2025/7/2(水)第14週「幸福よ、どこにいる」
あらすじ
新たに発行されることが決まった夕刊の担当になったのぶは、夕刊の発行に向けて仕事に没頭していました。
そんなある日、のぶは夕刊の発行が中止となったことを東海林から告げられました。
それでものぶは、取材に出かけて原稿を書き続けていました。
同じころ、夕刊の編集長という役割がなくなった東海林は、闇市で『HOPE』というタイトルの雑誌を手にしました。
その雑誌は、嵩が回収した廃品の中で見つけ夢中になったアメリカの雑誌でした。
一方、嵩が心を躍らせた米国の雑誌が売れたことを健太郎は嵩に報告。
さらに健太郎は、誕生日プレゼントに廃品の万年筆を嵩に贈り、これで漫画を描いてみてはどうかと勧めました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
高知新報でののぶちゃんの仕事
高知新報に入社したのぶちゃんの新聞記者としての新生活が今週から始まります。
ところでのぶちゃんは「猫の手採用」でした。
人手不足で猫の手も借りたいような状況下でのぶちゃんは猫の手として採用されたわけです。
人手不足なので新人研修なんてやっているヒマは会社にはありません。
新入社員をいきなり取材現場に放り込み、実地で仕事をおぼえていく今でいうOJTでのぶちゃんは新聞記者の仕事をおぼえていきます。
闇市に通って取材を行い記事を書く。
その記事を上司の東海林さんに提出する。
ところが東海林さんからはダメ出しを喰らう。
再び闇市で取材を行い記事を書く。
そしてダメ出し。
こんな繰り返しを経て、ついにのぶちゃんが書いた記事が東海林さんの厳しいチェックをパス。
晴れてある日の朝刊に掲載されます。
ほどなくしてのぶちゃんは、夕刊の編集局員に任命。
ここまでが今週のドラマの中で描かれるのぶちゃんの高知新報での仕事です。
【史実】高知新聞でのリアルのぶちゃんの職場環境
昭和21年(1946年)4月、リアルのぶちゃんは高知新聞社に女性記者として入社しました。
ところで高知新聞社は、リアルのぶちゃんが入社した三ヶ月後の昭和21年(1946年)7月に『月刊高知』という雑誌を創刊。
『月刊高知』の創刊を機に、リアルのぶちゃんは『月刊高知』編集室に異動。
新聞記者として入社したのぶちゃんですが、入社三ヶ月後には新聞記者から編集者に転身することになります。
『月刊高知』の編集室は、焼け残った高知新聞本社の社屋ビルの3階。
フロアの一角をベニヤ板で囲っただけという、独立した部屋とは言い難いスペースだったようです。
ところで『虎に翼』の戦後編で、トラちゃんが配属された部署が司法省のビルの屋上に建てた小屋でした。
働くスペースがきちんと整備されてはいませんでした。
そんな環境でリアルのぶちゃんは仕事をしていたのかもしれません。
さて、その『月刊高知』の編集室のスタッフは次のとおりです。
高知新聞の編集局次長から異動になった編集長。
リアルのぶちゃんより5ヶ月早く入社した男性社員。
リアルのぶちゃん。
そしてリアルのぶちゃんが入社した2ヶ月後に入社したリアル嵩くんです。
【史実】『月刊高知』創刊
リアルのぶちゃんが高知新聞に入社して早々に異動となった『月刊高知』が創刊されたのは昭和21年(1946年)7月25日。
創刊号の発行部数は3000部でした。
同誌は、インタビュー記事、小説、エッセイから漫画に至るコンテンツを掲載。
娯楽に飢えている人々のニーズに応える形で発行部数を順調に伸ばし続け、3000部で始まった同誌の発行部数は12,000部までに拡大。
また、多岐にわたるコンテンツは、限られた編集部員によって取材からレイアウト、広告取りの営業まですべて行われたということです。
『月刊高知』に編集にあたって、リアル嵩くんは絵の上手さを買われて小説の挿絵や、ときには表紙も担当。
その後に自ら雑誌を刊行する際に欠かせないスキルを身につけることができました。
またリアルのぶちゃんも、かつて学んでいた速記のスキルを活かして取材メモを作成。
リアルのぶちゃんが速記を学ぶようになった経緯は不明ですが、ドラマの中でのぶちゃんが速記を練習するエピソードは史実をモチーフにしたもののようです。
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