結がメニューを考案する / おむすび 第59回

2024/12/19(木)第12週「働くって何なん？」

あらすじ

聖人と対立した末に、愛子が置き手紙を残して家出しました。愛子がいなくなり、聖人の理容店は大混乱状態におちいりました。一方、星河電器の社員食堂では、立川が結に日替わりメニューの考案を任されました。

その日替わりメニューには、ランチタイムまでの二時間以内に材料費200円以内に収めるという条件を出されました。結は原口の協力を得てメニューを完成。立川は結のメニューを採用することを決めました。

そして迎えた昼休み。結の考案した日替わりメニューは好評。しかし結のメニューは調理に手間がかかりすぎました。注文のキャンセルが相次ぎ社員に迷惑をかけたことを、立川は責任者として部長に謝罪しました。

一方、翔也はその日、いつもより肩の痛みを感じていませんでした。そんな中、大河内がヨンシームを打ちたいと翔也を挑発。勝負を受けて立った翔也が、ヨンシームを投げた直後、肩に激痛が走った翔也はその場で動けなくなりました。

感想

立川さんの上司らしい振る舞い

立川さんが上司らしい素敵な態度を見せてくれました。

結ちゃんに日替わりメニューの考案を任せたものの、手間がかかりすぎて現場は大混乱。

混乱した現場を立川さんが機転を聞かせて回しました。

それでも最終的にキャンセルが11名。

この混乱を生じさせた責任を立川さんはすべて引き受けました。

結ちゃんの日替わりメニューを採用すると決めたのは自分だからという理由で。

立川さんの好感度、爆上がりです。

ただし、「上司らしい素敵な態度」について、前回に小さなフラグは立っていました。

原口くんと飲み歩いた翌朝の場面。

原口くんは会社に泊まっていつまでも寝ているのに対して、帰宅した立川さんは誰よりも早く出社。

責任者として一番初めに出社して最後に帰るのは当たり前。

そんなことを立川さんは言ってましたが、これが今回の立川さんの上司らしさのフラグ。

立川さん、性格にはいろいろと面倒なところがありそうだけれど、自分の立場の責任感だけは人一倍持っているらしい。

相変わらず今後も面倒くさい性格にも付き合わされるかもしれません。

それでも立川さんの責任感の強さがわかったことで、今後は立川さんを安心して見ていられるかもしれません。

陽太くんの真実

再登場してから横文字を連発していた陽太くん。

実は虚勢を張ってるだけといきなり白状しはじめました。

自分よりコンピュータに詳しい奴なんていくらでもいると陽太くん。

糸島という狭い世界で勘違いしていたのかな？

新人にも抜かれてしまう。

これはつらい。

陽太くん、実はアシスタント。

プレゼンなんてしていない。

プレゼン資料のコピーをしていただけらしい。

陽太くん、どうしていきなり白状する気持ちになったのか。

ブログ主は陽太くんの心境の変化に興味津々です。

それはともかく陽太くんの白状場面は、陽太くんの人生が変わるフラグかと思います。

野球も続かず、ITも挫折。

そのことを自覚している陽太くん。

そろそろ転機が訪れるのかな？

翔也くんがついに

翔也くんの肩の違和感がついに誰の目にもわかるように。

翔也くんの肩の異変を本人はもちろん知っていました。

幸太郎くんも気づいていたことが前回判明。

しかし、大河内選手はまったく気がついていなかったらしい。

そして監督。

監督は分かっていたのかも。

今回、翔也くんの投球を監督は止めました。

しかしときすでに遅し。

というか監督が分かっていたのなら、もっと早く病院に行かせていたはずです。

ということは監督は翔也くんの肩に異変に気がついていなかった？

では今回、翔也くんの投球を止めた理由は？

上機嫌だったり不機嫌だったりと振れ幅が大きくて謎すぎる立川さんのキャラは、今回少しだけ見えてきました。

一方、監督さんのキャラが見えなくなりました。

予習レビュー

今週は聖人さんと愛子さんが対立した末に愛子が家出します。

米田夫婦の対立の理由

聖人さんと愛子さんが対立する理由は、ヘアサロンヨネダのホームページを作るかどうかをめぐっての意見の相違です。

糸島の頃よりブログを書いていた愛子さんはデジタルに馴染んでいます。

しかし聖人さんは完全なアナログ世代です。

ときは2009年。

日本国内に初のインターネットプロバイダが設立されたのが1994年。

インターネットが日本で始まって15年。

若年層にはインターネットは普及していましたが、聖人さんの世代には全く縁のない世界のはずです。

だからホームページなんかに手間ひまかけて、それが何になるんだ？

その程度の発想なのかもしれません。

一方で、早くからブログを始めていた愛子さんはインターネットを使うとどれほど影響力を持てるのかが分かっているのかもしれません。

そんな夫婦の認識のギャップが対立へと発展します。

結ちゃんの職場の人間関係のトラブルとリンク

聖人さんと愛子さの対立は、結ちゃんの職場の人間関係のトラブルとリンクしながら今週のエピソードは進行します。

就職したばかりの結ちゃんは社員食堂の上司の仕事に疑問を持ちます。

レシピを責任者が自分の頭の中だけで独占していること。

そのレシピが、味が濃すぎる＆量が多すぎるなどの理由から、女性社員には不評であること。

そして、野球部員のためを思って量を多くしているものの、実はその量の多さが野球部員のためにはなっていないこと、などなど。

そして社会人一年生の結ちゃんはベテラン社員である上司に意見。

このことが上司を激怒させてしまいます。

ここまでは職場でよくある話です。

一方、対立している聖人さんと愛子さん。

聖人さんは、結ちゃんの上司の立場に理解を示します。

自分の姿と結ちゃんの上司を重ね合わせて考えるようです。

かたや愛子さんは結ちゃんの立場に理解を示します。

聖人さんと愛子さんの対立の図式は、そのまま職場の上司と結ちゃんの関係に反映されながら、今週のエピソードが展開します。

米田夫婦の対立の結末

聖人さんと愛子さんが対立は、愛子さんの勝利によって終了。

愛子さん、聖人さんのある人ことに激怒し家出。

そして家出先でヘアサロンヨネダのホームページを勝手に作ります。

するとある日を境にヘアサロンヨネダのお客さんが急増。

聖人さんは負けを認めることになるわけです。

一方、聖人さんと愛子さんの対立の図式が反映された結ちゃんと上司の関係はどうなるのか。

その点は今回の本欄では伏せておきます。