいの「衝撃のバッドニュース」に落ち込んでいました。
新聞記者の男性はほとんどが既婚。
琴子ちゃん残念。
そんな中で岩清水くんは独身らしいのですが、彼は対象外。
自分の知らないところでフラれている岩清水くん、東海林さんの部下だけのことはあります。
琴子さんは結婚相手を見つけることができるのか。
岩清水くんはいつまでも残念だけど愛らしいキャラのままなのか。
サイドキャラもいちいち面白い本作です。
メイコちゃん
物語後半に入って、にわかにメイコちゃんの存在が目立ってきました。
健ちゃんが御免与にやって来たとき、健ちゃんの生還を誰よりも喜んだのはメイコちゃんでした。
あの場面、メイコちゃんの恋バナの復活を暗示する場面でした。
そして前回は、ラジオののど自慢に聴き入るメイコちゃんの表情で終了。
そのメイコちゃんの表情が今回早くも回収されました。
メイコちゃん、のど自慢にチャレンジしたくなったらしい。
そこでメイコちゃんは蘭子ちゃんにお金を貸してほしいと懇願。
どうせ笑われると言ってお金が必要な理由を語りたがらないメイコちゃん。
意を決してお金が必要な理由を話すと、案の定蘭子ちゃんに笑われてしまいました。
蘭子ちゃんにお金を貸してもらえなかったことで、メイコちゃんのストーリーが始まりました。
そんな中、神妙な面持ちのクラバア。
メイコちゃんと蘭子ちゃんの会話を聞いてし待ったのか。
それともすでにメイコちゃんに相談されているのか。
今回の最後のクラバアの神妙な面持ちが何を意味するのか。
謎を残したまま第68回が終了しました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
高知新報でののぶちゃんの仕事
高知新報に入社したのぶちゃんの新聞記者としての新生活が今週から始まります。
ところでのぶちゃんは「猫の手採用」でした。
人手不足で猫の手も借りたいような状況下でのぶちゃんは猫の手として採用されたわけです。
人手不足なので新人研修なんてやっているヒマは会社にはありません。
新入社員をいきなり取材現場に放り込み、実地で仕事をおぼえていく今でいうOJTでのぶちゃんは新聞記者の仕事をおぼえていきます。
闇市に通って取材を行い記事を書く。
その記事を上司の東海林さんに提出する。
ところが東海林さんからはダメ出しを喰らう。
再び闇市で取材を行い記事を書く。
そしてダメ出し。
こんな繰り返しを経て、ついにのぶちゃんが書いた記事が東海林さんの厳しいチェックをパス。
晴れてある日の朝刊に掲載されます。
ほどなくしてのぶちゃんは、夕刊の編集局員に任命。
ここまでが今週のドラマの中で描かれるのぶちゃんの高知新報での仕事です。
【史実】高知新聞でのリアルのぶちゃんの職場環境
昭和21年(1946年)4月、リアルのぶちゃんは高知新聞社に女性記者として入社しました。
ところで高知新聞社は、リアルのぶちゃんが入社した三ヶ月後の昭和21年(1946年)7月に『月刊高知』という雑誌を創刊。
『月刊高知』の創刊を機に、リアルのぶちゃんは『月刊高知』編集室に異動。
新聞記者として入社したのぶちゃんですが、入社三ヶ月後には新聞記者から編集者に転身することになります。
『月刊高知』の編集室は、焼け残った高知新聞本社の社屋ビルの3階。
フロアの一角をベニヤ板で囲っただけという、独立した部屋とは言い難いスペースだったようです。
ところで『虎に翼』の戦後編で、トラちゃんが配属された部署が司法省のビルの屋上に建てた小屋でした。
働くスペースがきちんと整備されてはいませんでした。
そんな環境でリアルのぶちゃんは仕事をしていたのかもしれません。
さて、その『月刊高知』の編集室のスタッフは次のとおりです。
高知新聞の編集局次長から異動になった編集長。
リアルのぶちゃんより5ヶ月早く入社した男性社員。
リアルのぶちゃん。
そしてリアルのぶちゃんが入社した2ヶ月後に入社したリアル嵩くんです。
【史実】『月刊高知』創刊
リアルのぶちゃんが高知新聞に入社して早々に異動となった『月刊高知』が創刊されたのは昭和21年(1946年)7月25日。
創刊号の発行部数は3000部でした。
同誌は、インタビュー記事、小説、エッセイから漫画に至るコンテンツを掲載。
娯楽に飢えている人々のニーズに応える形で発行部数を順調に伸ばし続け、3000部で始まった同誌の発行部数は12,000部までに拡大。
また、多岐にわたるコンテンツは、限られた編集部員によって取材からレイアウト、広告取りの営業まですべて行われたということです。
『月刊高知』に編集にあたって、リアル嵩くんは絵の上手さを買われて小説の挿絵や、ときには表紙も担当。
その後に自ら雑誌を刊行する際に欠かせないスキルを身につけることができました。
またリアルのぶちゃんも、かつて学んでいた速記のスキルを活かして取材メモを作成。
リアルのぶちゃんが速記を学ぶようになった経緯は不明ですが、ドラマの中でのぶちゃんが速記を練習するエピソードは史実をモチーフにしたもののようです。
あんぱん|感想あらすじネタバレトップページ
くらばあの中の方は幾度となくNHKの歌唱審査に落ちたのですが、改めて「時間ですよ」や「寺内寛太郎一家」の最後に唄う「赤い風船」や「幸せ一番星」を聴いてみたら上手くはないけど味がある歌声と雰囲気なんですよね、美代子さん(「ムー」の最後に「北風よ」を唄う岸本加世子さんにも同じことが言えますが)
歌って上手いだけが全てじゃないよな、カラオケの点数争いじゃあるまいし
数年前の紅白歌合戦で一番インパクト残したのがたけしさんが歌った決して上手くはない「浅草キッド」だったからね
メイコ「ラジオの・・・・『のど自慢』に出たいがよ・・・・。」
私的には応援しちゃうんだけどなあ。
琴子さん、リサーチ不足。高知新報、財務状況でライバルに劣ったか?「絶望の隣は希望」言った本人と東海林さんすれ違い。メイコさん、何故、東京へ?のど自慢?歌手志望だったの。健太郎君へ思いはどうなの?
最近の回はもしかしたら自虐的なお笑いなのかいな?真顔でやっていたら「どの口がw」と逆にワンランク上のお笑いに昇華してる気もしますが
手のひら返しの方が偏向報道まっしぐらよりええわ、なんか選挙等の報道がされる度にNHKの姿勢に???となってしまっている昨今ですのでね(20日夜の報道は最高に笑えるお酒のツマミになるかと期待🤣)
個人的にはこのドラマはさほど面白く感じていませんが、というワケでこの2日間の内容はある意味スゲ~なあと笑っちゃいますた